春の藤原祭り − 【源 義経】役は、あの人気俳優に!?

今回は、毎年ゴールデンウィークの真っただ中、5/1〜5/5に開催される【春の藤原祭り】と、連休の賑わいも一段落した5/26に開催予定の【毛越寺曲水の宴(もうつうじごくすいのえん)】をご紹介したいと思います。

どちらのイベントも世界文化遺産である岩手県【平泉】で開催されるイベントです。

平泉に関しては、既に「全国区」になったので、改めて説明する必要はないと思いますが、「奥州藤原氏」が築いた政治、軍事、および祭事の中心拠点となります。

それでは今回も宜しくお願いします。

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■春の藤原祭り

【春の藤原祭り】は、前述のように、毎年5/1〜5/5の5日間に渡って行われる祭りです。中でも、5/3に行われる【源義経東下り行列】は圧巻です。


この【源義経東下り行列】と言う行事は、平家打倒後、兄である【源 頼朝】に追われた【源 義経】が平泉に辿り着き、【藤原 秀衡】の出迎えを受けた情景の再現だそうです。

藤原祭り】自体、何時から始まり、どういう起源があるのか定かではありませんが、とにかく、この【源義経東下り行列】は、昭和30年から行われた行事のようです。

さすがに、2011年だけは東日本大震災の影響で中止になりましたが、今年で52回目になります。


元々は、地元の方たちが参加するお祭りだったので、祭りの主要人物たちも、知事や町長等、地元の有名人が務めていたのですが、1973年(昭和48年)頃から、若手俳優・歌手等の芸能人が【源 義経】役を演じる様になったようです。


それ以降、徐々に祭りの知名度が上がり、見物人の数も18万人位にまで増えてきたらしいです。最高記録は、NHK大河ドラマ義経】で主演を務めた【滝沢 秀明】さんが、ドラマと同じ【源 義経】を演じた時で、当時の報道では、沿道の観客は25万人(平泉町観光協会発表)にまで膨れ上がったそうです。

ちなみに、上の画像は、【滝沢 秀明】さんが【源 義経】を演じた時の画像になります。


それと、1973年(昭和48年)以降の【源 義経】役を一覧にしてみましたが、ほとんどが今でも有名な方々ばかりですね。中には、仮面ライダーウルトラマン、今では「堀の中」にいらっしゃる方も見受けられますが・・・




















とにかく、地元では、【源 義経】役は「人気若手俳優の登竜門」とまで豪語している方もいるみたいですが、まあ確かに、そうかもしれませんね。

そこで、今年の【源 義経】役ですが・・・何と俳優の【平岡 祐太】さんに決定したそうです! と言いつつも、私は誰なのか解りませんが、皆さん、ご存じですか?

まあ、【登竜門】と言う事で、これから人気が出てくるのかもしれませんので、皆さん、覚えておいてあげて下さい、と言うか既に有名人だと思います。

ところで、肝心の【春の藤原祭り】は、次の様なスケジュールとなっています。

5月の連休期間は、ちょうど岩手県内は【花見】も真っ盛りですので、花見ついでに【藤原祭り】を見物しては如何ですか? (当然、その逆でも構いません)









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毛越寺曲水の宴

次は、今年で27回目を迎える行事で、5月の第4日曜日(今年は5/26)に行われる【毛越寺曲水の宴(もうつうじごくすいのえん)】を紹介します。

こちらは、前述の【藤原まつり】とは趣が異なり、静かな佇まいのもとで行われる行事になります。

この行事は、庭園の遣水(やりみず)に盃を浮かべ、流れに合わせて和歌を詠む、平安時代の優雅な歌遊びとなります。皆さん、イメージだけは湧きますよね。



参宴の歌人のうち男性は衣冠(いかん)、狩衣(かりぎぬ)、女性は袿(うちぎ)、十二単等という装束をまとい、水辺に座り、開宴の言葉、歌題披露に続いて、催馬楽(さいばら)に合わせて若女(じゃくじょ)の舞が奉納されます。

やがて盃を乗せた羽觴(うしょう)が遣水に流されると、歌人たちが歌題にしたがって和歌を詠み短冊にしたためて、流れてくる盃を傾けます。結びに講師(こうじ)が歌をよみあげ、終宴となります。

毛越寺曲水の宴】は、上記説明のとおり、次の様なスケジュールで行われます。

12:25 本堂前より参宴者行列出発
12:55 遣水岸辺着座
13:00 開宴 → 開宴の辞(主催僧) → 歌題披露 → 若女の舞 → 毛越寺延年舞 → 流觴曲水(るしょうごくすい) → 羽觴を流す → 一觴一詠 → 羽觴の流れるのにあわせ歌を詠む → 御酒拝載 → 披講 → 終演の辞(主催僧)
14:15 退座



【曲水の宴】自体は、全国各地で行われていますが、毛越寺の【曲水の宴】は、1986年(昭和61年)に、毛越寺の【大泉が池】の鑓水遺構の復元を記念して開催されるようになったものです。

なお、【曲水の宴】は、普通は【きょくすいのえん】と読むのですが、毛越寺の場合には、古い文献に従い【ごくすいのえん】と呼んでいるのだそうです。

ちなみに、【歌人】の選出方法は、通常は東北6県持ち回りで招くそうですが、昨年は、東日本大震災の被災地を元気づけるために、岩手・宮城・福島の被災3県の歌人協会から選出された方が参加されたそうです。

大勢の観光客が苦手な方は、【藤原まつり】よりも、こちらのほうが風情があった良いかもしれませんが、この行事でも、5,000人位の観光客は来るみたいです。

それと、5月の下旬ですと、桜は散ってしまっていると思いますので、やはり【花見】をされたい方は、【藤原まつり】の方が良いと思います。

それでは、今回は、ここまででした。


以上



【画像・資料提供】
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ウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/)
・きたかみブログ編集日記(http://kitakami.blog6.fc2.com/blog-entry-18.html)

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