震災便乗?

こんにちは、今日は、昨日と違い涼しくて気持ちいいです。昨日は暑かった・・・

昨夜、盛岡から協力会社の社長「K」氏が上京したので、久しぶりに秋葉原で会食しました。盛岡の方は、震災の影響ではないと思うのですが、相変わらず景気が悪いようです。

色々とお互いに、普段誰にも言えない「愚痴」を言い合ったのですが、その中で驚いたことがあったので、少しブログに書いておきます。

盛岡では、「震災便乗」と思えるような事が多発しているそうです。

例えば、お客様の会社で作業を行う仕事を請け負った場合、私達の業界では、PCを持ち込んで仕事(開発作業)を行うことがよくあります。

盛岡は、内陸部のため震災の影響はほとんど無いにも関わらず、「震災でPCが壊れたから、仕事が終わっても、持ち込んだPCをそのまま置いたままにしれくれ」、つまり「PCをくれ」と言われたそうです。

また、普段全然付き合いの無いNPOや公共団体(主に地方自治体の天下り先)から、被災地支援のための寄付依頼が殺到しているようです。「寄付」とは依頼するものなのでしょうか?

それと、一番驚いたのは、盛岡では夏に、「さんさ踊り」と言う祭りがあります。

この祭りは、私が東京に来てから盛んになった祭りなので、私自身、どのような仕組みで参加できるのか全然知りませんでしたが、何でも最低50人位を1つのチームとして登録し、その中の10人には「太鼓」を持たせることが参加条件になっているそうです。

その上、チームは揃いの「浴衣」を着なければならないので、参加費用に関しては、かなりの金額になるみたいです。

また結構人気がある祭りなので、大人数のチームで申し込みを行わないと参加できないそうです。

このように、厳しい規則があるので、通常は、本当に祭りが好きな人達や、大規模な会社や学校関係の人達しか参加できないのですが、今年は事情が異なったそうです。

そんなある日、祭りの関係者が突然来て、「今年は沿岸部の被災者を無料招待するから、是非参加するか、寄付をお願いしたい。」と言いだしたそうです。

普段は、このK社長の会社も、余り大規模な会社ではないので、申し込みをしても却下されていたそうですが、今年は向こうから参加を依頼してきたそうです。

被災者の方々を無料招待するのは良いことだと思います。

しかし・・・そのために他人に頼ってばかりいるのはどうかと思います。被災者の方々を無料で招待したいなら、集まった参加費用を調整するのが「筋」だと思います。

今回の震災では、本当に困っている人達が大勢いると思います。

しかし、何でもかんでも「震災復興」を「錦の御旗」のように振りかざすのは考えものだと思います。

この件に関しては、祭り実行後、「被災者を無料招待した」と言う報道が、あちこちから聞こえて来ると思いますが、この話を聞くと「興ざめ」です。

今でも、全国で行われているイベントで「被災者を無料招待した」と言う報道が流れていますが、きっとどこも似たり寄ったりの「裏事情」があるのではないかと疑ってしまいます。

どうして、こんな事になるのか・・・