コーディングの際の心構えについて


本日は日頃の確認の意味も込めて、表記について書いてみます。

コーディングの基本としてよく挙げられることに、例えば以下のようなものがあると思います。

1.処理の重複がある場合は関数にする
2.必要に応じて定数を使用する(○○の最大値や、表の列の番号等)
3.処理が分かり辛い箇所はコメントを記述する
4.変数名に意味を持たせる
5.If文や繰り返し文等のインデントを統一する
6.モジュールごとの独立性を高める
7.処理時間がかからないようなコーディングを心がける
…等

いずれも、「当たり前じゃん!」と言われることだと思います。
ところが、スケジュールが押しているときなど、「早く作業を終わらせたい」と、気持ちが焦っていたりする時があります。
上記のようなことは面倒だ、ここのコードは他の似た箇所からのコピー&ペーストでいいだろう、ここは直値でいいだろう…ということが頭をよぎったりします。
よくあることですが、こういう対応をした箇所に限って、後から修正がたくさん入ります。コピー&ペーストしたところ、直値を使用しているところ、全てを直さなくてはいけません。
まず落ち着いて、最初のコーディングでよく考えて、上記の基本を守りながら作る。そうした方が結局、トータルの作業時間が短くて済んだりするものです。

また、大量データを扱うような処理について、「動いたからこれでいい」ではなく、初めから処理時間がかからないようによく考えて作ることも大事です。
品質が上がるのはもちろんですが、テストにかかる時間も短くて済み(何十回と繰り返すと、「これでいい」のプログラムと大きな差ができると思います)、余った時間を他の作業に回すこともできるでしょう。
初期リリース時だけでなく、以後の保守や障害の調査、修正後の動作確認の時でも、その恩恵を受けることができます。

コーディングの基本は、上記に挙げたこともそうですが、それらの元をたどると「後で楽をするために最初に苦労しておく」、そして「面倒だからこれでいいや」という気持ちに打ち勝つことではないかと思います。
人間の脳は痛み(面倒な事)を避けるようにできているので、ときどき誘惑に駆られることもありますが、これからもこの心構えを忘れずに、作業をしていこうと思います。

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