7月開催の花まつり 〜 狙い目は外国人


今回のブログは、私には、似つかわしくない「花」の情報についてご紹介したいと思います。

左の画像は、岩手県県花となっている「桐(キリ)」です。

「桐」というと、「桐タンス」とか「桐家紋」とかが浮かんできますが、「どんな花」と聞かれると「???」状態だと思います。

しかし、こうして、あらためて見てみると、淡い紫色で、綺麗な花であることに気が付きます。



右の画像は、本ブログに何度も登場している奥州市「黒石寺」付近の「桐」の花なのだそうですが、山に群生しているのを遠くから見ると、「藤の花」と区別が付かないですね !?

近寄って良く見ると、上に向かって咲いているのが「桐の花」、下に垂れ下がって咲くのが「藤の花」です。

しかし、どちらも綺麗な花です。



ちなみに、岩手で、「藤の花」の名所と言えば、一ノ関「猊鼻渓」です。

今年は、もうピークは過ぎてしまいましたが、ちょうど5月のGW辺りが、猊鼻渓での「藤の花」の見頃です。

秋の紅葉も良いですが、新緑の頃、「舟下り」をしながら「藤の花」を見ると、何となく、身も心も、スッキリします。

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ところで、何故、「桐」が、岩手県の「県花」になっているのかと言うと、やはり、岩手県が、「桐」の名産地となっているからだと思いますが・・・

実は、NHKの放送開始30周年祝うイベントで、全国の郷土の花を、公募で選定したのですが、その時に、岩手の郷土の花として「桐」が選ばれた、と言うのが理由なのだそうです。

しかし、岩手県産の「桐」は、古くは「南部の紫桐(しとう)」と呼ばれて、特に「南部桐タンス」は有名だったそうです。

「桐」の名産地は、福島、新潟、秋田等、東北地方や上越地方に多いのですが、特に岩手県の場合、寒暖差が激しいため、木の光沢が強く、淡い紫色を帯びた木目の美しい木材となるそうです。

さらに「南部桐」は、伸縮性に富み、湿気を呼ばず機密性も高いために、火事や水害から衣服を守るので、昔は、女の子が生まれると桐を植え、嫁入りする時に、その木でタンスを作ると言われていたそうです。

ちなみに、30年掛けて育てた「桐」で造った「タンス」は、100年以上使えると言われているそうです。

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さて、「花の情報」ですが、別に、県花である「桐」だけを紹介したいのではなく、来月、7月に岩手県内で開催される各種「花まつり」を紹介したいと思います。

ちなみに、「花まつり」に関しては、どこの地域にもあると思います。

特に、春先の3月末〜5月に掛けては、市単位、町単位、あるいは商店街単位と、規模の大きさに違いはあるとは思いますが、どこの地域でも「桜まつり」が開催されたと思います。

私の近所でも、次のような「桜まつり」が、大小取り揃えて開催されました。

東立石桜まつり
・かつしかさくら祭り
・柴又さくらまつり
西新小岩さくらまつり



それと、済みません、また話は脇に逸れてしまいますが、本社がある葛飾区は、「花菖蒲(ハナ-ショウブ)」が、「区の花」に指定されています。

ここ葛飾区は、古くは、室町時代、もしくは江戸時代から「花菖蒲」の栽培を始めたとされ、特に、江戸時代には、現在の堀切付近は「江戸百景」にも数えられ、数多くの菖蒲園があったそうです。

太平洋戦争前には、葛飾の堀切付近には、次のような菖蒲園があったそうです。
・武蔵園
・吉野園
・観花園
・小高園
・堀切園



現在では、「堀切菖蒲園」が、区立公園(植物園)として管理され、貴重な江戸系花菖蒲を中心に、200種6000株の花菖蒲が植えられています。

そして、毎年6月上旬、ちょうど今頃の時期に、この「堀切菖蒲園」、および「水元公園」において、「葛飾菖蒲まつり」が開催されています。(平成28年:6/5〜6/25)

私も、その昔、子どもが小さい頃は、毎年、サイクリングを兼ねて、「堀切菖蒲園」に花菖蒲を見に行きましたが・・・まあ、それなりに綺麗でしたよ。

それと「堀切菖蒲園」ですが、平成28年3月に、リニューアル工事が完成したようですので、今年は、少し雰囲気が変わっているかもしれません。

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そして、再び、話を元に戻しますが、岩手の場合、特に「岩手といえば、この花」と言うような目立った花は存在しないのですが、以前紹介した「早池峰(はやちね)山」には、当然と言えば、当然ですが、この山にしか自生しない高山植物「ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)」があります。

この花は、「早池峰山」にしか自生しない固有種なのですが、残念ながら、環境省レッドリストに載る程の、絶滅危惧種になってしまっています。



また、珍しい花としては、「赤いリンドウ」があります。

この「赤いリンドウ」は、「恋紅(こいべに)」と言う名称なのですが、平成16年(2004年)に、八幡平市花き研究開発センターとニュージーランドの会社が共同で開発に着手し、10年の歳月を掛けて育成され、平成24年(2014年)に、初出荷した製品なのだそうです。

普通、「リンドウ」と言えば、青色が基調となっていますから、「赤いリンドウ」は、珍しく、日本では、ここだけで栽培しているはずです。

元々、八幡平市(旧:安代町)は、リンドウの生産量日本一の地域だったそうです。現在は、「ピンク」のリンドウも開発中との事らしいです。

さて、そんな岩手ですが、7月には、様々な「花まつり」が開催予定となっています。そこで、今回、下記の「花まつり」を、北から順番に紹介したいと思います。

天台寺あじさい祭り【二戸市
花巻温泉バラまつり【花巻市
●胆沢城あやめ祭り奥州市
●五葉山シャクナゲ観賞会【大船渡市】
毛越寺あやめまつり【平泉町
●みちのくあじさい園【一関市】

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それと、岩手県県花は「桐」と紹介しましたが、盛岡市の「市の花」は、「杜若(かきつばた)」なのだそうです。

盛岡市内には、至る所に「かきつばた群生地」があり、この画像は、盛岡市の「山岸(やまぎし)」と言う場所にある「かきつばた群生」で、県指定天然記念物になっています。

葛飾区の花が「花菖蒲(はなしょうぶ)」、盛岡市の花が「杜若(かきつばた)」となると、「いずれがあやめ、かきつばた」になるかと思います。

ちなみに、「あやめ」を漢字で書くと、どうなると思いますか ? それは「菖蒲」です。つまり、「しょうぶ」と同じ字になります。


「はっ?」・・・「あやめ」、「かきつばた」、「はなしょうぶ」、それと「しょうぶ」、もう何がなんだかグチャグチャだと思いますが、まずは「はなしょうぶ」と「しょうぶ」の違いから説明しますと、これは全くの別物です。

「しょうぶ」は、「菖蒲湯」等で使われる植物で、所属は「サトイモ科」となります。

「はなしょうぶ」は、その葉が、この「しょうぶ」に似ていた事から、頭に「はな」を付けて「はなしょうぶ」と呼ばれたそうです。

さらに、当初、この「しょうぶ」は「あやめ」と呼ばれており、逆に「あやめ」が、「はなあやめ」と呼ばれていたそうです。

う〜ん、余計に、紛らわしい・・・

ところで、「はなしょうぶ」ですが、こちらは「アヤメ科」で、「あやめ」と「かきつばた」も「アヤメ科」になります。

「はなしょうぶ」、「あやめ」、そして「かきつばた」が、同じ「アヤメ科」のため、皆、同じような花になるので、ゴチャゴチャになってしまいます。

それでは、「はなしょうぶ」、「あやめ」、そして「かきつばた」の違いや、見分け方を紹介しますが、一番簡単な見分け方は、「花弁(中心部)」の色と模様です。

名称 はなしょうぶ あやめ かきつばた
画像
特徴 黄色の目型模様 網目模様 白の目型模様

またまた話が脇にそれましたが、それでは、今回も宜しくお願いします。

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天台寺あじさい祭り【二戸市


天台寺」は、岩手県の県北、青森県との境にある「二戸市」の「浄法寺町」と言う所にある、その名の通り「天台宗」の寺院です。

天台寺」は、神亀五年(728年)、聖武天皇の命を受けた「行基」が、「八つの峰と八つの谷(八峯八谿)」があるこの地を「八葉山」と名付けて、桂の木を用いて聖観音菩薩像を彫り、天皇直筆の「天台寺」と言う額を掲げて開いた寺と伝わっているそうです。



元々、この地には、桂の大木の根元から水が湧き出ている場所があり、この場所を「桂水観音」、「御山の観音」、あるいは「桂清水」と呼び、霊地として崇められており、それが、後に霊場になったと考えられています。

日本最北端の天台宗の寺院とされていますが、この寺の言い伝え通り、神亀五年(728年)に開山したのであれば、最初は、天台宗ではなかったと思われます。

天台宗は、中国では隋の時代6世紀後半の「智邈(ちぎ)」が開祖とされ、日本では、奈良時代の7世紀中頃に、「鑑真」が天台宗の経本を日本に紹介したと伝わっています。



そして、その後、延暦二十五年(806年)、中国から帰国した「最澄」が、「天台法華宗」として認められたのが始まりとされています。

このため、神亀五年(728年)には、まだ日本に天台宗自体存在していないので、当初は、単なる霊場で、その後、何時の頃かは解りませんが、何かをきっかけに、天台宗の寺院になったものと思います。

一説には、「前九年の役」の後、この地を治めた「南部氏」が、天台宗を崇敬・保護するようになったことが影響しているのではないかと言われています。

実際、万治元年(1658年)、南部氏盛岡藩二代藩主「南部重直」が寺を再建していますし、その後、江戸時代の元禄三年(1690年)、には、盛岡藩三代藩主「南部重信」が大修理を行い、現在の本堂を建築しています。



そして、最盛期には、境内には27社もの末社が存在し、藩からも100石を超える寺領が与えられ、南部氏の手厚い保護を受けて栄えてきた「天台寺」ですが、明治期に入ると、「廃仏毀釈」、および後継者断絶等の問題を抱え、徐々に衰退していったようです。

そして、さらに追い打ちを掛けたのが「霊木伐採事件」と言われる出来事で、敷地内には、樹齢百年を超える大木が千本以上存在したそうですが、当時の住職が業者に騙され、全て伐採/売却され、敷地が丸裸になってしまったそうです。

この事件の後は、境内の荘厳さが失われ、参拝者の足も遠のき、石段は壊れ、草は伸び放題という無残な荒れ寺になっていったそうです。


そんな中、昭和40年代後半から、付近住民の間で、「天台寺」復興の機運が高まり、保存会等も立ち上がり、遂には、昭和51年(1976年)、高名な作家、衆議院議員でもあり、天台宗東北大本山中尊寺貫主であった「今春聴(今東光)」氏が、第71世特命住職になり、「天台寺」の復興を目指したそうです。

しかし・・・翌年、結腸がんで亡くなってしまったのですが、遺族(妻:今きよ氏)からの寄付等の援助もあり、昭和53年には、「天台寺開創1250年記念法要」も開催されたそうです。

そして、昭和62年(1987年)、「今 東光」氏の弟子である「瀬戸内 寂聴」氏が、第73世住職(1987〜2005年)に就任したことにより、「天台寺」の復興が進み、現在に至っています。



そして、境内で咲くあじさいは、「瀬戸内 寂聴」氏が住職に就任した際、「天台寺」を復興させようと、京都から持って来て株分けした「あじさい」と言われています。

また、今回紹介する「あじさい祭り」も、この「瀬戸内 寂聴」氏が植えた「あじさい」が育った事がきっかけで、平成16年(2004年)に、「第1回天台寺あじさい祭り」が開催され、今年も開催されれば、第13回目となります。

ちなみに、「瀬戸内 寂聴」氏は、現在は「天台寺」の名誉住職となっており、体調の良い時には、「青空説法」を開催していたのですが・・・今年(2016年)は、94歳になられるので、去年の10月に行った「青空説法」が、最後かもしれないと、ご自身で言われていたそうです。

かなり人気があるイベントなので残念ですが、まあ年齢も年齢なので、無理はされない方が良いと思います。

最後に、本イベントの概要をご紹介しますが、詳しくは、主催者にお問い合わせ下さい。

【 イベント情報

項目 説明
場所 天台寺、および周辺
期間 7月上旬〜下旬
住所 岩手県二戸市浄法寺町御山久保33-1
アクセス 車:八戸自動車道浄法寺ICより車で5分
電車:二戸駅より浄法寺方面行きバスで30分、天台寺停留所で下車し徒歩25分
イベント内容 写真コンテスト、俳句コンテスト、ミニ・コンサート(※コンテストには応募方法有)
問い合わせ先 天台寺あじさい祭り実行委員会/二戸市商工会浄法寺支所
電話:0195-38-2416
FAX :0195-38-2674
ホームページ http://tendaiji.or.jp/
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花巻温泉バラまつり【花巻市

この花巻温泉、戦前は、岩手県内で最大のレジャー施設だったそうです。

元々は、(今は存在しませんが)「盛岡電気工業(株)」と言う電力会社の付帯施設として、大正十二年(1923年)、2Km程離れた「台温泉」から湯を引き、「花盛館(かせいかん)」と言う温泉として開業したのが始まりです。

現在の立地場所は、東北自動車道「花巻IC」から車で5分、東北新幹線新花巻駅」から車で15分、花巻空港からでも車で15分程度の場所にあります。



その昔、これも現在では存在しませんが、大正十四年(1925年)頃には、(当時の)国鉄花巻駅」と「花巻温泉」の間には、「花巻電鉄」の電車が走っていたそうで、「花巻温泉駅」からは「徒歩0分」だったようです。

そもそもの始まりは、前述の「花盛館」が最初でしたが、その後、昭和になると実業家「金田一 国士(くにお)」が率いる「金田一財閥」が、この場所に「東北の宝塚を造る」と豪語し、「台遊園」と名付けた娯楽施設を造り始めました。

そして、戦前は、この場所に、30ヶ所以上の温泉、旅館、貸別荘、動植物園、ゴルフ場、テニス場、プール、ゲームコーナー、ナイタースキー場(日本初)、公会堂、そして一般人が住める住宅地等を造成したそうです。



当時の「宝塚」が、どれだけ凄かったのかは解りませんが、今の「花巻温泉」からは、想像できない規模です。

昭和二年(1927年)には、前述の「金田一財閥」の手により、「株式会社 花巻温泉」として独立するとともに、「新日本八景」にも選出され、温泉部門でトップに輝いたそうです。

戦時中は、昭和二十年(1945年)八月に、花巻駅周辺が、アメリカ軍の艦載機「グラマン」の攻撃に遭ったそうです。

しかし、アメリカ軍は、当初から「花巻温泉」を接収する予定だったらしく、温泉設備や周辺の電力設備は攻撃せず、駅周辺と線路だけが攻撃されたそうです。

それでも、駅周辺の被害は大きく、この空襲で、「宮沢 賢治」の生家も火災で焼失してしまったそうですし、東京から疎開していた「高村 光太郎」も火災の中、逃げ惑ったと伝わっています。

そして戦後、昭和二十年に全施設をGHQに接収され、2年後に返還された後、全施設の復旧に着手したようですが、その過程で、これらの施設は取り壊されたようで、現存する施設は1件も無いそうです。

現在は、国際興業グループの会社「花巻温泉 株式会社」となっており、昭和天皇/皇后両陛下が何度も宿泊されていますし、現在の皇太子ご夫妻も宿泊される等、県内では、超有名温泉となっています。



そして、今回紹介する「バラ園」は、昭和三十五年(1960年)に開園した、東北屈指のバラ園で、450品種/6,000株のバラが、6月上旬より11月上旬まで鮮やかに咲き続けます。

バラの中には花巻温泉で品種改良され登録された「ホット花巻」をはじめ全7種類のオリジナル品種のほか、イングリッシュローズオールドローズなど様々な品種を見ることが出来ます。

そして、バラの一番の最盛期となる5月下旬から7月上旬に合わせて、「バラまつり」が開催されます。



このバラ園は、前述の通り、1960年開園ですから今年で56周年ですが、花巻温泉は、(花巻温泉と言う名称では)去年で88周年を迎えています。

そこで、創業88周年を記念して、花巻温泉7番目のオリジナル品種を作成し、「ハッピーローズ 88」と名付けたそうです。

私は、「花」には詳しくありませんが、オレンジから赤の綺麗なグラデーションだと思います。



バラの株数/本数で比較すれば、「ハウステンボス」の100万本のバラ園には到底敵いませんが、まあ、全国レベルで見ても、株数/本数ならば15番位内には入ると思います。

あと、花巻温泉の「ホテル千秋閣」では、女風呂だけなのですが「バラ風呂」にも入れるそうです。

「バラ風呂」には、特に薬効は無いようですが、ストレス解消には役立つみたいです。



ちなみに、このバラ園は、「宮沢 賢治」が設計した「南斜花壇」のイメージを、バラ園として復活させたものらしいです。

「南斜花壇」とは、「宮沢 賢治」が、「羅須地人協会」時代の教え子の依頼により、「花巻温泉遊園地」のために設計した花壇と言われています。

このデザインでは、西域の唐草模様を左右対称に描いたアラベスク模様を取り入れ、蔓草の茎を園路に、果実を小円形花壇に見たてて、非対称に配置するデザインだったようです。

しかし、当時は、経済的にも、そして技術的にも条件が難しく、実現出来なかったそうです。

その後、このバラ園を造成するに当たり、再び「宮沢 賢治」の設計を取り入れ、かつ、その中に、文字盤の数字を花で描いた日時計を主にした「日時計花壇」も再現したようです。



なお、「日時計」は、紅葉館前にあったものを、昭和五一年(1976年)に、現在のバラ園に移した物とされています。

それでは最後に、この温泉のイメージ・キャラクター「フクロー」と、イベント概要を紹介します。

ちなみに、このイメージ・キャラクター「フクロー」は、花巻市の鳥「フクロウ」に因んでおり、「不苦労」の言葉から、「福が来る」/「幸福をもたらす」という願いを込めたものなのだそうです。

【 イベント情報 】

項目 説明
場所 花巻温泉「バラ園」
期間 2016/5/28〜2016/7/25
住所 〒025-0304 岩手県花巻市湯本1-125
アクセス 車 :東北自動車道「花巻IC」5分
電車 :東北本線「JR花巻空港駅」タクシー約10分(約2,040円)
東北新幹線「JR新花巻駅」タクシー約20分(約3,720円)
飛行機:「いわて花巻空港」タクシー約15分(約2,840円)
イベント内容 要問い合わせ
費用 中学生以上800円(通常:500円)、小学生以下無料 ※宿泊者割引有り(800円→600円)
問い合わせ先 花巻温泉総合予約センター
TEL:0198-37-2111 / FAX:0198-27-2300
ホームページ http://www.hanamakionsen.co.jp/rose/
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■胆沢城あやめ祭り奥州市


「胆沢城」は、皆さん、歴史の授業で習ったと思いますが、あの「坂上田村麻呂」が、奈良時代延暦二十一年(802年)、現在の奥州市に、蝦夷攻撃の際に造った「古代城柵」が始まりです。

その後、平安時代の大同三年(808年)には、鎮守府が、国府多賀城」から「胆沢城」に移された事により「鎮守府胆沢城」となります。

それから、さらに10世紀中頃までの約150年間は、鎮守府将軍以下、約1,000人以上の役人や兵士が勤務する、東北地方の重要拠点として機能していたようです。



しかし、その後は、地方豪族の勢力が強まり、鎮守府は形骸化し、永保三年(1083年)に始まった「後三年の役」の頃には、廃城になってしまったと言われています。

東北地方、特に岩手県には、この「胆沢城」の他にも、「志波城」と言う大規模な城柵や、より規模が小さい「徳丹城」も築かれています。

「志波城」は、蝦夷の首長「アテルイ」を降伏させた翌年、延暦二十二年(803年)に、「胆沢城」より北の盛岡市太田に造営されました。



この「志波城」には、最北の軍事/行政拠点として、一時は「鎮守府」が置かれていた時期もあったようですが、立地場所が悪く、度重なる雫石川の洪水被害に遭ったようです。

このため、造営から10年もしない弘仁二年(811年)、当時の征夷大将軍文室綿麻呂(ふんやのわたまろ)」により、少し位置をずらした場所に、「徳丹城」を造営したそうです。

現在、「志波城」に関しては、「志波城古代公園」として、左画像のように、外郭や門だけは復元されていますが、「胆沢城」や「徳丹城」は、特に復元もされていません。



しかし、「胆沢城」の遺跡跡には、「奥州市埋蔵文化財調査センター」が置かれ、発掘した資料の展示等を行っています。

そして、このセンター周辺にある「あやめ苑」において、毎年「あやめ祭り」が開催されます。

このイベントは、平成八年(1996年)から開催されており、今年開催されれば第21回目の開催となります。



この「あやめ苑」ですが、広さ約8,000㎡の敷地内に、約30種/約30,000株もの「あやめ」や「はなしょうぶ」が植えられているそうです。

今回、「7月の花まつり」と題していますが、この「あやめ祭り」は・・・済みませんが、6月の最終週の土/日開催となっています。

まあ、「あやめ」や「はなしょうぶ」に関しては、7月に入っても鑑賞できますから、勘弁願います。

それと、祭り期間中は、奥州市埋蔵文化財調査センターの無料公開される他、会場内を自由に散策して、花を観賞することができますし、照明や夢灯り(灯篭)によるライトアップ、振る舞い餅などのイベントも行われます。

最後に、去年の祭りの案内とイベント情報を紹介します。

【 去年のイベント案内 】

★去年の祭り案内:胆沢城あやめ祭り.pdf

【 イベント情報 】

項目 説明
場所 胆沢城跡地内あやめ苑
期間 あやめ祭り期間:6/25(土)〜6/26(日)
あやめ開花時期:6月下旬〜7月上旬
住所 奥州市水沢区佐倉河字九蔵田96-1
アクセス 車 :東北自動車道「水沢IC」から約5分
電車 :東北本線「JR水沢駅」タクシー約10分(約1,700円)
: 県南免許センター行きバス/「梨畑」下車(290円)
東北新幹線「JR水沢江刺駅」タクシー約15分(約2,600円)
イベント内容 あやめ苑の夜間ライトアップ、千年の夢あかり、かわらけ投げ大会、奥州市埋蔵文化財調査センター無料公開 等
費用 祭り当日は無料(※通常入場料:大人200円/高校生以下無料)
問い合わせ先 奥州市歴史遺産課調査活用係
TEL:0197-35-2111(内線443・445) / FAX:0197-35-7551
Mail:https://www.city.oshu.iwate.jp/mailform/form.rbz?cd=156(※メールフォーム)
ホームページ http://www.city.oshu.iwate.jp/kanko/view.rbz?cd=1576
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■五葉山シャクナゲ観賞会【大船渡市】


「五葉山」は、釜石市、大船渡市、そして住田町にまたがる山で、北上山地としては、早池峰山(1,914m)に次ぐ標高(1,351m)の山です。

また、下記の過去ブログで紹介した通り、奇岩/巨石が多い山ですが、それとは別に、動植物も豊富な山として、「五葉山県立自然公園」に指定されており、全域が鳥獣保護区となっています。

★過去ブログ:岩手県内の巨石の紹介 - その2 〜 何故か岩手に巨石が多い



特に、前述の「早池峰薄雪草」と同様、「五葉山」にも「ゴヨウザン-ヨウラク」と言う固有種が存在しているようですが・・・これも残念ながら絶滅危惧種らしいです。

ところで、「五葉山」の「ハクサンシャクナゲ」ですが、山地に自生するつつじ科の常緑低木で、上の画像の様に、白色の可憐な花を咲かせます。

ハクサンシャクナゲ」の見頃は、7月中旬で、しゃくなげ荘周辺や日枝神社の西側のお花畑には、見事なシャクナゲの群落があり、その美しさを満喫することができるそうです。


また、今回は、時期的に「シャクナゲ鑑賞会」を紹介していますが、もう少し前、6月の第一日曜日には、「ツツジ鑑賞会」も開催されているようです。

この「ツツジ」は、赤坂峠と言う場所から、巨石ブログで紹介した「畳石」付近にかけて大群生地があるようで、とても綺麗らしいです。



今なら、まだ間に合うかもしれません。

本当に、「五葉山」は、「花の百名山」にも選ばれるほど植物の種類が豊富で、特に中腹辺りは、樹木の種類だけでも200種類を超えると言われているそうです。

もう、ここからは、「ツツジ鑑賞会」と「シャクナゲ鑑賞会」の両方を紹介しますが・・・イベントと言っても、みんなで花を見ながら山登りをするだけです。


その後、「ツツジ鑑賞会」では、頂上にある山頂日枝神社において、安全祈願を行います。

また、この時期には、「ミネザクラ」も咲いているようで、色々な花が楽しめるとの事です。

何か、「ツツジ」なのか「シャクナゲ」なのか、それとも「ミネザクラ」なのか解らなくなってしまいましたが、とにかく、花好きなら「五葉山」は、一見の価値有りだと思います。

それでは、最後に、各鑑賞会の模様が、Youtubeにアップされていましたので、それぞれの動画を紹介し、問い合わせ先等についても掲載したいと思います。

【 イベント紹介動画 】

ツツジ鑑賞会 :http://hiraizumifan.jp/hiraizumifan-programs/hiraizumi-no-susume/50513/
シャクナゲ鑑賞会 :https://www.youtube.com/watch?v=eDHD2R6KRxU

【 イベント情報 】

項目 説明
場所 県立自然公園「五葉山」/ 9:00までに登山口集合
期間 ●五葉山ツツジ鑑賞会 :平成28年6月5日
●五葉山シャクナゲ鑑賞会:平成28年7月上旬
住所 岩手県大船渡市日頃市町22-2付近
アクセス 盛駅から車で30分赤坂峠登山口
イベント内容 登山、および花の鑑賞
費用 無料(昼食/飲み物、雨具等は各自持参)
問い合わせ先 大船渡市観光物産協会(〒022-0004 岩手県大船渡市盛町字二本枠12-6)
TEL:0192-21-1922 / FAX:0192-47-3416
Mail:sanriku_ofunato@dolphin.ocn.ne.jp
ホームページ 大船渡市観光物産協会:http://www.sanriku-ofunato.or.jp/
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毛越寺あやめまつり【平泉町


毛越寺(もうつうじ)」、平成23年(2011年)、平泉の構成資産の一部として「世界遺産」に指定された事は、まだ記憶に新しいと思います。

なので、「毛越寺」自体に関しては、特に、本ブログで紹介する必要も無いと思いますが・・・かれこれ私が数十年前に行った時には、本当に、「池」しか存在しない、単なる遺跡の跡地だった記憶があります。

しかし、その後、徐々に復元され、今では本堂と開山堂が再建されたようですが・・・それでも、やはり「池」だけです。



最初に、「毛越寺」を訪れたのは、確か、今から30年以上も前、「平安文化」とか「歴史」とか「奥州藤原氏」なんか、全然興味も無い年代の頃でしたから・・・

だだっ広い敷地に、大きな「水たまり」があるだけの場所なんか、全く興味もありませんでした。

このため、芭蕉の俳句「兵どもが夢の跡」を思い出し、妙に納得した覚えがあります。



さて、「毛越寺」の「あやめ」ですが、「大泉が池」の西側周辺に、広さ約30アールの「あやめ園」があり、そこに、300種、30,000株の「花しょうぶ」が植えてあるそうです。

しかし、この情報は、大分古いので、今では、株数は、もう少し増えて居る可能性があると思われます。

この「あやめ園」は、昭和28年(1953年)に、平泉町民の発案で、「開山堂」前に植えたのが始まりで、翌年、明治神宮から100種/100株を譲り受け、その後種類を増やして今日に至っているそうです。

上画像の奥が「開山堂」になります。



ちなみに、「毛越寺」ですが、普通に読めば「もう−おつ−じ」ですが、これが「もう−つーじ」となり、更に「もうーつうーじ」に変化したものと考えられているそうです。

毛越寺あやめまつり」は、毎年6/20〜7/10までの20日間開催されているようで、土/日には、「花供養法要」が行われたり、重要無形民俗文化財「延年の舞」が披露されたり、茶会、邦楽演奏会等も開催されるようです。

まあ、「延年の舞」は、無形文化財に指定されてはいますが・・・特にレア物ではなく、平泉で何かイベントがあるたびに演じられますので、興味がある人だけが見れば良いと思います。時間も掛かりますし・・・

それでは、最後に、「毛越寺あやめまつり」の概要を記載しておきます。

【 イベント紹介動画 】
https://www.youtube.com/watch?v=iDfdOjRYGfI

【 イベント情報 】

項目 説明
場所 毛越寺 あやめ苑
期間 毎年6月20日〜7月10日
住所 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢58
アクセス 車 :東北自動車道「平泉前沢IC」から約10分
電車 :東北本線「JR平泉駅」から700m、徒歩約7分/車約3分
イベント内容 邦楽演奏会、写生会、延年の舞の公演、等
費用 毛越寺拝観料:大人500円、高校生300円、小中学生100円
問い合わせ先 毛越寺事務局
TEL:0191-46-2331 / FAX:0191-46-4184
Mail:honbou@motsuji.or.jp
ホームページ http://www.motsuji.or.jp/
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■みちのくあじさい園【一関市】


「みちのくあじさい園」は、東京ドーム3個分(15ha)以上の広大な敷地内に、約300種、30,000株の「あじさい」が植栽されており、6月末〜7月末頃まで「あじさい」が鑑賞できるそうです。

また、去年(2015年)の6月には、華道の家元「池坊」が主催する「池坊 花逍遥100選」に、前述の「毛越寺の花しょうぶ」と共に選ばれたようです。

池坊 花逍遥100選」とは、全国より募集した花風景から、「華道の精神を映しており」、かつ「未来にのこしたい」花風景を都道府県別に抜粋、日本文化を誇るにふさわしい花風景100箇所を選んだものらしいです。



このため、今年は行われるか否かは解りませんが、池坊による「いけなば展示」も開催されたようです。

この「あじさい園」では、7月上旬は「ヤマアジサイ」、中旬以降は「西洋アジサイ」が見ごろを迎え、約2kmの遊歩道は「あじさい」だらけになるようです。

また、近頃人気が出てきた「アナベル」と言う品種の群生もあり、「あじさい」好きにはタマラナイ場所になっているようです。



それと、何より驚くべきは、この広大な「あじさい園」は、個人の所有地だと言う事です。

この「あじさい園」は、地元で造林事業を営んでいる「伊藤 達朗」氏が、昭和58年(1983年)、作業場となっている杉林に花を咲かせたいと思い、1本の「あじさい」を挿し木したのが始まりなのだそうです。

その1本が、ちゃんと根付いたので、それなら、もっと沢山の「あじさい」をとなり、自ら種類を増やすと共に、全国の「あじさい」好きも苗を提供してくれるようになり、現在のような広大な「あじさい園」が出来たのだそうです。



そんな個人所有の「あじさい園」ですから、特に、これといったイベントは開催されませんが、はやり「あじさい」の種類と本数の多さは格別みたいです。

それと期間中は、時期は不明ですが、「プリザーブドフラワー教室」も開催されるそうです。

プリザーブドフラワー」とは、生花や葉を特殊液の中に沈めて、水分を抜いて加工する事で、花を、みずみずしい状態で、長期間保存出来る技術のようです。

また施設では、高齢者への配慮もしているようで、道にはウッドチップを敷き詰めたり、1台しか用意していないみたいですが、有料/予約制で「カート」の使用も出来たりするようです。

それと、車で行く場合、今は、「カーナビ」があるから大丈夫だと思いますが、道順が分かり難いようですから、注意した方が良いみたいです。

また、基本的に自然の杉林の中を散策するわけですから、ヒールやサンダルは避けて歩きやすい靴を履き、「虫除けスプレー」等を準備するよう、ホームページには、注意書きがありました。

また、訪問する際は、何度も言いますが、個人の所有地ですから、他の施設とは、また別の配慮をお願いしますし、この「あじさい」の鑑賞期間中以外は、入場出来ないようですので、注意願います。

それでは、最後に、「あじさい園」の散策模様が、Youtubeにアップされていましたので、その動画を紹介し、問い合わせ先等についても掲載したいと思います。

【 イベント紹介動画 】
https://www.youtube.com/watch?v=PQ5O3IMLEJs

【 パンフレット(去年分) 】
みちのくあじさい.pdf

【 イベント情報 】

項目 説明
場所 みちのくあじさい園
期間 6月26日〜7月31日(※2015年の情報)
住所 岩手県一関市舞川字原沢111
アクセス 車 :東北自動車道「一関IC」から車で約30分(※ホームページに道順説明有り)
電車 :東北本線「JR一ノ関駅」から車で約15分
イベント内容 琴演奏、いけばな展示(※去年)、プリザーブドフラワー教室(※要問い合わせ)
費用 ●入園料 :大人800円、小中学生400円、小学生未満無料
●カート乗車料:お一人300円(歩行困難な方優先)
問い合わせ先 みちのくあじさい園/一関観光協会
TEL:0191-28-2349(※期間中のみ)
TEL:0191-23-2350(閉園時は一関観光協会)
ホームページ http://www006.upp.so-net.ne.jp/miti-aji/
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今回、柄にもなく、次のようなイベントを紹介しましたが如何でしたか ?

天台寺あじさい祭り【二戸市
花巻温泉バラまつり【花巻市
●胆沢城あやめ祭り奥州市
●五葉山シャクナゲ観賞会【大船渡市】
毛越寺あやめまつり【平泉町
●みちのくあじさい園【一関市】

私個人としては、正直な所、このイベントのためだけのために岩手を訪問しようとは思いませんが、例えば、世界遺産となった平泉を訪れた次いでに、「毛越寺」や「みちのくあじさい園」を訪問するのは「有り」かもしれません。

しかし、やはり悲しいことに、東京から出発するとなると、日帰りは難しいと思います。

そうなると、1日目は主要目的を訪ねて、2日目に、東京に帰る前の午前中にでも、花を鑑賞するパターンがお勧めです。

また、子ども連れの場合は、ちょっとお子さんは退屈すると思いますので、夫婦お二人で訪問するのが良いと思います。

まあ、これは余計なお世話かもしれません。

私は、この時期は、実家に帰る予定もありませんので、暫くは「花の鑑賞」は無理かもしれません。

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それと、「日本の花」ですが、外国人には大人気なのだそうです。

「富士山と桜」が、訪日客に大人気なのは以前から有名でしたが、それ以外でも「花」をメインにしている観光地には、観光客が押し寄せているようです。

あしかがフラワーパーク :栃木県足利市
・ラベンダー畑 :北海道空知郡中富良野
国営ひたち海浜公園ネモフィラ茨城県ひたちなか市
亀戸天神の藤棚 :東京都江東区
羊山公園の芝桜 :埼玉県秩父市

日本人も花好きですが、一般の人達、特に、昔から花がある場所で暮らしている人達にとっては、「花があるのが当たり前」になっているので、普段は余り気にしていないのだと思います。

まあ、綺麗だとは思うのでしょうが、「あ〜、今年も花が咲いたな・・・」程度だと思います。

しかし !! 海外の人達にとっては、それこそが「非日常の風景」なのだと思います。

特に目立った観光地は無いけれど、「花はある」と言う地域は、日本人相手ではなく、訪日客相手に「花」を観光資源にしては如何ですか ?

日本人にとっては「日常」でも、外国人にとっては「非日常」の場所は、まだまだ日本に沢山あると思います。

今後のキーワードは「花」、「アニメの聖地」、そして「動物」なのだそうです。

それでは次回も宜しくお願いします。

以上


【画像・情報提供先】
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)
・かつまるガイド(http://www.katsushika-kanko.com/)
・いわてアグリベンチャーネット(http://i-agri.net/agri/about.php)
・アヤメ見分け方(http://www.kamoltd.co.jp/kakegawa/miwake.htm)
・公益財団法人岩手県観光協会(http://www.iwatetabi.jp/)
・寺社建築と文化財の探訪(http://masa4534.blog.fc2.com/)
朝日新聞デジタル(http://www.asahi.com/)
・ゆこゆこ(http://www.yukoyuko.net)
花巻温泉スタッフブログ(http://blog.hanamakionsen.co.jp/article/434520824.html)
花巻温泉(http://www.hanamakionsen.co.jp/)
・大船渡市観光物産協会(http://www.sanriku-ofunato.or.jp/)
池坊 花逍遥100選(http://www.ikenobo.jp/hanashouyou/)
・季節を代表する、日本のイベントシリーズ(http://japan-year.info/)

【株式会社 エム・システム】
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