【Surface Pro】買うのは今なのか ?


平成6月7日に、Microsoft社から【Surface Pro】が発売されましたが、皆さん、ご興味ありますか ?

ご興味のない方は、今回のブログは読み飛ばして頂いた方が良いかもしれませんが、情報収集の一環としてお読み頂くのも良いかもしれません。


私の場合、外にPCを持ち歩く機会があるのですが、ノートPCも、以前に比べれば小さく、そして軽くはなったのですが、それでもカバンに入れると重くてカサバルので結構苦労しています。

しかし、今回の【Surface Pro】は、小さいし、それなりに軽いし、薄いし、何と言っても、日本版はOfficeが標準搭載ですから、外出先でも資料が作成できるのが魅力だと思っています。


その昔、17年位前ですが、会社からサポート/営業用に「東芝Libretto50」が支給され、毎日外出する際に持ち歩いていました。重量は1kg位なので、それほどの負担ではなかったのですが・・・PCの厚さが3.5cmもあるので、手提げカバンにいれると、カバンが「ブタ」みたいに膨らんでしまい、困った覚えがあります。



【Libretto50仕様】

  • CPU:Pentium 75MHz
  • メモリ:16MB(最大32MB)
  • ディスプレイ:6.1インチTFTカラー液晶(640×480ドット/1677万色表示)
  • OS:Windows 95
  • 外形寸法(W×H×D):210×115×34mm

こうして、昔のPCのスペックを見てみると、懐かしくもあり、隔世の感がありますね。

今回発売された【Surface Pro】は、少し前に発売された【Surface RT】よりは、性能・機能が向上した分、少し重く(250g)、少し厚く(5mm)はなったのですが、それでも、まだ魅力的だと思います。

そこで、今回は、【Surface Pro】の仕様を紹介したいと思います。と言うか、私が【Surface Pro】購入に向けて収集した情報を記載したいと思います。

それでは、今回も宜しくお願いします。


Microsoftの公表情報】
まずは、マイクロソフト社がWebサイトで公表している各種スペックを記載したいと思います。

■公表仕様

OS Windows 8 Pro (64ビット)
外形 約275(幅) x 173(奥行) x 14mm(厚さ) / 約 907 g (実測値:929gらしいです) / VaporMg 製ボディ (マグネシウム合金) / チタンカラー / 音量および電源ボタン
ディスプレイ 10.6 インチ ClearType HD ディスプレイ / 1920x1080 ピクセル / 16:9 (ワイドスクリーン) / 10 ポイント マルチタッチ
ペン入力 ペン入力とペン (同梱)
CPU 第3世代 Intel〓 Core i5TM (GPU: Intel HD Graphics 4000) / 4GB RAM
ワイヤレス機能 Wi-Fi (802.11a/b/g/n) 準拠 / Bluetooth 4.0
電池消耗 42 W-h
カメラ/AV機能 720p HD LifeCam x 2 (前面/背面) / マイク x 1 / ステレオ スピーカー
ポート フルサイズ USB 3.0 / microSDXC メモリ カード スロット / ヘッドホン ジャック /ミニ ディスプレイ ポート / カバー端子
センサー 光センサー / 加速度計 / ジャイロスコープ / デジタルコンパス
電源 48 W 電源
保証 1年間のハードウェア保証
アプリ Office Home & Business 2013(Word/PowerPoint/Excel/OneNote/Outlook) / Windows メールおよびメッセージング / SkyDrive / Internet Explorer 10 / Bing / Skype

■価格



●本体価格

・128GB版:98,000円
・256GB版:119,800円(日本のみ販売)

●付属品

・ACアダプタ(本体):重量203g(コード込241g)、長さ9㎝、USBポート付き(充電可)
Surfaceペン :約130mm(追加購入:2,980円〜)

●オプション

・タッチカバー 9,980円(税込)

保護カバー 兼 感圧式キーボード、厚さ3mm、重量209g、横279mm×縦187mm、防滴仕様、4色(マゼンダピンク/ホワイト/シアンブルー/ブラック)

・タイプカバー 10,980円(税込)

パンタグラフ構造キーボード、厚さ6mm、重量250g、横276mm×縦187mm、色ブラック

【他サイトの情報】

次に、マイクロソフト社以外のレビューページから、全体のイメージを把握したいと思います。

■価格について
結論から言いますと、次の二通りの考え方により、価格のとらえ方は異なってくると思います。


タブレット端末として見るか
・フルスペックのキーボード脱着式PCと見るか

Surface Pro】をタブレット端末と考えた場合、他のAndroid端末と比較すると割高に感じると思います。

一方、Officeが搭載されている点を考慮し、他のCoreプロセッサ搭載タブレットと比較した場合には、非常に割安だと思います。

【Office Home&Business 2013】だけでも、現在の最安値で28,000円前後ですので、本体価格だけなら92,000円位です。

しかし、今、私が使っているノート型パソコンは、下記スペックで67,000円でしたので、このPCと比較すると、かなり割高に感じてしまいます。

CPU/メモリ/クロック Core i7 / 8G RAM / 2.2GHz
OS Windows7 Home Premium(64ビット)
HDD 500GB
アプリ Office Personal2010
ワイヤレス 11b/g/n Bluetooth3.0
外観 幅374mm×奥行250mm×厚さ45mm / 2.44kg

■外観/付属品について

外出先で資料を作成する場合、【Surface Pro】をタッチペンだけで使う訳にはいかないので、前述のアクセサリーのタッチカバー、あるいはタイプカバーを装着することになると思います。

この時に、入力のしやすさを考えると、やはりタイプカバーになってしまうのではないかと思っています。そうなると、全体の厚さは、本体14mm+カバー6mmで、ちょうど2cmになります。



今のノートPCの厚さが45mmですから半分以下!! 重量に関しては、本体929g(実測値)+カバー250gで約1.2kg、これも現在のノートPCの半分以下 !!

やはり、この薄さと軽さは魅力です。


その他、アダプタと入力用ペンが標準装備です。ペンは、マグネットが付いているので、本体使用時は本体脇に装着できるのですが、内部収納はできないので、別途持ち歩く必要があるみたいです。

それと、アダプタ使用時には、アダプタが邪魔になり、本体に装着できないようです。

ペンには、クリップが付いているので、シャツやスーツの胸ポケットに差し込めるのですが、何か無くしてしまいそうです。


アダプタは、コード込で約241gですから、本体+カバー+アダプタで約1.4kg。だんだん重くなってきましたが、私的には、まだ大丈夫です。


■ディスプレイについて

画面サイズは、10.6インチなので、iPad(9.7インチ)より少し大きめです。

解像度は、まあ、私の場合、外出先で動画や写真を見たりする訳ではないので余り気にしませんが、フルHD(1920×1080)対応はされているようです。

しかし、文字サイズに問題があるようです。

ディフォルト(標準)の文字サイズが「150%」に設定されているようで、デスクトップアプリ(PCにインストールして使用するソフトウェア)を使う場合、テキストが拡大され過ぎてしまい、画面バランスや文字に違和感が出てしまうそうです。

違和感が出るだけならまだしも、一部ソフトウェアでは、表示される文字が途中で切れてしまう等の問題が発生してしまいます。

イメージとしては、現在、このブログを読んでいるブラウザの設定を、「150%」に設定して見て下さい。

文字が拡大され過ぎるので、全体が画面からはみ出てしまい、横スクロールしないと、テキスト文字が読めなくなってしまいますよね。これと同じ感じだと思って下さい。

確かに見にくいですよね。

■駆動時間
Surface Pro】の一番の問題点だと思います。公表値で「4時間30分」となっています。他のタブレット端末と比較すると極端に短いと思います。

ちなみに、【Surface RT】では、10時間位持ちましたから、バッテリー駆動時間は、半分以下に落ちてしまったことになります。

次項目のベンチマークと重複してしまいますが、電源オプションを「バランス」、ディスプレイの省電力を「無効化」、Windows8の自動高輝度調整も「無効化」、輝度を「40%」で使用し続けた場合、4時間39分で、バッテリー残量が「5%」となり、自動的にシャットダウンしてしまったそうです。

使用開始時で「4時間30分」ですから、使い続けるとバッテリーの劣化により、さらに駆動時間は短くなると思います。

1日中外出し、【Surface Pro】を使い続ける場合には、やはりアダプタも携帯し、「喫茶ルノアール」等、電源が確保できる場所が必要みたいです。

でも、まあ、この点も、今のノートPCのバッテリーの駆動時間も4時間位なので、私としては、余り気にしません。

それと、たいした問題ではありませんが、プロセッサが「Coreプロセッサ」になり、性能が向上した分、発熱量も増加しているようです。

起動中は、背面がしっかり熱くなるようです。また、処理を行えば行うほどに熱くなるそうです。長時間、膝に乗せて使う場合には「低温やけど」には注意する必要がありそうです。

ベンチマーク結果
Surface Pro】をPCと認識した場合に一番重要となる処理性能ですが、Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアで「5.5」となったそうです。

これは、タブレット端末なら「最優秀」、PCとしても十分高性能だと思います。

ちなみに、【Windowsエクスペリエンスインデックス】とは、PCの性能を、主要なコンポーネント毎に1.0〜9.9のスコアで表示した数値です。

この数値は、自分のPC「コンピュータ」→「プロパティ」の表示で見ることができます。

参考までに、私のノートPCとの比較を下表に掲載してみます。(ハード/ソフト構成が違うので一概に比較はできません。)

Surface Pro 私のノートPC
プロセッサ 1秒当りの計算 6.9 7.5
メモリ(RAM) 1秒当りのメモリ操作 5.9 7.6
グラフィックス デスクトップ用グラフィック性能 5.5 6.2
ゲーム用グラフィックス 3D/ゲーム用グラフィック性能 6.4 6.2
プライマリハードディスク データ転送速度 8.1 5.8
基本スコア 5.5 5.8

また、PCの総合評価をする【PCMark7】というソフトウェアで測定したところ「4745」と言うスコアだったようです。

このスコアが良いのか、悪いのかと言う点が問題ですが、最新の【Ultrabook】と同等のスコアとのことですので、PCとしての性能は高いと思われます。

ちなみに、私のPCに【PCMark7】を導入して評価を行ったのですが・・・Image manipulation(画像操作)の箇所でエラーが発生してしまい、総合評価スコアを得ることはできませんでした。

■その他機能
Surface Pro】には、microSDカードスロットが付いており、本体に差し込めば完全に埋没しますので、差し込んだまま持ち歩くことも可能です。

但し、差込口が埋没しているため挿入方法が解らないので、microSDを入れる時に苦労するかもしれません。

それと、【Surface Pro】から、他のPC等の外部ディスプレイに画面を表示する場合には、別売のアダプタを購入する必要があります。

あと、スリープ状態への移行ですが、電源ボタンを押すと、一瞬でスリープ状態になるそうです。スリープからの復帰も3〜4秒程度とのことですので、まさにタブレット端末と同等とのことです。

しかし、【Surface RT】で提供していた【Connected Standby】には対応していないので、スリープ状態の時には、回線は切断されるようです。

まあ、プロセッサが【Atomプロセッサ】から【Coreプロセッサ】になったので、これは仕方がないことかもしれません。

【総合評価】

以上の様に、【Surface Pro】の各種スペックを調査してきましたが、結論は、次の様な感じです。

  • 外出中に仕事をするのが4時間以内なら問題ない
  • PowerPointが搭載されているので、お客様に『紙芝居』を見せることができる
  • Excelも搭載されているので、簡単なVBAプログラムも見せることができる
  • アダプタを購入すればお客様のプロジェクタを使ってプレゼンテーションもできる

とにかく、ビジネスユースとしては、Office搭載で費用対効果も高いので、非常に効率的なツールだと思います。

しかし、ビジネスを意識しないのであれば、特に、わざわざ購入する必要も無いと思います。

唯一残念なのは、ちょうど【第4世代Coreプロセッサ】の発売と、【Surface Pro】の発売が重なってしまったことです。

Surface Pro】には、【第3世代Coreプロセッサ】が搭載されていますので、これが最新プロセッサだったなら・・・と言う思いが強いです。


もう少しネット上のレビューを見て、騒ぎが落ちいたら購入の是非を決定したいと思います。


それでは、次回も宜しくお願いします。

【画像・情報提供先】
・日本マクロソフト(http://www.microsoft.com/surface/ja-jp/surface-with-windows-8-pro/home)
IT Pro(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130530/480792/?ST=win&P=1)

【株式会社 エム・システム】
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