岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2

 今回は、かなり昔になってしまいましたが、過去に掲載した下記の「温泉シリーズ」を再開しようと思います。

 

★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その1

                         岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-1

 

前回までは、県北部、および県央部の北側の温泉を紹介しました。

 

県北:久慈市洋野町、野田村、普代村二戸市、軽米町、九戸村、一戸町

県央:八幡平市

 

前回、「その2-1」で紹介した八幡平市は、俗に言う「平成の大合併」で、西根町、松尾村、および安代町が合併して生まれた自治体です。

 

3箇所の自治体が合併した生まれた自治体ですので、大きさも、かなり広く、盛岡市に続く7番目の広さになっています。

 

そして、八幡平市は、岩手山山麓にあたる地域なので、数多くの温泉がある地域となっています。

 

まだ正確には調査出来ていませんが、現在確認が取れただけでも35箇所もの温泉があるので、恐らくは、岩手県内最多の温泉数だと思います。

 

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前回の「その2-1」では、下表の通り、この八幡平市にある36箇所の温泉の内、次の5箇所の温泉(郷)にある、合計15箇所の温泉施設を紹介しました。

 

自治

温泉郷

温泉数

天然

紹介

八幡平市

安比温泉

1

36

七時雨冷泉

2

安比山麓温泉

4

安比高原温泉

7

藤七温泉

1

八幡平温泉郷

15

松川温泉

3

焼走り温泉

3

 

・新安比温泉    :   1箇所

・七時雨温泉    :   2箇所

安比山麓温泉  :   4箇所

安比高原温泉  :   7箇所

藤七温泉      :   1箇所

 

そこで、まず今回は、残りの3箇所の温泉郷の内、八幡平温泉郷を取り上げたいと思います。残りは、また後日紹介します。

 

 

そして、八幡平温泉郷に関しては、15箇所もの温泉施設がありますので、この温泉郷も2回に分けて紹介し、今回は、次の6箇所の温泉を紹介します。

 

(1)アクティブリゾーツ 岩手八幡平

(2)八幡平マウンテンホテル

(3)ペンション フレンズ/別館

(4)八幡平ライジングサンホテル

(5)八幡平ハイツ

(6)自然休暇村 なかやま荘

 

(7)ペンション ムース

(8)天然温泉の宿 安暖庭

(9)ペンションパレット

(10)八幡平温泉館・森乃湯

(11)ときわ苑

(12)元湯七滝

(13)八幡平南温泉 旭日之湯(湧宝の湯)

(14)アルプ 八幡平

(15) Beaver

 

 

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実は、温泉シリーズを再開したきっかけは、盛岡出張が増えた事に原因があります。

 

近頃は、ほぼ1か月間隔で、東京と盛岡を行き来する生活が続いており、その関係もあり、岩手県内の温泉に行く機会が増えてきています。これまでも、実際に、下記温泉に行って来ました。

 

八幡平市      :新安比温泉「静流閣」、安比高原温泉「ラビスタ安比高原

盛岡市        :つなぎ温泉「愛真館」

雫石町        :玄武温泉「風流亭」

花巻市        :花巻温泉「ホテル志戸平」

北上市        :夏油高原温泉郷「瀬美温泉」

 

全て良い温泉でしたが、特に、次の3箇所の温泉は、俗に言う「美人の湯」と言われる弱アルカリ性で、かつナトリウムを含む泉質の温泉なので、温泉に入ったとたん、肌がツルツルになりました。

 

・静流閣

・ラビスタ安比高原

・瀬美温泉

 

また、どの旅館も、料金の割には、食事も美味しく、それぞれ工夫を凝らした内容になっていました。

 

今回紹介する温泉施設には、まだ行った事がありませんが、機会があればお湯を楽しんで来たいと思います。

 

それでは今回も宜しくお願いします。

 

 

 

八幡平市の温泉 】

 

八幡平市の説明に関しては、前回のブログ、およびその他の過去ブログで、散々説明していますので、そちらをご覧下さい。

 

★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-1(20160723.html#zero)

 

そして、今回のトップバッターは、前述の通り、前回からの継続となります。

 

■八幡平温泉郷(八幡平市松尾寄木)

 八幡平温泉郷は、東北自動車道松尾八幡平IC」から、県道45号から県道23号に入り、松川を渡った先、約7.3km、自動車で10分弱の距離の場所にあります。

 

県道23号を、八幡平温泉郷とは逆方向に右折すると、そのまま「八幡平アスピーテライン」に入り、山頂レストハウスに行く事が出来ます。

 

レストハウスの駐車場に車を止めて歩けば、約1時間位で、駐車場と頂上との間を往復できると思います。

 

 「八幡平アスピーテライン」は、11月頃から翌4月中旬までには、雪の影響で通行止めになります。

 

除雪した後の「雪の回廊」は、とても見事ですが・・・雪の壁が迫ってくるので、ドライバーは怖いと思います。

 

私も、かなり昔に車で通った事がありますが、雪の壁が怖くて、どうしてもセンターライン側を走ってしまうので、対向車が来ると焦った覚えがあります。

 

 おまけに、私がアスピーテラインを走った時は、頂上付近がガスっていて、全く視界が利かない状況でした。

 

フォグランプを付けても全く前が見えなかったので、対向車が来ると、いきなり霧の中から車が現れる状況で、メチャクチャ怖かったです。

 

ちなみに、「アスピーテ」と言うのは、楯を伏せたような形の火山を示す名称との事なので、八幡平にはピッタリだと思います。

 

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そして、今回紹介する「八幡平温泉郷」、源泉は、全て「八幡平温泉」となっていますが、その源泉名の由来が、今回紹介する「八幡平ライジングサンホテル」のホームページに掲載されていましたので、その内容を紹介しておきます。

 

温泉郷の成立は、昭和34年9月3日厚生省告示第256号による国民保養温泉地への指定である。

 

秋田県玉川温泉後生掛温泉、蒸ノ湯温泉、大深温泉、大沼温泉、そして岩手県藤七温泉国民保養温泉地に指定する際に、八幡平周辺の温泉であることから八幡平を冠した温泉郷が名称として指定された。

 

その後、この名称が用いられるにつれ、銭川温泉、志張温泉、東トロコ温泉、新玉川温泉東八幡平温泉なども温泉郷の一部として紹介されることが多くなった。 』

 

との事らしいです。

 

このため、厳密には、下記の温泉は、「八幡平温泉郷」には、含まれない事になってしまいます。

→ 銭川温泉、志張温泉、東トロコ温泉、新玉川温泉東八幡平温泉

 

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さて、そんな場所に位置する「八幡平温泉郷」ですが、次のような温泉施設があります。

 

【 八幡平温泉郷 - その1 】

①アクティブリゾーツ 岩手八幡平

②八幡平マウンテンホテル

③フレンズ別館 貸別荘 レンガ館

④八幡平ライジングサンホテル

⑤八幡平ハイツ

⑥自然休養村 なかやま荘

 

【 八幡平温泉郷 - その2】

⑦ペンションムース

⑧天然温泉の宿 安暖庭

⑨ペンションパレット

⑩八幡平温泉館・森乃湯

⑪ときわ苑

⑫元湯七滝

⑬八幡平南温泉 旭日之湯(湧宝の湯)

⑭アルプ 八幡平

⑮Beaver

 

今回、前述の通り、「八幡平温泉郷」」の施設を、2回に分けて順番に紹介します。

 

最初は、1回で全てを、と思ったのですが、やはり数が多過ぎて、1回での紹介には無理があることが解かりました。済みません。

 

 

(1)アクティブリゾーツ 岩手八幡平

 この施設は、その昔は、「八幡平ロイヤルホテル」と言う名称だったのですが、いつの間にか「アクティブリゾーツ 岩手八幡平」と言う名前に変わってしまったようです。

 

ちょっと調べて見た所、平成30年(2018年)4月1日から、理由は分かりませんが、何故か、急にホテル名を変更したようです。

 

この施設は、八幡平温泉郷の奥の方にあるので、看板がある入り口辺りからだと約3.8km、車で10分位掛かってしまいます。

 

温泉施設と言うよりは、立派なホテルです、私も、その昔、接待でお客様を、このホテルに案内した事があったのですが、普通のリゾートホテルです。

 

ところで、肝心な温泉ですが、このホテルには、大浴場と、大浴場に繋がっている露天風呂の2種類の温泉とサウナがあります。

 

 この温泉は、単純硫黄泉で、湧出時の温度が69℃と高いので、加水/加温を行う循環ろ過式の温泉になっているようです。

 

泉質が「単純硫黄泉」なので、いわゆる「普通の温泉」と言う感じです。ph値も3.5と、特に高い数値ではありませんので、余り特筆すべき事柄は無いように思えます。

 

但し、露天風呂は岩造りとなっており、この八幡平温泉郷の中では、最大級の広さとなっているようです。

 

 また、周りを自然林が囲んでいるので、季節毎に、新緑や紅葉の景色を楽しむ事が出来るそうです。

 

また、大浴場も窓が大きく取られているので、こちらからも外の景色を楽しむことが出来るとなっていますが・・・

 

私の経験から推測すると、いくら窓が大きくても、湯けむりで曇ってしまい、恐らくは、外の景色は余りよく見えないと思います。

 

それでは、アクティブリゾーツ 岩手八幡平の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

アクティブリゾーツ

岩手八幡平

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-590-5

連絡先:0195-78-3311

U R L:https://www.daiwaresort.jp/hachimantai/

源  泉:八幡平温泉

泉  質:単純硫黄泉(pH3.5)

泉  温:69.3℃(湧出時)

泉  色:無色透明

方  式:循環ろ過式、加水加温

料  金:大人1,000円、子供500円(※日帰り/税抜)

営  業:14:30~21:00

駐車場:無料210台

その他:バスタオル有料250円

 

 

(2)八幡平マウンテンホテル

 このホテルは、結構、名前が面倒なのですが・・・企業名「NCリゾートマネジメント株式会社」と言う企業が運営するホテルグループの施設となっています。

 

そして、ホテルですが、これが、どうも複雑で、次の2個のホテル名で紹介されています。

 

・八幡平リゾートホテル

・八幡平マウンテンホテル

 

そして、この問題をちょっと調べて見たのですが・・・どうやら、このホテルも前述のホテルと同様、ホテル名、および隣接するスキー場の名称を変更したようです。

 

 ・八幡平リゾートホテル    → 八幡平マウンテンホテル

・八幡平リゾートスキー場  → 八幡平リゾート・パノラマスキー場

 

私も、このスキー場には、何度も行った事があり、その昔、数十年前に行った時には、確か・・・「東八幡平スキー場」と言う名称だったと思います。

 

それが、何度も名前を変えて、現在では「八幡平リゾート・パノラマスキー場」と言う名前になってしまったようです。何とも面倒くさい話です。

 

恐らくは、経営母体が変わった事で、ホテル名やスキー場の名前も変えたのだと思いますが、利用者にとっては非常に迷惑な話です。

 

 さて、そんなホテルですが、ここのホテルも、ホテルの温泉の「王道」を踏襲して、大浴場と露天風呂、それとサウナを用意しているようです。

 

ホテルの温泉案内には、「天然温泉」と銘打っているようですが・・・

 

このホテルの源泉も、先の温泉と同様「八幡平温泉」で、温泉の湧出温度が65℃と熱いので、加水していると思われます。

 

まあ、成分調整はしていませんので、「天然温泉」と言えば「天然温泉」ですが、加水していますので、「天然温泉100%」とは表記出来ないと思います。

 

 その他、泉質は、源泉が、やはり「八幡平温泉(八幡平の湯)」なので、「単 純硫黄温泉(硫化水素型・低張性弱酸性高温泉)」となっており、特にめぼしい特徴も無い普通の温泉です。

 

まあ、強いて、前述のホテルとの違いを挙げるとすれば、前のホテルは「循環ろ過式」なのですが、こちらは「放流式」、俗に言う「源泉かけ流し」なので、やはり、こちらの方が、「天然温泉」に近いと思います。

 

それでは、八幡平マウンテンホテルの温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

八幡平

マウンテンホテル

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-509-1

連絡先:0195-78-4111

U R L:https://hachimantai-mountainhotel.com/

源  泉:八幡平温泉

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型・低張性弱酸性高温泉) pH4.4

泉  温:69.3℃(湧出時)

泉  色:無色透明

方  式:放流式(源泉かけ流し)

料  金:大人1,000円、子供700円(※日帰り/税抜)

営  業:11:00~15:00(最終受付14:00)

駐車場:無料1800台

その他:バスタオル有料、休憩場所として客室利用可(有料)

 

 

(3)ペンション フレンズ/別館

 次は、次の2つの施設を同時に紹介します。

 

・ペンション フレンズ

・フレンズ別館 貸別荘 レンガ館

 

この施設群、「ペンション フレンズ」があり、そして、その別館として、「フレンズ別館 貸別荘 レンガ館」がある、と言う位置付けのようです。

 

 この両施設、何が違うのかと言うと、利用目的によって宿泊方法が異なるみたいです。

 

・フレンズ :家族、カップル、小規模合宿向け、~7名程度

・別館    :ゼミ合宿、サークル活動等、大人数向け、~24名程度

 

特に、別館の方は、合宿を想定した宿泊施設になっているので、食事は全く付かず、自炊のみとなっています。

 

ちなみに、、別館の方は、何時なのかは分かりませんでしたが、「八幡平温泉郷 フレンズ別館」と言う名称アから、「フレンズ別館 貸別荘 レンガ館」に名前を変えたようです。

 

 この宿泊施設には、どちらも天然温泉が付いています。

 

これらの温泉の源泉は、当然、これまで紹介してきた温泉と同じ「八幡平温泉」となっています。

 

このため、泉質は同じなのですが、温泉の温度は、各施設により微妙に異なるようです。

 

 また、ペンションの方は、家族/カップル向けの施設なので、貸切風呂となっていますが、別館の方は、宿泊場所も含めて、全て利用者の自由になっているようです。

 

また、浴室も2箇所あるそうなので、それぞれを男湯/女湯と区別して利用したり、あるいは(実際に行うか否かは分かりませんが)混浴として使ったりしても自由なようです。

 

こちらの温泉は、「源泉かけ流し」となっているので、天然温泉なのですが、他の温泉と同様、泉温が高いので、恐らくは加水していると思われます。

 

また、場所的には、どちらも八幡平温泉郷内にあり、距離的にも、1.5km、時間にして徒歩20分位しか離れていません。

 

まあ、普通の利用を希望するならば、別館ではなく、ペンションの方を利用する事になるかと思います。

 

それでは、温泉の情報を紹介します。

 

温泉名

情報

ペンション

フレンズ

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-590-341

連絡先:0195-78-2611

U R L:http://www.rnac.ne.jp/~friends/friendskannai.htm

源  泉:八幡平温泉

泉  質:単純硫黄温泉

泉  温:不明

泉  色:不明

方  式:源泉かけ流し

料  金:宿泊のみ

営  業:15:00チェックイン

駐車場:有り 10台 無料

その他:トイレ共同、浴衣/タオルはレンタル(有料)

フレンズ別館

貸別荘 レンガ館

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-505-54

連絡先:0195-78-3177

U R L:http://www.rnac.ne.jp/~friends/lengakantop.htm

源  泉:八幡平温泉

泉  質:単純硫黄温泉

泉  温:約55℃

泉  色:不明

方  式:源泉かけ流し

料  金:宿泊のみ

営  業:15:00チェックイン

駐車場:有り 6台程度 無料

その他:ペット不可、浴衣/タオルはレンタル(有料)

 

 

(4)八幡平ライジングサンホテル

 次は、同じく八幡平温泉郷にある「八幡平ライジングサンホテル」を紹介します。

 

このホテルは、昭和46年の引湯事業の成功に伴い、双日株式会社(旧:日商岩井)が建てたホテルとなります。

 

前述の通り、厳密には「東八幡平温泉」の一角となり、「八幡平温泉郷」には含まれていません。

 

 しかし、まあ、そんな事はさて置いて、温泉の紹介ですが、このホテルには、男女別の大浴場と、それに隣接する露天風呂の2箇所の風呂しか備わっていないようです。

 

後は、お決まりのサウナと、大浴場には、この画像には映っていませんが、ジャグジーも備わっているようですし、画面奥には、「打たせ湯」もあるそうです。

 

 八幡平のホテルとしては、「老舗」の部類に入るホテルですので、設備の古さは否めませんが、浴室の規模は大きく、また窓も大きいので開放感がある浴室と言う評判です。

 

当然、日帰り入浴も出来る温泉なのですが、他の温泉施設と比較すると入浴料が安いのが魅力の様に思えます。

 

他の施設は、1,000円前後なのですが、このホテルは、大人でも600円ですから、なかなか良心的な値段だと思います。

 

また、浴室には、ちゃんとリンスインシャンプーやボディソープ、それと化粧品なども用意されていますので、なかなか良い施設だと思います。

 

ホテルには直結していませんが、直ぐ近くに「パノラマスキー場」がありますので、スキーが終わった後に、日帰り入浴を楽しむには、持って来いだと思います。

 

 

それでは、八幡平ライジングサンホテルの温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

八幡平ライジン

サンホテル

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-590-226

連絡先:0195-78-2170   URL:https://rising-sun-hotel.com/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:70.7℃(湧出時) ph3.5

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(加水/加温有、塩素系薬剤投入有、露天のみ循環有)

料  金:大人600円、子供300円(※日帰り/税抜)

営  業:14:00~19:00

駐車場:無料50台

その他:

 

 

(5)八幡平ハイツ

 さて次も、「八幡平温泉郷」では、老舗の部類に入る「八幡平ハイツ」を紹介します。

 

この施設、元々は、昭和45年(1970年)に、当時の松尾村が主体となって雇用促進事業団に働きかけて建設した勤労者福祉施設です。

 

私も、今から49年程前、小学校3年生の頃に、家族で八幡平ハイツに宿泊した事を思い出しました。

 

こうして昔を振り返ってみると、私が宿泊したのは、ちょうど八幡平ハイツが建設されたばかりだった事に気が付きました。

 

 施設の名称は、当時から「八幡平ハイツ」のままですが、八幡平に、この施設が建てられた事から、八幡平周辺のリゾート化が進んだとされています。

 

八幡平ハイツ建設の翌年には、八幡平温泉郷から6kmも離れた「松川地熱発電所」から温泉を引湯することに成功したお陰で、現在の八幡平温泉郷が形成されたとされています。

 

 この「松川地熱発電所」ですが、日本初の商業ベースの地熱発電所です。

 

昭和27年(1952年)、松尾村に住民専用の保養施設を建設する事を目的に、温泉を掘り当てるためのボーリングを行ったそうです。

 

しかし、残念な事に、結局のところ、温泉は出ず、蒸気しか噴出しなかったそうです。

 

 関係者一同落胆したそうですが、当時の松尾村村長は、それでも諦めず蒸気で発電する事を提案し、それから10年後となる昭和37年(1962年)、日本重化学工業が、地熱発電所の建設に着工し、さらに、その4年後、ようやく運転を開始して現在に至っています。

 

さて、肝心の八幡平ハイツの温泉ですが、この施設には、次のように沢山の温泉施設があります。

 

 ・大浴場(ジャグジー、水風呂)

・露天岩風呂

・露天檜風呂

ラジウム岩盤浴

・貸切檜風呂

・サウナ

・足湯

 

 また、各種レビューを読んでみると、とにかくアメニティを始め、各種サービスが充実している点、そして従業員の態度が良いのが、八幡平ハイツの特徴とのことらしいです。

 

前述の通り、過去には、私も確かに宿泊はしているのですが・・・何分、50年、四半世紀の前の事なので、全く覚えていません。

 

唯一覚えているのが、当時、庭にセントバーナード犬が放し飼いにしていたことです。

 

 今では、あんな大型犬を、ホテルの庭で放し飼いにしている事など考えられませんが、とにかく大人しい犬で、初対面でも、何の問題もなく頭を撫でた記憶と写真が残っています。

 

それと、この施設の特徴として、客室に風呂を設置している部屋が結構ある点が挙げられます。

 

但し、注意して欲しいのは、客室風呂が温泉か否かと言う点です。

 

客室風呂は、本館と別館「姫神」の両施設に設けてあるのですが、その内、温泉となるのは別館だけです。本館の客室風呂は、残念ながら温泉では無いようです。

 

そのため、別館の料金は、かなり高額になっていますので、そこは要注意だと思います。

 

それでは、八幡平ハイツの温泉の情報を整理してみます。ちなみに、この八幡平ハイツも、日帰り入浴の料金は、安く抑えているようです。

 

温泉名

情報

八幡平ハイツ

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-590-4

連絡先:0195-78-2121    URL:http://8mantai.jp/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:70.7℃(湧出時) ph3.5

泉  色:無色透明

方  式:客室:源泉かけ流し、加水有、加温無、消毒無、循環無、入力剤無

大浴場:源泉かけ流し、加水有、加温有、消毒有、循環式、入浴剤無

料  金:日帰り入浴:大人630円、子供300円(/税込)

岩盤浴:1,500円(宿泊者:1,000円)※時間不明

貸切風呂:1,080円/時間

営  業:8:00~20:00(土日16:00/その他条件有り/要確認)

駐車場:無料100台

その他:女性用に入浴着の貸出有、障害者の貸切風呂利用は無料

 

 

(6)自然休養村 なかやま荘

 次は、地域の交流センターを併設している「自然休養村 なかやま荘」を紹介します。

 

この施設には、多目的な集いの場となる「友好都市交流促進センター」と言う施設が併設されていますが・・・・

 

友好都市交流促進センター とは、『八幡平市自然休養村条例により、八幡平市の市民の休養と農村地の体験を実現すると共に、友好都市との交流を促進するための施設』とされています。

 

が、その実態は意味不明です。そもそも、「八幡平市自然休養村条例」自体、見当たりませんでした。

 

 要は、地方にバラまかれた税金を注ぎ込んで作られた「箱モノ施設」なのだと思います。ちなみに、八幡平市の友好都市は、「アルテンマルクト・イム・ポンガウ」となっています。

 

「アルテンマルクト・イム・ポンガウ」?  となると思いますが・・・この都市は、オーストラリアのザルツブルク州にある町らしいです。

 

全く聞いた事も無い都市ですし、何を契機に友好都市となったのかも不明です。

 

また、建設目的の一つに、「八幡平市の市民の休養」とありますので、八幡平市民は無料、あるいは割安で施設を利用できるのかと言うと、そんな事も全く無く、他の市民と同じ扱いになっているようです。

 

 さて、この施設には、次のような温泉関連施設が設けられているようです。

 

・大浴場(男女別)

・身障者用浴室(貸切風呂として利用可)

・サウナ(男女別)

 

まあ、地方の自治体が運営する普通の温泉/宿泊施設と言ったところのようです。

 

 但し、やはり、そこは自治体が運営する施設と言う事もあり、コストパフォーマンスが良いのが特徴となっているようです。

 

そして、コストパフォーマンスとしては、宿泊費が安いのが売りのようです。

 

1部屋2名利用で、GWを含む土日/休日前日、さらに冬季の暖房費や入湯税も込みでも、最大の宿泊料金は8,290円/人です。

 

まあ、料理の内容や客室の広さ(和室8畳/縁側無)などの問題もありますが、そこは余りと言うか、全く期待しない方が良いと思います。

 

レビューを見ると設備の老朽化が激しいようなので、その点は事前に確認した方が良いと思われますし、防音処理も施されていないようです。

 

それでは、「自然休養村 なかやま荘」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

自然休養村

なかやま荘

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木2-512

連絡先:0195-78-3231

U R L:http://www.hachimantai-ss.co.jp/~nakayamasou/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:68.0℃ ph5.6

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(その他条件不明)

料  金:日帰り入浴:大人600円、子供300円(/消費税込/入湯税別)

営  業:10:00~21:00(チェックイン14:00・チェックアウト10:00)

駐車場:無料30台

その他:無料送迎有(※場所指定)、スキー乾燥室有、バスタオル有料、

JAF/日専連10%引

 

 

■最後に

 今回は、「岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2」と言う事で、八幡平市の「八幡平温泉郷」にある、次の温泉を紹介しましたが如何でしたか ?

 

①アクティブリゾーツ 岩手八幡平

②八幡平マウンテンホテル

③フレンズ別館 貸別荘 レンガ館

④八幡平ライジングサンホテル

⑤八幡平ハイツ

⑥自然休養村 なかやま荘

 

今回は、1箇所ペンションも紹介しましたが、主にホテル/旅館に設置されている温泉の情報を紹介しました。

 

その中でも、「八幡平ハイツ」は、やはり八幡平観光の主要拠点となった場所ですので、本館の設備自体は古いですが、内容もサービスも一番ではないかと思います。

 

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さて、そこで最後に質問です。

 

今回紹介したホテル、旅館、そしてペンションは、どのような法律で、どのように管理/区別されているか理解していますか ?

 

人を宿泊させる施設には、大雑把に、次の施設があり、それぞれ管理する法律があります。

 

 

施設

区別

関連法律

1

ホテル

洋式構造主体、宿泊料徴収。客室10以上、9㎡以上

旅行業法/旅館業法

2

旅館

和式構造主体、宿泊料徴収、客室5以上、7㎡以上

旅行業法/旅館業法

3

ペンション

簡易宿泊所営業(多人数共有、33㎡以上、洗面施設等)

旅館業法

4

民宿

同上

旅館業法

5

簡易宿泊所

同上

旅館業法

6

下宿

下宿営業(1か月以上単位の宿泊料で人を宿泊させる)

旅館業法

7

ラブホテル

性行為に適した設備を持つ部屋を短時間/宿泊で利用可能

風俗営業

8

民泊

特区民泊の認定を受けると旅館業法適用外

旅館業法

 

その他、アパート/マンション、ウィークリーマンション、そしてマンスリーマンション等も、人を宿泊させる施設ですが、ウィークリーマンションを除く施設は、生活の拠点にあたるので、旅館業ではなく不動産賃貸業に分類されます。(ウィークリーマンションは旅館業)

 

ホテル/旅館とペンション/民宿の違いは理解できましたか ? 大きな違いは、客室数の条件となります。

 

また、ホテルと旅館、そしてペンションと民宿は、法律には明記されていませんが、一般常識として次の違いがあるとされています。

 

洋式構造:ホテル、ペンション

和式構造:旅館、民宿

 

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他方、施設の名称に関しては、これも法律などには何も明記されていないそうです。施設名に関しては、経営者が自由に決めて良い事になっています。

 

例えば、ホテルの基準を満たしているにも関わらず、「〇〇旅館」と言う名称にしても、何の問題も無いようです。

 

この点は要注意です。

 

インターネット等で何も下調べを行わず、「〇〇旅館」、あるいは「〇〇ホテル」と言う名称だけで施設を予約し、当日、その施設に言ったら「簡易宿泊所」だった等と言う、とんでもない事も有り得ます。

 

昔なら、インターネットなどありませんから、料金の安さと施設の名称だけで予約をしても、まあ仕方が無かったかもしれません。

 

しかし、現代では、インターネットで簡単に施設の状況を調べる事ができますので、そこは事前準備をしてから予約するようにしたいものです。

 

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それで次回ですが、「その2-3」として、今回と同様「八幡平温泉郷」内にある、次の施設を紹介します。

 

①ペンションムース

②天然温泉の宿 安暖庭

③ペンションパレット

④八幡平温泉館・森乃湯

⑤ときわ苑

⑥元湯七滝

⑦八幡平南温泉 旭日之湯(湧宝の湯)

⑧アルプ 八幡平

⑨Beaver

 

とは言いつつ、1回で9個もの施設を紹介するには無理があるような感じがしますので、恐らくは、また分割する事になると思います。

 

それでは次回も宜しくお願いします。

 

以上

 

【画像・情報提供先】

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)

・盛岡・八幡平広域観光推進協議会(http://www.morioka-hachimantai.jp/index.html)

・公益財団法人岩手県観光協会(http://www.iwatetabi.jp/)

・くずまき高原牧場(http://kuzumaki.jp/)

・岩手町ホームページ(http://town.iwate.iwate.jp/)

日本テレビ月曜から夜ふかし

岩手県盛岡市つなぎ温泉観光協会(http://www.tsunagionsen.com/)

・山の温泉ガイド(https://www.mountaintrad.co.jp/)

・温泉JAPAN(http://onsenjapan.jp/)

・ばびぶろぐ(http://vabi330xi.air-nifty.com/vabi_blog/)