リモート保守の注意点について(hostsファイルの設定方法)
現在対応中のプロジェクトで、お客様のネットワークにリモートアクセスしデータのバックアップ作業を行っているのは以前お伝えしましたが、この作業は通常10分から20分程度掛っています。
※担当プロジェクト:http://msystm.co.jp/user_tosho1.html
このため、自分のパソコンではなく、他のメンバーと共用しているパソコンを使って作業していたのですが、ある日、突然、特定のサーバにだけ接続が出来なくなりました。
データベースサーバ、テスト用のWebサーバには、接続できるのですが、本番環境のWebサーバにだけ接続できません。
TeraTermでも、WinSCPでも接続できないため、特定のソフトやその設定が原因ではなさそうです。
自分のパソコンでは問題なく繋がるので、その共用パソコンに原因があるとは思いますが原因が思いあたりません。
とりあえず、pingコマンドで通信テストを試みたところ、やはり繋がらない状況は同じだったのですが、エラーメッセージの中に社内ネットワークのIPアドレスが表示されていました。
原因はこれでした。この共用パソコンのhostsファイルの内容が変更されていたため繋がらなかったのです。
hostsファイルとは、そのパソコン内でIPアドレスとホスト名を対応付けるためのファイルなのですが、この中でお客様のホスト名で社内のネットワークに接続するように設定が変更されていました。
お客様のネットワークにリモートアクセスしている状態で、社内用のIPアドレスに接続しようとしていたのですから繋がらなかったのです。
今回の件は、結果的に変更した設定ファイルを元に戻さなかったという単純なうっかりミスが原因だったのですが、このために大切な時間と労力を無駄に費やしてしまった事に変わりはありません。
この出来事を教訓に、共用物を使用する際には十分に注意して、メンバー全員がスムーズに作業できるようにしていきたいと思います。
※弊社サイト:http://msystm.co.jp/