岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-4
今回も、前回の「岩手・盛岡情報」に続き、岩手県の温泉情報を紹介します。
前回までは、前後2回に分けて八幡平市にある「八幡平温泉郷」の温泉施設を紹介しましたが、さすがに15か所もあり、なおかつ、ほぼ全てが同じ源泉を利用しているという事で(1箇所例外)、最後は、飽きてきた感が強くなってしまいました。
★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その1(20160123.html)
岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-1(20160723.html)
岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2(20191019.html)
岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-3(20191123.html)
そして八幡平市にある温泉施設に関しては、下表のような紹介状況となっています。
自治体 |
温泉名 |
温泉数 |
天然 |
紹介 |
|
新安比温泉 |
1 |
36 |
○ |
済 |
|
七時雨温泉 |
2 |
○ |
済 |
||
4 |
○ |
済 |
|||
安比高原温泉 |
7 |
○ |
済 |
||
1 |
○ |
済 |
|||
八幡平温泉郷 |
15 |
○ |
済 |
||
松川温泉 |
3 |
○ |
未 |
||
焼走り温泉 |
3 |
○ |
未 |
そして、今回は・・・済みません、またしても八幡平市の温泉です。
しかし !! 今回の温泉施設は、前回紹介した「八幡平温泉郷」からは離れていますし、また当然、源泉も異なるので、また気分を新たに、話を進める事が出来ると思います。
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今回は、下記2つの温泉郷に関して、それぞれ3箇所ずつ、合計6箇所の温泉を紹介します。
- 松川温泉
・松楓荘
・松川荘
・峽雲荘
- 焼走り温泉
・いこいの村岩手
・西根温泉「おらほの湯」
八幡平市は、過去ブログで紹介した通り、「平成の大合併(2005年)」の時に、松尾村、西根町、そして安代村の3町村が合併して誕生した自治体です。
そして、松川温泉は、旧松尾村があった場所となりますし、焼走り温泉は、旧西根町があった場所となりますので、同じ八幡平市とは言え、前回まで紹介した「八幡平温泉郷」とは全く異なります。
と言う事もあり、今回は、温泉情報を紹介する前に、各温泉郷の特徴を、簡単に紹介します。
それでは今回も宜しくお願いします。
■各温泉郷の紹介
温泉施設を紹介する前に、それぞれの温泉郷の特徴を簡単に紹介したいと思います。
●松川温泉
「松川温泉」は、前回紹介した「八幡平温泉郷」から、車で約7km、時間にして15分程度南西に離れた場所にある温泉郷です。
そもそも、この場所には、過去ブログで紹介した「八幡平温泉郷」の源泉となる「松川地熱発電所」があります。
★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2 (20191019.html#five)
「八幡平温泉郷」には、ここから7kmもお湯を引いているのですが、ここ松川温泉では、この源泉は使用していません。
そうなると「松川温泉の源泉は ?」となるかと思いますが、松川温泉の開湯は、現在から約276年前、江戸時代中期となる「寛保3年(1743年)」と伝わっています。
但し、温泉自体が見つかったのは、さらに古く平安時代中期「康平5年(1062年)」とされていますので、歴史的には、950年前から存在する温泉と言うことになるかと思われます。
もう少し詳しく説明しますと、そもそもの始まりは、弊社ブログでも取り上げた「安倍氏」が関係してくるようです。
★過去ブログ:奥州安倍氏の伝説 - 実は生き延びていた編(その1)( 20190323.html)
奥州安倍氏の伝説 - 実は生き延びていた編(その2)( 20190427.html)
奥州安倍氏の伝説 - 実は生き延びていた編(その3)( 20190525.html)
松川温泉の「松楓荘」のホームページの説明によると、この松川温泉は、平安時代中期1062年に、安倍貞任の家臣「伊藤 某(なにがし)」という者が、この地で温泉を発見した事が始まりとされています。
そして、その後、江戸時代中期1743年、その「伊藤氏」の末裔となる「高橋与次郎」が、温泉を開湯したのが松川温泉の始まりと伝えられているそうです。
ところが、松川温泉には、現在、3軒の温泉施設が残っているのですが、この3軒の温泉とも、それぞれ自らの敷地内に、個別の源泉を備えているようです。
これは、1箇所の源泉からお湯を引いている「八幡平温泉郷」とは違って、面白い特徴だと思います。
しかし、源泉は違えど、温泉の泉質は全て「単純硫黄泉」のようで、かつ全て「白濁」して硫黄臭のする温泉のようです。但し、源泉が違うので、泉温は微妙に異なるみたいです。
●焼走り温泉
そして、次は、国の特別天然記念物に指定されている「焼走り熔岩流」の近くに位置している「焼走り温泉」を紹介します。
この「焼走り熔岩流」に関しては、その昔、「岩手県内の冬の歳時記(20150124.html)」を紹介したときにも、さらっと紹介しています。
この熔岩流は、江戸時代中期の「享保17年(1732年)」に発生した岩手山の噴火によって形成されたと言うのが、現在の定説になっているようです。
岩手山の麓、標高500メートル辺りに位置する「平笠」と言う場所に、面積149ヘクタール、長さ4kmにも渡って広がっているそうです。
「焼走り」と言うのは、真っ赤な熔岩流が、山の斜面を急速な速さで流れ下る様子を見た当時の人々が名付けた言葉とされています。
また、今回紹介する「焼走り温泉」付近からは、この熔岩流の中を歩く事ができる距離1キロメートル程度の「観察路」が設けてあります。
さて、この「焼走り熔岩流」のそばにある「焼走り温泉」ですが、ここには、日帰り入浴施設が2箇所と宿泊可能な施設が1箇所の、合計3箇所の施設があります。
・日帰り :岩手山焼走り国際交流村、西根温泉「おらほの温泉」
・宿泊 :いこいの村岩手
但し、国際交流村には、宿泊できるコテージやオートキャンプ場が併設されていますので、そちらには宿泊可能ではありますが・・・当然、入力施設とは離れていますので、入浴の際は、徒歩での移動が必要になります。
また、冬季は・・・何と! さすがに、オートキャンプ場は閉鎖されるようですが、コテージは営業しているようです。
これら3箇所の入浴施設を「焼走り温泉」と一括で呼んでいますが、実は、距離的には、それぞれがかなり離れています。
「国際交流村」は、本当に「焼走り熔岩流」の端に位置しており、そこから「いこいの村」までは約5km、車で20分程度離れています。
そして、その「いこいの村」から「おらほの温泉」までは、これも約5km、車で15分程度離れています。
まあ、直線距離であれば、それぞれ3km程度しか離れていないのですが、何分山路ですので、コースを選ぶ事ができないので、結構、不便な形になってしまっています。
ちなみに、火山から噴き出した物質を「ようがん」と呼び、現在ですと「溶岩」と言う漢字を使いますが、この「焼走り」の場合、「熔岩」を使うのが正しいとされています。
なお、元々、「ようがん」と言う言葉の漢字には「熔岩」を使っていたのですが、当用漢字で「溶岩」が生まれたので、それ以降は、「溶岩」になってしまったそうです。
それでは、個々の温泉の情報を紹介します。
■松川温泉
それでは、八幡平市の中でも、旧松尾村の「松川温泉」にある、次の3施設の情報を紹介します。
・松楓荘
・松川荘
・峡雲荘
その中でも、一番古くから営業している松楓荘から紹介します。
●松楓荘
それでは、最初に、松川温泉で、一番歴史が古いとされる「松楓荘」を紹介します。
歴史の古さは、施設の外観を見れば、ほぼ納得出来るとは思いますが、この「松楓荘」の説明によると、この「松楓荘」が、松川温泉発祥の地となっているようです。
それにしても、温泉と言うよりも、「山小屋」のような雰囲気です。
しかし、こと温泉に関しては、凄く充実しているようです。下記の通り、4つの入力施設があります。
・男女別大浴場
・男女別屋内岩風呂
・混浴露天風呂
・女性専用露天風呂
さらに、この「松楓荘」には、川に架かった吊橋を渡った向こう岸に、この温泉の名物「洞窟露天風呂」があります。
こちらの洞窟露天風呂は、夜間でも利用可能なようで、夜になると吊り橋に「ろうそく」がともされて幻想的になるとの事らしいです。
しかし、こちらは混浴ですので、注意が必要ですし、冬季は、雪崩の恐れがあるので、要確認との事です。
また、過去には、土砂崩れが発生して利用できなくなった事もありますので、ここを利用したい方は、事前確認が必要かと思います。
この温泉には、ホームページによると源泉が2つあると書かれていますが、泉質表示には1種類しか書かれていないので、その点、ちょっと不明です。
現在の泉質については、後述する温泉情報をご覧になってもらえればと思いますが、過去となる、2008年頃の泉質(温度/ph値等)は、現在と微妙に異なるようです。
しかし、基本は同じ「単純硫黄泉」となっており、全ての温泉が、見た目は青緑がかった乳白色で硫黄臭のする温泉となっているようです。
また、見た目はビックリするほど古いですが、施設内部や大浴場等は、ちゃんとリニューアルされているようですので大丈夫のようです。
源泉掛け流しとはなっていますが、泉温が高いので、当然加水はしています。
あと、シャワーが無く、全て手桶対応のようですし、アメニティーも必要最低限しか用意されていないようです。
まあ、それも風情があったよいような感じもします。
ちなみに、「科学オタク」の方に言わせると、「硫黄臭」と言うのは間違いで、正しくは「硫化水素臭」なのだそうです。
そう、そもそも「硫黄(S)」は無臭で、あの温泉の臭いは「硫化水素(HS2)」の臭いなのだそうです。まあ、どうでも良い事ですが、日本語としては、「硫黄臭」でも間違いではないのだそうです。
それでは、松楓荘の温泉の情報を整理してみます。
温泉名 |
情報 |
松楓荘 |
連絡先: 0195-78-2245 URL: http://www.hachimantaishi.com/ 源 泉:松川温泉(桜の湯) 泉 質:単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱酸性高温泉) 泉 温:64.4℃(気温-4℃) pH値 5.7 メタケイ酸 75.1 泉 色: 白濁 方 式:源泉掛け流し 料 金:大人 500円 子供 250円 営 業:15:00チェックイン 駐車場:無料30台 その他: カード不可 |
●松川荘
松川温泉自体の成り立ちは、前述の温泉紹介に記載した通りとなっておりますが、ここ「松川荘」の創業は、前述の「松楓荘」よりはかなり遅く、昭和35年(1960年)7月の開業となっているようです。
それでも、開業59年経っていますが、開業後も、客室を増設したり露天風呂を新設したりと、ちょこちょこリニューアルを繰り返しているようです。
1960年開業と言う事は、私と、ほぼ同い年となりますので、リニューアルせず、そのまま運用し続けていると、もうボロボロの状態になっていると思います。(笑)
旅行会社の情報によると、次の様にリニューアルしているようです。
・本館 :1960年建築、1993年改築
・新館 :1975年建築
・広間館 :1970年建築、1994年改築
・男女別大浴場
・混浴露天風呂
・女性専用露天風呂
また、こちらも、ホームページによると2つの源泉があるとのことでしたが、残念ながら1箇所の情報しか見つけることが出来ませんでした。
また、こちらも、松川温泉に共通する「硫化水素」が金属を溶かすと言うの問題のため、浴室には、シャワーが付いていません。
ちなみに、増改築を繰り返しているので、部屋数は50室と、かなり大きな施設になっているようです。
それで何が? となりますが。、部屋数が多いと、GWや紅葉の時など、客数が多いと、お風呂等が混雑するので、それを心配していますが・・・今は、昔ほどは混まないから心配は無用かもしれません。
それでは、松川荘の温泉の情報を整理してみます。
温泉名 |
情報 |
松川荘 |
連絡先: 0195-78-2255 URL: http://matsukawasou.com/ 源 泉:松川温泉(松川荘の湯) 泉 質:単純硫化水素泉(緩和性低張微温泉) 泉 温:43.0℃、85.0℃(使用位置で加水あり)pH 4.3 泉 色: 白濁 方 式:源泉掛け流し(加水あり) 料 金:大人 550円 子供 220円 営 業:15:00チェックイン / 日帰り8:00~15:00 駐車場:無料50台(先着順) その他: カード利用不可、コインロッカー無し |
●峡雲荘
この「峽雲荘」、現在は、別館となっている建物が1974年に建設され、その後、現在は本館となっている建物が2006年に建築されていますので、やはり、松川温泉の中では、この「峽雲荘」が、一番新しい施設になります。
そして、この「峽雲荘」、位置的には、松川温泉の最奥部にあります。
洋室1/和室26室、全27室と、このような山奥の旅館にしては、まあ、そこその規模だと思います。
本館と別館があり、本館の方が新しく、別館の方が昔からある旧館のようです。だから、正面入り口は本館で、見た目が新しいのだと思います。
さて、肝心のお風呂ですが、次の通り、あまり種類は備えていないようです。
・男女別大浴場
・混浴露天風呂
・女性専用露天風呂
しかし、それにも関わらず源泉が3つもあるという不思議な施設です。
そして、やはり源泉が異なると言うことで、泉質自体は同じようですが、泉温が微妙に異なっているようです。
つまり、上記3か所あるお風呂、全て異なる源泉からお湯を引いていると言う、何とも贅沢な温泉と言う事になります。
しかし、泉質に関しては、松川温泉の他のお風呂と同様「単純硫黄泉」となっています。
このため、色も臭いも同じ、緑がかった乳白色で、「硫化水素臭」のする温泉で、湯の花が沈殿しているそうです。
当然、源泉掛け流しで、お風呂によっては加水もしていないそうですが、泉温が高いので、少し熱いのではないかと思われます。
また、こちらのお風呂も、これまでと同様、硫化水素が多いので、金属類の使用を避けるため、シャワー等の設備は付いていないそうです。
このため、手桶が用意されております。またアメニティーも、これまで同様、必要最低限、シャンプー、リンス、それと石鹸のみとなっているようです。
それでは、峡雲荘の温泉の情報を整理してみます。
温泉名 |
情報 |
峡雲荘 |
連絡先: 0195-78-2256 URL: http://www.kyounso.jp/ 源 泉:松川温泉(新駒鳥の湯) 男女内湯 泉 質:単純硫黄泉(硫化水素型)(低張性-弱酸性-高温泉) 泉 温:源泉53.7℃(気温13℃) 使用位置43℃ pH 5.3 泉 色:白濁 源 泉:松川温泉(新駒鳥の湯1) 露天風呂 泉 質:単純硫黄泉(硫化水素型)(低張性-弱酸性-高温泉) 泉 温:源泉65.1℃(気温13℃) 使用位置 44℃ pH 5.5 泉 色:白濁 源 泉:松川温泉(新駒鳥の湯2) 女性露天風呂 泉 質:単純硫黄泉(硫化水素型)(低張性-弱酸性-高温泉) 泉 温:源泉63.6℃(気温13.8℃) 使用位置 44℃ pH 5.5 泉 色: 白濁 方 式:源泉掛け流し(加水あり) 料 金:大人660円、子供330円 営 業:15:00チェックイン 駐車場:無料50台 その他: カード可、客室無線LAN不可 |
■焼走り温泉
「焼走り温泉」は、八幡市に合併する前の「旧・西根町」にある入浴施設になります。岩手山の北西、「焼走り熔岩流」から始まり、東北自動車道をまたいだ5km以内の範囲にある、次の3箇所の温泉施設です。
・いこいの村岩手
・西根温泉「おらほの温泉」
最初に、その起点となる「焼走り熔岩流」の直ぐ側にある「国際交流村」から紹介します。
●岩手山焼走り国際交流村
前述の通り、「国際交流村」は、「焼走り熔岩流」の端、すぐ隣に位置しています。
左の画像を見ると、その位置関係がはっきりすると思いますが、右側の茶色い部分が「焼走り熔岩流」で、その左側部分が「国際交流村」です。
ちょうど、「熔岩流」が、舌の様に流れていますが、その左側の半円形部分が、入浴施設となっています。
前述の通り、この施設は、日帰り入浴専門となっていますが、直ぐ近くにコテージやキャンプ場、それにオートキャンプ場がありますので、どうしても宿泊したい、と言う方は、こちらの施設を利用する事になります。
コテージは、「キャビン村」と言う名称になっており、4名用と8名用の2種類のコテージが用意されています。
しかし、最低1名からでも利用可能ですが、この場合、利用料金が割高になってしまいます。また、シーズンによっても料金が異なるので、利用する場合、事前に確認した方が良いと思います。
ちなみに、コテージとバンガローの違いですが、コテージの方は、キッチン用品等の備品が完備されていますが、バンガローは、基本的に寝る場所が提供されているだけで、トイレさえ付いていないケースもあります。
オートキャンプ場は、50区画も用意されているようですが、料金等はホームページで確認して下さい。
それでは肝心の温泉ですが、男女別の大浴場とサウナがあるだけの様です。
露天風呂はありません。内湯のみで、洋風と和風の2種類の内風呂があり、週替わりで男女入れ替えになっているようです。
まあ、洋風/和風と言っていますが、壁の一部が岩風呂風になっているか否かの違いだけの様です。
上の画像が洋風で、右の画像が和風と言う事ですが・・・ほぼ同じだと思います。
但し、泉質は、「弱アルカリ性」となっていますので、次の「いこいの村」と同様、俗に言う「美人の湯」系のようです。
入浴感としては、入っていると、ちょっとツルツル感がする程度との事らしいです。
この施設は、まだ利用した事はありませんが、「美人の湯」系では、まだ本シリーズでは紹介していませんが、北上市にある「瀬美温泉」が凄いと思います。
後は、日帰り温泉と言う事で、休憩室や食堂が付属しています。
休憩室は無料と有料の休憩室あるそうです。食堂は、昼食しか提供していないようですので、注意が必要かと思います。(11:30~14:00)
また、温泉とは全く関係ありませんが、近くに有料ですが、天文台があるようで、天気が良ければ、星空を観測できる様です。
それでは、国際交流村の温泉の情報を整理してみます。
温泉名 |
情報 |
国際交流村 |
連絡先:0195-76-2013 URL: http://www.hachimantai-ss.co.jp/~yakehashiri/ 源 泉:焼走り温泉(ふれあいの湯) 泉 温:26.3度(気温23℃) ph:7.6 泉 色: 無色透明 方 式:天然温泉 料 金:大人600円 子供300円 営 業:9:30~20:30(最終受付20:00) 駐車場:有り(台数不明) その他:休憩室1,020円(税込)~ |
●いこいの村岩手
次は、東北自動車道「西根IC」から車で12分、約3.5kmの所にある「いこいの村岩手」を紹介します。
ここから、「焼走り熔岩流」までは、約4.5kn、車で15分ちょっとの距離になります。
この施設は、名称から推測すると公共施設かと思われますが、実際は、盛岡市で調剤薬局を営んでいる「タカ コーポレーション」と言う企業が保有する保養施設と言う事になっています。
東京や神奈川にも薬局を設ける等、結構手広いビジネスを行っている企業の様です。
そして、この「いこいの村岩」も、お風呂は当然としても、それ以外にも、様々な施設が付属しています。
・ホテル併設の室内体育館
・グラウンドゴルフ場(天然芝16ホール)
・カラオケルーム
・マージャン室
・整体院
・バーベキュー場
・高圧酸素カプセル
全部で遊ぼうと思ったら、とても1日では無理だと思います。また、近くには観光スポットも多くあるので、まあ若者でもヒマはしないと思います。
さて、肝心の温泉ですが、泉質が「弱アルカリ性」と言う事なので、俗に言う「美人の湯」系のお風呂だと思います。
しかし、入浴施設としては、それほど豪華と言う訳では無いようです。
・男女別大浴場
・サウナ
・貸切風呂(家族風呂) ※60分2,000円 / 人工湯
まあ、温泉施設として見れば、露天風呂もありませんし、温泉も源泉掛け流しでも有りませんので、普通以下となってしまうと思います。
言わば、「スーパー銭湯」的な感じかもしれません。
それでは、いこいの村岩手の温泉の情報を整理してみます。
温泉名 |
情報 |
いこいの村岩手 |
連絡先: 0195-76-2161 URL: https://www.ikoi-iwate.co.jp/ 泉 温:30.8度 ph:7.9 泉 色:無色透明 方 式:天然温泉、加温有り 料 金:日帰り 大人550円 子供300円 営 業:15:00チェックイン / 平日10:00~21:00(曜日により異なる/要確認) 駐車場:150台無料 |
●西根温泉「おらほの温泉」
焼走り温泉の最後は、日帰り入浴施設「おらほの温泉」となります。
ここは、日帰り温泉と休憩室、および食堂を備えた施設になりますが・・・元々は、「岩手県北自動車 株式会社」のグループ企業で「西根温泉ゲンデルランド」と言う会社が運営していた施設だったそうです。
ところが、親会社の岩手県北自動車(通称:県北バス)が、2009年に倒産した影響で、この施設も営業を停止していたそうです。
その後、2011年に、この施設の元従業員(支配人)が、新会社を設立すると共に、運営を委託される形で事業を再開したのが、現在の「おらほの温泉」と言う事らしいです。
旧施設の時には、宿泊も可能だった様ですが、現在、宿泊は不可で、宿泊場所として利用していた部屋は、休憩室として再利用しているようです。
ところで、この施設には、入浴施設としては大浴場しか存在せず、その大浴場の中に、温泉、ラジウム温泉、そしてサウナがある形になっています。
温泉は、ホームページの説明によると、地下916mから湧出している源泉を、そのまま循環せずに毎日入替えて源泉かけ流しで使っており、加水せずに、適温になるまで湯もみして温度を下げているそうです。
また、この温泉はマイナスイオンを多く含んだぬめり感のあるお湯で、湯上がりにはすべすべになると評判との事です。
大浴場は、乳液のような肌触りある大きな湯船の「大沼の湯」と、八角形お風呂は、ラジウム風呂「吉乃の湯」となっているそうです。
また、その昔は、外に露天風呂もあった様ですが、現在は、その痕跡だけが残るだけで、廃墟状態になっているそうです。
まあ、一度経営破綻した施設ですから、元の状態に戻すのは、中々難しいのだと思います。
それと、宿泊利用が無い状況で、日帰り客だけで運営するのも経営的には厳しいと思いますが・・・折角、良い温泉施設がある訳ですから、何とか頑張って欲しい所ではあります。
場所的にも、東北自動車道西根ICから、距離1.5km、時間にして5分も掛からない好立地な場所ですし、近くには「道の駅にしね」もありますから、コラボでも何でも行い、盛り上げて欲しいと思います。
それでは、おらほの温泉の温泉の情報を整理してみます。
温泉名 |
情報 |
おらほの温泉 |
連絡先: 0195-75-1515 URL: https://orahono-onsen.net/index.html 源 泉:西根温泉(宝の湯) 泉 質:含硫黄ナトリウム塩化物温泉・硫酸塩・炭酸水素塩温泉 (低調整弱アルカリ性高温泉) 泉 温:54.2度(気温14℃) PH:8.4 泉 色:無色透明、うっすら塩味 方 式:源泉掛け流し 料 金:大人500円 子供300円 (毎月8の付く日は八幡平市の日:大人300円/子供200円) 営 業:10:00~22:00 駐車場:無料100台 その他: 貸タオル50円、貸バスタオル100円、その他アメニティー有料(50~100円) |
■最後に
今回は、八幡平市の最後を飾る、旧松尾村と旧西根町にある2つの温泉郷の6か所の入浴施設を紹介しましたが如何でしたか ?
- 松川温泉
・松楓荘
・松川荘
・峽雲荘
- 焼走り温泉
・国際交流村
・いこいの村岩手
・おらほの温泉
前回、そして前々回と同じ八幡平市の温泉ですが、やはり場所が変わると、泉質が変わるので、本当に温泉とは面白いものだと思います。
前回の「八幡平温泉郷」は、今回紹介した松川温泉の奥に位置する地熱発電所が源泉となっていますが、私の個人的な意見としては、無味無臭、そして無色透明な単純温泉なので、まあ温泉の効果はあるとは思いますが・・・イマイチ面白みに欠けるのかな~と言う感じでした。
他方、今回紹介した2箇所の温泉群は、どちらも特色ある泉質の温泉なので、まあ、機会があれば利用したいと思える温泉でした。
しかし、さすがに日帰り温泉は、温泉に入るだけでも疲れるので、ちょっと、この歳だとキツいかな~と言う感じがしています。
そして、次回ですが、ようやく八幡平市から離れて次の自治体の温泉を紹介したいと思います。
・くずまき交流館プラトー「楽酪の湯」
・ふれあい宿舎グリーンテージ「夢源の湯」
- 岩手町
・玉ぶき荘「黒石温泉」
・滝沢相の沢温泉「お山の湯」
・狐洞温泉フォックスバーデン
しかし、今更ながらですが、これら入浴施設には、何で必ず「○○の湯」と言うキャッチフレーズを付けるのかなぁと思ってしまいます。
普通に「○○温泉」とすれば良いのに、何時から「○○の湯」と名乗る様になった不思議で仕方ありません。機会があれば調べて見たいと思います。
それでは次回も宜しくお願いします
以上
【画像・情報提供先】
・Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)
・盛岡・八幡平広域観光推進協議会(http://www.morioka-hachimantai.jp/index.html)
・公益財団法人岩手県観光協会(http://www.iwatetabi.jp/)
・岩手県盛岡市つなぎ温泉観光協会(http://www.tsunagionsen.com/)
・山の温泉ガイド(https://www.mountaintrad.co.jp/)
・温泉JAPAN(http://onsenjapan.jp/)
・ばびぶろぐ(http://vabi330xi.air-nifty.com/vabi_blog/)
・じゃらんnet(https://www.jalan.net/)
・楽天トラベル(https://travel.rakuten.co.jp/)
・ニフティ温泉(https://onsen.nifty.com/)