在京岩手産業人会「新春の集い」

少し遅くなってしまいましたが、平成25年1月25日に、経団連会館で開催された「在京岩手産業人会」に参加してきました。今回で、29回目の開催になります。

この集いに関しては、過去にも参加したことがあり、このブログでも過去に取り上げています。

2011-07-22 在京岩手産業人会に参加して来ました


この集いは、岩手県出身者で、東京近辺の企業で働いている方と、岩手県内の地方自治体関係者の交流会みたいなもので、「3.11東日本大震災」以降は、毎回 副知事が上京し、三陸地域の復興状況を説明してくれます。

副知事からは、大きく次の4点の説明がありました。

■復興に向けた取り組み
■復興に向けた課題
■新たな取り組み
■今後の展開

「復興に向けた取り組み」では、災害廃棄物の処理状況、道路の復興、仮設住宅への入居状況、および観光・産業・雇用再生いついての報告がありました。

災害廃棄物に関しては、撤去率は90%近くになってきたのですが、処分率が27%と、とても低い状況のようです。県外で廃棄物を受け入れ、あるいは受け入れを表明してくれたのは、東京都、静岡県(島田市/静岡市/裾野市)、秋田県青森県、埼玉県だけです。

これらの県、または市の関係者、および市民の方々には、本当に感謝します。岩手県の場合、放射能の影響は、ほとんど無いと思いますので、被災地出身者の勝手な思いかもしれませんが、もう少し他県の方々も協力して頂ければと思っています。

災害廃棄物の放射能に関しては、東京〜福島第一発電所と、福島第一発電所三陸海岸との距離は、ほぼ同じですので、風や海流の影響はあると思いますし、素人レベルの考え方なのですが、放射能レベルとしては同程度だと思われますので、是非受け入れを検討してもらえればと思っています。

道路や仮設住宅も徐々に修復が進んだり、戸数が増えていますが、まだまだなようですし、観光・産業・雇用再生も、道半ばです。

復興費用の横流しは今直ぐに止めて、被災地でお金が回る仕組みを作って欲しいと思います。


「復興に向けた課題」としては、やはり「人」、「物」、「金」、それと「アイディア」が不足しているようです。

アイディアについては、従来の路線を継承する取り組みと、今までにない取り組みをしているみたいです。

今までの取り組みの一つとしては、トヨタ自動車の国内生産拠点を宮城・岩手に誘致しようというもので、これは3.11以前から取り組んでいる事業ですので、今後もある程度順調に進むのではないかと思っています。

後もう一つは観光客の誘致です。

これは、JR東日本が協力してくれた「いわてデスティネーション・キャンペーン」と、世界文化遺産になった「中尊寺」の影響で、かなり観光客が増えたみたいです。

あと、先日弊社ブログでも紹介したNHKの朝ドラ「あまちゃん」の効果も期待したい所です。

NHK朝ドラの舞台となる「久慈市」近辺の情報について

但し、朝ドラの中では、「久慈市」と言う地名は出てこないみたいです。ちょっと前の朝ドラ「どんと晴れ」では、盛岡と言う地名を前面に出してくれたので良かったのですが・・・



そして、次に、今までにない取り組みとしては、「ILC」の誘致です。

「ILC」とは、「International Linear Collider(国際リニアコライダー)」の略です。ちなみに、「Linear Collider」は、「流線型加速器」のことです。

この計画では、北上山地の地中に全長約50Kmの地下トンネルを作り、その中に超高エネルギーの電子・陽電子の衝突実験装置を建設すると言う、壮大なものです。

「ILC」に関しては、2月6日の19:30分から放送されているNHKクローズアップ現代でも取り上げられていましたが、実は世界中が注目している事業で、経済効果は「4兆円」とも言われている、非常に大きなプロジェクトになります。

現在、建設候補地としては、アメリカ(シカゴ)、スイス(ジュネーブ)、アジア(日本)の3か国で争っているようですが、その中でも日本は、ノーベル賞科学者が沢山いると言う理由から、最有力候補となっているようです。

しかし・・・何故か国内候補地に関しては、誠に残念なことに「佐賀・福岡県」連合と争っているようです。

何とも言えませんが、私個人としては、岩手県に決定して欲しいところではあります。(佐賀県・福岡県の皆様、済みません)



しかし、その一方「ILC」に関しては、不吉な見解も存在しています。

「ILC」では、素粒子の衝突実験を行うのですが、素粒子を衝突させると、ブラックホールができる可能性があると言われています。

もしも、素粒子の衝突でブラックホールが発生したりすると・・・その先は余り考えたくはありません。

但し、ブラックホールが発生しても、規模が小さいので、直ぐに消滅してしまう、と言うのが科学者の間では常識となっているようです。



このような説明の後、乾杯の合図で、後は交流会になってしまいました。

料理の方も、ほとんど全て岩手県産の物ばかりで、お寿司、そば、しゃぶしゃぶと、とても美味しかったです。

飲み物も、ビールとウィスキーは残念ながら通常の物でしたが、県内産ワインや日本酒など、県内産も沢山用意されていました。

このような集まりでも、県内産の商品を消費できるので、少しは援助できているのかな〜と思いました


その後、無事に交流会も終了し、東京駅まで歩いて行ったのですが、東京駅がリニューアルされてから初めて外観をみたのですが、確かに以前に比べて、光り輝いていました。

今後も、この集いには、タイミングが合えば参加したいと思っています。

以上

※画像出典:リニアコライダー計画推進委員会(http://www-jlc.kek.jp/licopo/kek-licopo-j.html
国立天文台(http://www.nao.ac.jp/)

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