VNCについて

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1.VNCとは
Virtual Network Computing(ヴァーチャル・ネットワーク・コンピューティング)の略称で、
ネットワーク上の離れたコンピュータを遠隔操作するためのリモートデスクトップソフトです。

このソフトウェアはサーバソフトと、クライアント(ビューア)ソフトの2つに分かれています。
操作される側では事前にサーバソフトを起動しておき、遠隔操作する側はクライアントソフトを起動させて接続し、遠隔操作を行います。
VNCは1999年に開発されたソフトウェアですが、オリジナルのVNCは開発停止してます。
オリジナル版のソースコードGPL方式のライセンス下で公開されたため、世界中の多くの開発者が様々な派生ソフトを誕生させています。

閉じたLAN上での利用が主流でしたが、現在は、インターネット経由でグローバル上のPCに接続する方が主流のようです。
(インターネット接続の場合、相手側のファイアウォール/ルータ機器の設定をいじる必要があるので、接続許可やネットワーク機器の知識を持った人の協力が必要です。)

パフォーマンスは、PCの処理能力、回線速度により、かなり左右されます。

VNCソフトウェアは、「Vector」等のサイトから入手できます。(「RealVNC日本語インストール版4.1.2」等)
基本は、無料ですが、中には有料のものもありますので、確認してからダウンロードしましょう。

サーバとビューアの両方格納されているので、インストール中にどちらをインストールするか、または両方の選択ができるようになっています。

2.VNC導入にあたり
 サーバ側のPCのIPアドレスは、固定にしておきましょう。
 (1)同じセグメント上のPCどうしで接続する
  
  ?サーバ、ビューアソフトをそれぞれのPCに入れる。
  ?サーバ側で、TCPポート/パスワードの設定を行う。
  ?ビューアは、接続時もサーバ名、またはIPアドレスTCPポートで接続して、パスワードを入力する。
 (2)LAN内の違うセグメント上のPCどうしで接続する

  ?サーバ、ビューアソフトをそれぞれのPCに入れる。
  ?サーバ側で、TCPポート/パスワードの設定を行う。
  ?セグメント間のルータにそれぞれのアドレスを設定して、通信ができるようにする。
   (機器によって設定が異なるため、各ネットワーク管理者に確認してください)
  ?ビューアは、接続時もサーバ名、またはIPアドレスTCPポートで接続して、パスワードを入力する。
 (3)インターネット経由で他のPCに接続する

  ?サーバ、ビューアソフトをそれぞれのPCに入れる。
  ?サーバ側で、TCPポート/パスワードの設定を行う。
  ?インターネットのファイアウォールルータのドメインDNSルータに登録する。
  ?インターネットのファイアウォールルータにアドレス、通信ポートを設定して、通信ができるようにする。
   (機器によって設定が異なるため、各ネットワーク管理者に確認してください)
  ?ビューアは、接続時もサーバ名、またはIPアドレスTCPポートで接続して、パスワードを入力する。

3.注意事項
自分のPCから遠隔地にあるPCをアクセスできるので、便利なソフトですが、セキュリティやOSの違いで、制限が出ているようです。

(1)Vista/2008SV以降はインストール時、サーバの起動をサービスに登録するとビューアから接続できなくなる様です。
スタートアップで、ログオン時に自動起動させる必要があります。
また、ビューアからサーバのログオフ等を行うと、リモートで接続できなくなってしまう。
(2)VNCは前面で稼働するため、サーバへ接続中はビューアと同期しています。ビューアでマウスを動かすと、サーバのマウスも同時に動く。その逆もあり。サーバ側に使用者がいる場合は、随時の相互連絡が必要です。
(3)接続用IDが無いため、セキュリティ上、接続用パスワードは、複雑なもの(大文字/小文字/数字/記号などを組み合わせて文字数も長くする)にする必要があります。
外部から使用できるのは便利ですが、接続PC経由で簡単にLAN内の機器が見られるため、ハッカー等に侵入されると壊される危険があります。パスワードは、こまめに変更しましょう。

プライバシーの問題もあるので、導入の際には注意しましょう。

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