盛岡の花見の名所について

今年は、例年になく寒い日が続いており、いつもなら、この時期の東京は「花見」真っ盛りなのですが・・・今年の東京は、3月末頃になって、やっと「開花宣言」と言うニュースが流れたようです。

また、今年は関東では12年ぶりに「春一番」が吹かなかったようで、近畿、東海、九州でも「春一番」はなかったようです。

日本全体で見渡しても、3月21日に高知市開花宣言が出され、その後、静岡市宮崎市・・・徐々に開花宣言が出されつつあるようです。

「サクラの開花日本一」の座については、上記の高知市を始め、宿毛市(すくもし)、静岡市宮崎市が毎年争っており、近頃では宇和島市も参戦したようです。

ちなみに、気象庁の記録では、1953年以降、高知市が15回、宿毛市7回、宇和島市6回だそうです。(その他は不明です)

気象庁は、2009年に開花発表は止めてしまいましたが、詳しい記録を見たい方は、下記URLに1953年〜2011年までの記録が掲載してありますので、ご覧になって下さい。

 URL: http://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura_kaika2000-2011.htm


ところで、話がそれてしまいましたが、盛岡市を含む岩手県では、だいたい4月末〜5月初旬に桜の見ごろを迎えます。今年の開花予想では、日本気象協会の情報によると、盛岡市が4/28、桜の名所「展勝地」も4/28となっています。

ちょうど、ゴールデンウィーク(GW)の頃ですので、旅行がてらの桜見物にはもってこいです。

 ※日本気象協会の情報:http://tenki.jp/sakura/expectation

そこで、今回は、盛岡近辺の花見の名所についてご紹介しようと思います。


岩手県全体で見ると、桜の名所は、やはり上記「北上展勝地」が、全国的に有名な場所となっています。

まあ、京都の醍醐寺や奈良の吉野山ほど有名ではありませんが、東北の、それも岩手県で言うと、そこそこ有名な場所です。

日本さくら名所100選とか、みちのく三大桜名所にも選ばれており、JR東日本のポスターとかに、よく使われています。

場所は、岩手県の真ん中より少し南側に位置し、北上市立花と言う所ある、北上市立公園内になります。JR北上駅から徒歩20分、同じく北上駅からバスで15分「展勝地」バス停で下車すれば、すぐ目の前です。

見どころは、約2Kmの桜並木と公園内にある約1万本の桜、夜にはライトアップもされますので、見ごたえはあると思います。

但し、車で来る方は注意して下さい。近くに、有料駐車場はあるのですが、GWの時期、駐車場は、直ぐに満車状態になります。



次は盛岡近辺です。盛岡市で言うと、昔から有名なのは「石割桜」です。これは、盛岡地方裁判所の構内にある珍しい桜です。盛岡駅からだと徒歩20分位、バスですと「中央通り1丁目」バス停下車で目の前です。

何故珍しいのか、と言うと、巨大な花崗岩の岩の割れ目に、直径約1.3m、樹齢360年を超えると言われている「エドヒガンザクラ」が生育しているからです。

この場所は、江戸時代には、南部藩主の分家である「北 監物(きたけんもつ)」の庭園であったらしく、明治時代には「桜雲石」と呼ばれていたそうです。

家臣の日記によると、1708年(宝永5年)7月6日に落雷があり、その影響で石も割れたと言う記述があるらしいです。その後、偶然か意図的かは解りませんが、桜の木が育ち、現在に至ったそうです。

この「石割桜」は、大正12年(1923年)に、国の天然記念物に指定されています。


また、この近くには、以前のメルマガ12月1日版で紹介した盛岡城跡公園があり、ここも桜の名所となっています。 (http://d.hatena.ne.jp/msystem/20111201/1322667571)

桜の本数は200本程度と余り多くはないのですが、通常、花見は下から桜を眺めますが、盛岡城跡公園の場合、城の石垣から桜を見下ろせますので、花見に行くタイミングにもよりますが「ピンクの絨毯」のようです。


しかし!一応、盛岡城跡公園でも夜はライトアップを実施していますが・・・やっぱり不気味です。


お次は、「高松の池」と言う場所です。ここは、盛岡市の中心部より少し北に位置した場所にあります。


「高松の池」は、NHKの盛岡支局の直ぐ近く、「上田」と言う地名の場所にあり、私が通っていた盛岡第三高等学校からも近いので、よく授業を抜け出してプカプカしていました。

この「高松の池」は、盛岡城築城のため、治水工事の一環で作成された所で、昔は「上田の堤」と呼ばれていた場所になります。

広さ約10ヘクタールの池は、春は花見、夏はボート、秋は紅葉、冬は白鳥の飛来地として、1年を通して市民の憩いの場となっています。

昔、私が小学生だった頃は、春夏秋は釣り(カジカ、オイカワ、コイ、フナ等、沢山釣れました)、冬は天然のスケート場として遊びに来ていましたが、近頃は暖冬の影響でスケートは不可能となってしまいました。


そして最後は、盛岡と言うよりは、雫石町になるのですが、小岩井牧場の「一本桜」です。

これは、以前にも紹介しましたが、NHKの朝ドラ「どんと晴れ」で紹介され、今では全国的に有名になってしまった桜です。

桜の数は・・・名前の通り1本しか生えていないので、「桜のゴージャスさ」を期待するには無理がありますが、岩手山をバックにした景色は、結構感動ものです。

しかし、上記のように有名になり過ぎたので人通りが絶えない事と、実際には、TV場面のように近づくことは不可能なため、少しガックリしてしまいます。

まあ、話のネタに見に行く、と言うより、近くに小岩井農場もありますので、その次いでに桜見物するには「もってこい」だと思います。

以上、岩手県盛岡市近郊の桜の名所を紹介してきましたが、私は、毎年近所の中川沿いの桜並木を見物するだけです。

皆さんは、今年はどのような花見を計画していますか? それとも、「花より団子」、いや「花よりお酒」ですか(笑)

以上

※写真は下記団体・企業様からの提供になります
 ・財団法人 岩手県観光協会
 ・小岩井農牧株式会社 様