岩手県内の山開き − あなたは「山ガール」 or 「山オヤジ」


右の画像は、弊社ブログの表紙に使っている画像ですが、盛岡市の駅前「開運橋」から見た「岩手山」になります。綺麗な景色だと思います。

岩手山は、別名「南部片富士(南部富士)」と呼ばれております。これは、岩手山が、富士山の片側が欠けているように見えることから呼ばれているそうです。

ところで皆さんは、「山登り」、つまり「登山」はお好きですか ?

私は、子供の頃に、たまに父親に連れられて、「岩手山」を始め、盛岡市近辺の「姫神山」や「早池峰山(途中まで)」に登ったことがあります。

私の場合、正直なところ、「山登りが好き !」とまでは行きませんし、自ら企画して「登山」をしようとも思いません。

しかし、山登りの最中は結構辛いのですが、(月並みですが)山頂に立った時の爽快感や達成感は、経験したのが子供時代ですが、今でも鮮烈に覚えています。

私にとって難しい仕事や困難な仕事を諦めない姿勢は、この山登りの経験があったからかもしれません。

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ちょっと前に「山ガール」なる言葉が流行りましたが・・・どうも私は、「何とかガール」とか「何とか女子」、「何とか女」と言う言葉には、抵抗感があるようで好きになれません。

「女性蔑視」と非難されるかもですが、何か生理的に受け付けません。

まあ、私の年齢や、育った時期の影響もあるのかもしれませんが、逆に「何とかガール」と言う表現の方が、女性蔑視とまでは行かないまでも、女性だけを特別に扱っているので、「男女共同参画社会基本法」に反するのではないかと思ってしまいます。

だいたい、「Girl」、つまり「女の子」と言って良い年齢は、通常15〜18歳、無理矢理頑張っても20歳代位までですよね ?!

それが、30歳過ぎの女性まで、さらに酷いケースでは40〜50歳過ぎの女性に対しても「山ガール」とは・・・どうも納得が行きません。もう、「山姥(やまんば)」にリーチ状態ですよね。


また「山ガール」に対応して「山オヤジ」と言う言葉を使う人も居るようです。

しかし、「山オヤジ」は、「山登りをするオヤジ」じゃなくて、元々は北海道の方言で「ヒグマ」の事を意味しています。

まあ「ヒグマの様な体型で山登りをするオヤジ」なら、「山オヤジ」と呼んでも良いのかもしれませんが・・・

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さて、盛岡・岩手の5月・6月と言えば、次の様なイベントが有名です。

・春の藤原まつり(5/1〜5/5) :2013年3月27日ブログ(http://msystm.co.jp/blog/20130327.html)
・チャグチャグ馬ッコ(6/14) :2011年7月10日ブログ(http://msystm.co.jp/blog/20110710.html)

上記の様に、既に本ブログでも紹介していますので、今回は、超マイナーな話題、「山開き」について紹介したいと思います。

岩手県は、以前、本ブログの「岩手県内の晩秋のイベント(20121029.html)」でもお伝えしましたが、可住地面積(※)が、全国で下から8番目と、山が非常に多いところです。

※可住地面積:総土地面積から林野/湖沼面積を差し引いた面積

山ばっかりの県で、雪も結構多いため、山の頂上付近では、5月頃までスキーも可能です。そして、6月に入ると、一気に「山開き」です。

今回は、岩手県の山の内、次の山の「山開き」を紹介します。

項番 名称 場所 山開き日
1 「種山高原」山開き 奥州市/住田町/遠野市 毎年6月第1日曜日
2 早池峰山(早池峰国定公園)」山開き 宮古市/遠野市/花巻市 毎年6月第2土曜日
3 「東根山」山開き 紫波町 毎年6月第2土曜日
4 七時雨山」山開き 八幡平市 毎年6月第1日曜日
5 「南昌山」山開き 雫石町/矢巾町 毎年6月第1日曜日
6 「焼石連峰」山開き 奥州市/西和賀町 毎年6月第1日曜日
7 岩手山」山開き 滝沢市/八幡平/雫石町 毎年7月1日

今回も宜しくお願いします。

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■「種山高原」山開き


【種山高原】は、別名「種山ヶ原」とも呼ばれ、「物見山(種山)」を頂点とした、標高600〜900m弱、奥州市、住田町、および遠野市にまたがる東西11km、南北20kmにもおよぶ広大な平原上の山です。

この場所は、平成17年(2005年)から平成18年に掛けて、「イーハトーブの風景地」を言う名称で、国指定名勝に指定されました。

イーハトーブ」と言う言葉、聞いたことがある、と言う人もいるかもしれません。



イーハトーブ」とは、岩手県花巻市出身の「宮沢賢治」が、岩手県の風土を理想化して表現した架空の場所の名称です。

宮沢賢治」の作品には、この【種山高原】の風景や気象を題材にした作品が数多く存在します。

有名な「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」、およびその他の詩や短歌にも、この【種山高原】が登場します。





また【種山高原】には、「県営種山牧野」があり、牛の群れが高原の風景に一段と趣をそえています。5月下旬から6月上旬にかけて、レンゲツツジが咲き乱れます。

この【種山高原】では、毎年6月の第1日曜日、今年は、平成26年6月1日に、山開きが行われます。






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■「早池峰山早池峰国定公園)」山開き


早池峰山】は、標高1,917mと、北上山地の最高峰の山で、山域は、昭和57年(1982年)に、国定公園に指定されました。

早池峰山】の山開きは、毎年6月の第2土曜日、今年は平成26年6月14日に、「小田越登山口」で入山式が開催され、さらに山頂でも安全祈願祭が開催される予定です。

早池峰山】は、非常に綺麗な山のため、次の様な名山に選定されております。



日本百名山(および新日本百名山
・花の百名山(および新・花の百名山
・一等三角点百名山


また、山を組成する岩石成分の影響で、次の様な高山植物の宝庫ともなっており、高山植物マニアの間では、憧れの山になっているそうです。
・ハヤチネ-ウスユキ-ソウ
・ナンブ-トラノオ
・ナンブ-イヌナズナ
・ナンブ-トウウチ-ソウ





さらに、山麓には、大同2年(807年)に、大化の改新で有名な「藤原鎌足」の子孫である「兵部卿成房」が建立したとされる「早池峰神社」があります。

この「早池峰神社」は、神仏習合の時代から「山岳信仰」が盛んであり、現在でも山伏神楽の一種である「早池峰神楽」として、当時の様子を伝え続けております。

早池峰神楽」は、平成21年(2009年)に、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

早池峰神楽の画像(http://msystm.co.jp//images/blog/blog_kitakami_kagura_hayatine_large.jpg)

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■「東根山」山開き


【東根山(あずまね-さん)】は、盛岡市から南西に約15km、岩手県紫波町雫石町の境に位置する、標高928mの山です。

後述する【南昌山】と「赤林山(箱ケ森)」、それに、この【東根山】の山域を総称して、「紫波三山」と呼ばれることもあるそうです。

右の画像は、紫波町側から見た【東根山】で、どっしりとした、四角形の形をした山並みが特徴となります。



この【東根山】の登山口は、紫波町にあり、標高差約700m、距離約5km、頂上まで約2時間30分位の所要時間です。

毎年4月過ぎには、中腹付近で、「カタクリ」の群生を楽しむことができるそうですし、山頂からは、ブナやミズナラなどの樹林が展望できるそうです。

【東根山】の山開きは、毎年6月上旬、平成26年は、恐らく6月7日に行われることになりそうです。

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■「七時雨山」山開き


七時雨山(ななしぐれ-やま)】は、岩手県八幡平市にある山で、この山も次の名山に選定されております。
新日本百名山
・東北百名山

「七時雨(ななしぐれ)」と言う珍しい名前を付けられていますが、これは、山の天候が、1日に何度も変わる事から名付けられたと言われてます。



七時雨山】には、画像からも解るように頂上が2つ存在し(拡大した方が解りやすいかもです)、右側が「南峰」で標高1,063m、左側が「北峰」で標高1,060mです。

そして、「南峰」の頂上には、後述する「岩手山」と同様に、「獅子頭の権現様」が祀られております。

また、この【七時雨山】も、上述の「種山高原」と同様、「宮沢賢治」の詩集「春と修羅」に取り上げられてます。

ちなみに、「権現様」とは、数ある神の「神号(みこと)」の一つです。

「神号」とは、日本に元々存在している神様は、仏教の「仏」が、仮の姿で現れたものであるとする「本地垂迹(ほんじすいじゃく)思想」に基づく呼び方とのことです。

そして、「本地垂迹思想」においては、「権(ごん)」と言う文字は、「臨時」、または「仮」という意味を持ちます。(例:権大納言

つまり、「権現」とは、『 仏が神の形をまとって仮に現れた』と言う事を意味しています。

ところで、【七時雨山】の山開きは、毎年6月の第1日曜日、今年は、平成26年6月1日になる予定です。

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■「南昌山」山開き


【南昌山(なんしょう-ざん)】は、岩手郡雫石町紫波郡矢巾町との境にあり、標高848mの山になります。

この【南昌山】は、現在は「死火山」ですが、「岩頸(がんけい)」と呼ばれるマグマが硬化してできた形成物で作られた珍しい山になります。

「岩頸」とは、「火道(かどう)」と呼ばれるマグマの通り道に溜まって冷えて固まったマグマが、浸食によって地表に現われたものになります。


この【南昌山】は、非常に古い歴史を持つ山で、数々の言い伝えが残ってます。

まず最初に、【南昌山】は、元々は【毒ヶ森(ぶすがもり)※】と呼ばれ、山中に「白竜」が住んでおり、竜が暴れると雲が峰を覆い、毒気で村人を苦しませた、と言う伝説が残っております。

※毒ヶ森:現在では【南昌山】の北西2Kmに位置する標高782mの山を「毒ヶ森」と呼んでいます。

次に、「前九年の役(1051年〜1062年)」では、「安倍貞任(あべの さだとう)」が、「南昌山神社」の沢に毒を流し、敵方である「源 義家(みなもとの よしいえ)」の兵士を毒殺したと言う話も伝えられております。

そして、現在は【南昌山】の麓にある「南昌山神社」ですが、元々は頂上に建立されていたものを、「坂上田村麻呂」が、「紫波城」を築く時に、天候の安定を祈願するために頂上から移築したと言われております。

この【毒ヶ森】と言う名称ですが、江戸時代に、南部家盛岡藩第5代藩主「南部 信恩(なんぶ-のぶおき)」が、「南部繁昌」を祈願し、【南昌山】に改名したと伝えられております。


このように、数多くの伝説が残っているため、地元では「霊山」として信仰を集めております。

また、山頂には、「雨乞い」の儀式で使用されたと伝えられている、6体の「獅子頭」が奉納されており、「南昌の権現様」として親しまれておるそうです。

なお、6体もの「権現様」が山頂に奉納されているのは、日本全国でも例を見ないそうです。

この「霊山」と言うか、何とも不気味な雰囲気がある【南昌山】、地元では親しまれている、と紹介しましたが、私が子供の頃は、親からは、『 南昌山は、危ない山だから、絶対に遊びに行ってはダメだ !』と、クギを刺されていました。

もちろん、私の実家からは、徒歩で行くのは難しい距離ですが、約23Km位の距離ですから、自転車やバイクなら行けますし、車なら1時間も掛からない距離ですが・・・親の言い付けを守る真面目な私は、現在でも【南昌山】に行ったことはありません。

ちなみに、【南昌山】の山開きは、他の山と重複しますが、毎年6月の第1日曜日、今年は、平成26年6月1日になる予定です。

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■「焼石連峰」山開き


【焼石連峰(やけいし-れんぽう)】は、奥羽山脈の中央部、奥州市西和賀町との境に位置し、標高1,548mの【焼石岳】を主峰とし、標高1,339mの「牛形山(うしがた-やま)」、標高1,130mの「(焼石)駒ヶ岳」等、1,000m級の山々13座から形成され、「栗駒国定公園」の一部となっております。

山形県の「月山」、青森県の「八甲田山」と共に、岩手県内では、最も残雪が多い山として知られ、生育する高山植物は300種類以上と言われております。

一応、「日本二百名山」に選定されてもいます。


主峰である【焼石岳】は、山頂周辺に、焼けたような石が数多く見られることが、名称の由来とされております。


また、頂上からは、八幡平、岩手山早池峰山鳥海山、月山、および飯豊山(いいで-さん)等、東北の名だたる山々が遠望できるそうです。

また、当然だと思いますが、秋の紅葉シーズンの景色は最高、との噂です。

この【焼石連峰】の山開きも、毎年6月の第1日曜日に行われるようです。



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■「岩手山」山開き


岩手山】は、八幡平市滝沢市雫石町にまたがった場所に位置し、標高2,038mと、岩手県の最高峰の山になり、日本百名山に選定された山です。

山域周辺は、昭和31年(1956年)に、「十和田八幡平国立公園」に指定されました。

また、これまで紹介してきた山は、全て「死火山」ですが、この【岩手山】は、「休火山」であり、今でも活動しております。



記録によると、初回噴火は、約70万年前と言われますが、江戸時代の享保17年(1732年)の大噴火では、溶岩流が発生し、現在の八幡平市の住民は避難を余儀なくされたそうです。


そして、この時に流れた溶岩流は、「焼き走り溶岩流」と呼ばれており、現在では、国の「特別天然記念物」に指定されておりますが、指定面積は約149ヘクタール、長さ4Kmに渡っており、推定では東京ドーム32個分の広さだそうです。

20世紀になっても、火山性地震や水蒸気爆発を繰り返しておりますし、今世紀に入っても火山活動は継続しており、現在も「噴火警報レベル1」の状態が続いており、一時期は「入山禁止」にもなりました。

遠目に見ている分には、本当に綺麗な山ですし、岩手県のシンボルにもなっている山ですが、実際に噴火した場合、八幡平市滝沢市雫石町は壊滅状態だと思いますし、盛岡市でも火山灰が50cm位は積もる予想になっておりますから、ほとんど市民生活は無理だと思います。

地震と同様、いつかは噴火するかもしれませんが、それまでに防災対策が進んでいる様、期待したいと思います。


岩手山】は、本ブログの最初に、別名「南部片富士(南部富士)」と呼ばれていると紹介しましたが、実は、もう1個別名があり、「巌鷲山(がんじゅ-さん)」とも呼ばれております。

元々は、「いわ-わし-やま」と呼ばれていたものが、「岩手」の音読みである「がんしゅ」に似ている事から、「がんじゅ」に変わったと言われております。

この「巌鷲山」の由来ですが、春になると山の雪が解け、山に「鷲」の形が浮き上がることに由来するらしいです。

心理検査で行われる「ベンダー・ゲシュタルト・テスト」ではありませんが、皆さん、「鷲」が見えますか ? 私には「鷲」が見えます。

ところで、【岩手山】の山開きは、上述の山々よりは遅く、毎年、曜日に関係なく7月1日に行われるそうです。(会社員は休みを取らないと参加できませんね)

山開き当日は、八幡平市滝沢市、および雫石町の各登山口で「山開き神事」が行われ、その後、各登山口から登頂を開始し、12時には、頂上で「ピッケル交換」と言うセレモニーが行われるそうです。

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ここまで、岩手県の山々で行われる「山開き」と、それぞれの山に関する情報を紹介して来ましたが、如何でしたか?

この他にも、岩手県は「山だらけ」ですから、当然、他にも多くの山々が存在します。今回は、ほんの一例です。

皆さんも、もしも「山好き」の方がおられましたら、一度登ってみて下さい。

次回も宜しくお願い致します。

以上


【画像・情報提供先】
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)
・公益財団法人岩手県観光協会(http://www.iwatetabi.jp/)

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