岩手の紅葉について

東京も台風が過ぎてから、いきなり秋の装いとなってきましたので、今回は、岩手の紅葉の見どころについてご紹介したいと思います。

岩手県の紅葉の名所と言えば、岩手県全体が「山ばかり」なので、全てが「見どころ」と言えば見どころなのですが、有名な場所は、次のとおりです。

・八幡平(八幡平市
中尊寺(一関市)
・平庭高原(久慈市
厳美渓(一関市)
猊鼻渓(一関市)
・久慈渓流(久慈市
錦秋湖西和賀町

この他にも、小岩井農場、つなとり温泉、夏油温泉・・・本当に「山ばかり」の県なので、枚挙に暇がありません。

一関市近辺の中尊寺猊鼻渓厳美渓などは、中尊寺が「世界文化遺産」に登録されたこともあり、今年はきっと多くの観光客の方が訪れると思います。岩手の復興のためには、とても喜ばしい限りです。

しかし、今回は敢えて一関市近辺を外し、日本百名山にも選ばれている八幡平をご紹介したいと思います。

「八幡平」は、岩手県秋田県の県境付近にある国立公園で、盛岡駅から車で行くとなると、国道46号線経由、東北自動車道松尾八幡平」インターまで約1時間弱、松尾八幡平インターからは、アスピーテライン(現在無料)を通って八幡平頂上駐車場(有料)まで約30分位の距離になります。

八幡平頂上駐車場からは、徒歩でトレッキングを楽しむことになりますが、各種コースが用意されていますので、自分の体力や所要時間に合ったコースを選んで下さい。

一番お手軽なコースは、八幡平頂上駐車場から展望台、八幡沼、ガマ沼、八幡平頂上で折り返し、メガネ沼、鏡沼を経由して駐車場に帰ってくるコースで、約1時間30分位です。




この時期の八幡平は、晴れれば暖かいですが、やはり寒いですから、セーターや上着を必ず準備して下さい。頂上付近では、この季節でも既に沼には「氷」が張っていますから、寒さの度合いは解ると思います。ちなみに、当然クマも出没しますので、ある程度の注意は必要です。


現在の紅葉の状況ですが、頂上付近は既に紅葉が始まっているようですので、これからが「紅葉狩り」には丁度良い時期になります。



ちなみに、アスピーテラインは、11月5日には閉鎖されてしまいます。右の写真は、春にアスピーテラインが開通した時の様子です。雪の壁の間を走るのは正直怖いです。特に対向車とすれ違う時には、壁に突っ込みそうでドキドキものです。




ここで「八幡平」の由来について少し説明します。

伝説によりますと、桓武天皇の勅命で奥州蝦夷征伐に訪れた坂上田村麻呂が、山賊の残党を追う途中に八幡平にたどり着き、その極楽浄土のような景色に感激したそうです。

そこで、戦の神である八幡神宮を奉り戦勝を祈り、残党を討伐後に再度八幡神宮を訪れ、戦勝の報告を行うとともに、この地を「八幡平」と名付けたとされています。

しかし、伝説は、やはり伝説で、史実によりますと、坂上田村麻呂は、八幡平には来ていないことになっています。


八幡平近辺は、紅葉狩りも良いですが、その他にも良い温泉が沢山あります。近くには、日本初の商業地熱発電所「松川地熱発電所」もあります。発電所の近くに行くと、「硫黄」の臭いが強烈です。




有名な温泉地としては、藤七(とうしち)温泉、蒸ノ湯(ふけのゆ)温泉、後生掛(ごしょうがけ)温泉(読みにくい温泉を列挙している訳ではありません)、ラジウムで有名な玉川温泉などがあります。




八幡平に紅葉狩りにお越しになる場合は、紅葉狩り&温泉で、日頃の疲れを癒すために、絶対に1泊以上の旅程でお越しになることをお勧めします。

もしも八幡平に行ってみたい、と言う方がいらっしゃいましたら、弊社盛岡事業所の社員が、宿泊場所等をアレンジしますので、その時には是非ご相談下さい。

※今回のブログで使わせて頂いた写真は「(社)八幡平観光協会」様の了解を得て掲載致しております。
(社)八幡平観光協会様のホームページはhttp://www.hachimantai.or.jp/