岩手県内の冬のイベント 〜 その他


今回は、これまでに紹介していなかった、岩手県内の冬のイベントを紹介します。

これまでは、この季節、寒い時期に岩手県内で開催される歴史的行事や観光イベントとして、次のような内容を紹介してきました。

歴史的な行事は、「雪の量」には左右されず、自然災害や戦争等が起きない限り、古くは、鎌倉時代から行われ続けてきた行事になります。

しかし、観光イベントに関しては、「雪の量」や「氷の張り具合」等、どうしても自然環境に左右されてしまいます。



【 歴史ある行事 】

1 裸参り:盛岡市 6 平笠裸参り:八幡平市
2 スミつけ祭り:矢巾町 7 白木野人形送り:西和賀町
3 磐井清水若水送り:平泉町 8 スネカ:大船渡市
4 蘇民祭奥州市 9 大東水掛け祭り:一関市
5 サイトギ:二戸市

【 観光イベント 】

1 もりおか雪あかり:盛岡市 5 雪あかり in にしわが
2 いわて雪まつり雫石町 6 SUGAフェスタ:盛岡市
3 岩洞湖氷上ワカサギ釣り:盛岡市 7 八幡平・安比ゆきフェスティバル:八幡平市
4 北日本雪合戦大会:西和賀町 8 くずまき高原牧場冬まつり:葛巻町

特に近年は、地球温暖化の影響なのか、雪の量が少なくなる傾向にあり、岩手県内各地で行われてきた「雪まつり」の開催も危ぶまれています。


また、さらに深刻なのは、冬の観光の目玉である、スキー場の雪不足です。


県内には、右の画像の通り、目ぼしいスキー場だけでも、10箇所以上のスキー場があります。


今から20年位前、ちょうどバブル全盛期の頃は、1箇所のスキー場だけでも、1シーズンに、10万人を超えるスキー客が押し寄せました。


それが、今では1シーズンで、半分の5万人もスキー客が来れば「御の字」の状態が続いているそうです。


そこで、目を付けたのが、そのバブル期にスキーを楽しんだ世代の「ゲレンデカムバック作戦」なのだそうです。


県内のスキー場では、ちょうど、私達の世代、40代後半から50代をターゲットにして、40代/50代の両親と、その子供を、スキー場に呼び戻そうと言う作戦を展開しているようです。


確かに、私も去年は、久しぶりに息子を連れてスキーに行きましたので、まさに、この作戦に引っかかってしまったのかもしれません。


しかし、折角、スキー場に行っても、去年は雪不足で、まともにスキーが出来るスキー場を探すのに苦労しました。


盛岡市内で大雪が降ると、今度は、「雪かき」が大変なので困りますが、スキー場だけは、雪が降ってもらいたいものです・・・って、なんて勝手な言い分なのでしょうか ?

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さて、話をイベントに戻しますと、今回のブログでは、冬季に行われる、次のイベントを紹介します。


●たろし滝測定会
龍泉洞みずまつり
●修正会(中尊寺毛越寺)/ 金盃披き


まあ、イベントといっても、「修正会(しゅしょうえ)」は、仏教行事なので、イベントと呼ぶのは差し障りがあるかもしれませんが、その後に行われる「金杯披き(ひらき)」は、明らかに酒飲みイベントだと思われます。


それと、「龍泉洞みずまつり」ですが、今回開催されれば「第30回目」となるはずでしたが、去年、この地域を襲った「台風10号」の被害により、残念ながら開催延期となってしまったようです。


まだ、被害から復旧出来ておらず、肝心の「龍泉洞」も、未だに増水の影響で閉洞中とのことです。


被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げますと共に、 皆さまの安全と、被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。


今回は、来年の開催を祈念して、過去の情報を紹介させて頂きます。

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また、本当は、もう1個「全国犬ぞりフェスティバルin金ケ崎」と言うイベントを紹介しようと思ったのですが・・・何と、2015年の第20回大会が、雪不足で中止になったのですが、それ以降も、今後も雪不足になる事が予想されるとして、大会そのものが廃止になってしまったようです。


ここにも「雪不足」の影響が・・・残念です。


1995年から続けられてきたイベントなのですが、やはり自然環境の変化には逆らえなかったみたいです。


過去には、三陸海岸各地で開催されてきた「鮭まつり」や、東京で開催される「さんま祭り」に提供している「さんま」等、漁獲量の減少で、中止になったり、他の地域から魚を調達したりと、これまでに無かった事が起きています。


環境変動は、異常気象以外、生物の行動の変化にも、如実に現れているのだと思われます。


先の台風10号も、歴史上初めて、東北地方を直撃し、東北地方各地に甚大な被害をもたらしています。


私達の子供や孫、今後を担う世代にも、昔と変わらない環境で、穏やかに過ごしてもらいたいものだと思ってしまいます。

それでは今回も宜しくお願いします。

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■たろし滝測定会


「たろし滝測定会」とは、川に出来る「氷柱」の太さを計測するイベントになります。


このイベントは、毎年2月11日(AM10:00)に、花巻市石鳥谷町大瀬川を流れる「葛丸川上流」で開催されています。(平成11年までは2/14に測定)


「たろし」とは、地元の方言で「つらら」と意味していますが、どうやら「つらら」の古語「垂氷(たるひ)」の訛だと言われています。


つまり、川の流れが寒さで凍って氷柱になり、その形が「滝」のようなので「たるひ滝」、これが訛って「たろし滝」になったようです。


「たろし滝測定会」が行われる場所は、前述の通り、「葛丸川」の上流で行われますが、ここは、本当の山の中で、JR東北本線石鳥谷駅」前からだと、西に10Kmほど、「石鳥谷温泉」を目指して、さらに、その先、「葛丸川」沿いに進み、途中から支流に入った場所で開催されます。


もしも、測定会に参加するのであれば、事前に、ちゃんと場所を確認し、4WD車で、2名以上で、完全防寒で行かないと、遭難してしまうかもしれません。


現地入り口手前に、駐車場があるそうなので、駐車場からは徒歩で200m位、途中、冬季だけ架けられる仮設の橋を渡って、測定会場に付くそうです。


この説明を聞き、参考画像を見ただけで、もう行く気なんか起きない感じがします。

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しかし、何で、こんか測定会なんか実施しているのかと言うと、実は、このイベントは、記録が残っているだけで、昭和50年(1975年)から毎年開催され、今年も開催されれば43回目となるイベントで、氷柱の太さで、その年の作柄を占ってきたといわれています。


前述の通り、この測定会を開催し、記録を取るようになったのは昭和50年が最初ですが、この地域では、それ以前から「たろし占い」と称して、氷柱の太さを測って来たと言われています。


それでは、誰が、このような事を言いだしたのかと言うと、一説では「宮沢賢治」ではないかと言われています。


この「たろし滝測定会」に関しては、地元の石鳥谷町に「たろし滝測定保存会」があります。


そして、この「保存会」のかつての会長「板垣 寛」氏の父親が、「宮沢賢治」の教え子だった関係で、「賢治」の教え受け継ぐ形で、昔から計測が行われて来たと言われているそうです。


さて、この「たろし占い」ですが、氷柱の太さが、太ければ太いほど豊作になると伝えられているそうです。


事実、過去42回の測定結果を見てみると、昭和53年(1978年)、第4回大会の測定結果が、太さ「8.0m」で、その年の岩手県北上川下流作況指数が「112/111」と大豊作だったようです。

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作況指数」とは、「その年に予想される10アール当たり収量」と定義されており、次のような区分となっているようです。


・良 :106以上
・やや良 :102〜105
・平年並み :99〜101


と言う事で、昭和53年は、「良」となりますが、過去の記録を見てみると、川が凍結せず、氷柱にならないために「計測不能」となった年でも、作況指数が「良」以上となっている年も、かなりあるので、まあ、「占い」としては何とも言えない部分もあるかと思われます。


ちなみに、過去42回の記録を見ると、計測不能となった年は17回もあり、近年、計測不能となる年が増えているように見えます。


直近の過去10年分を掲載すると、下表の通りです。こんな所にも、地球温暖化の兆候は出ているのだと思われます。

開催回 年号 太さ 作況指数 開催回 年号 太さ 作況指数
第33回 平成19年 計測不能 99 第38回 平成24年 6.68m 105
第34回 平成20年 4.8m 100 第39回 平成25年 5.56m 102
第35回 平成21年 計測不能 100 第40回 平成26年 計測不能 105
第36回 平成22年 計測不能 104 第41回 平成27年 計測不能 105
第37回 平成23年 5.68m 102 第42回 平成28年 4.7m -
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それと、この付近ですが、冬季は、このように厳寒の地ですが、それ以外の季節は、バードウォッチングや森林浴、渓流釣りにハイキング、そして紅葉狩りなど、自然に親しむのに絶好な場所となっています。


また、先にも登場した「宮沢 賢治」の童話『楢の木大学士の野宿』などの舞台となっており、滝や奇岩などが多く、四季を通じて美しい景観をみる事が出来る場所として、地元では有名な場所となっています。


石鳥谷町」は、盛岡市花巻市の真ん中付近、ちょっと花巻市寄りにあるのですが、冬季に訪れるのはキツいと思いますので、秋口にでも、紅葉狩りのついでに寄って見ては如何でしょうか ?


最後に、本イベントの問い合わせ先を掲載しますが、下記何れかに連絡を取れば、詳しい情報を教えてもらえると思います。


花巻市石鳥谷総合支所産業課 :0198-45-2111
・大瀬川たろし滝保存会 :0198-45-6122


最初にも記載しましたが、もしも測定会に参加する場合、いきなり現地に行くのは危険だと思いますので、上記問い合わせ先に確認の上、参加した方が良いと思います。

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龍泉洞みずまつり


龍泉洞みずまつり」に関しては、本ブログの最初に記載した様に、残念ながら今年は、台風10号の影響で開催延期となっています。


このため、本ブログでは、過去の情報を元に、「みずまつり」を紹介したいと思っています。


龍泉洞みずまつり」とは、小正月の時期に、五穀豊穣を祈念すると共に、豊かな水に感謝し、水資源の永続を願い、水を育む森を大切にする心を子孫に伝える事を目的にして行われている儀式なのだそうです。


本来であれば、上の画像の様に、龍泉洞の入り口前に、氷の彫刻等が置かれ、この前で開会式や巫女舞等のイベントが行われる予定でしたが・・・


右の画像のような事が起きるとは、誰も想像しなかったと思います。


以前にも、大雨の時には、入り口付近で、川の水が溢れる事はありましたが、ここまでヒドイのは初めてだと思います。


ずっ〜と前、かれこれ50〜60年前、私の父親が、龍泉洞の調査を行った時に、大雨でボートが流され、洞窟内に取り残された事があると言う話は、過去ブログでも紹介しましたが、今回は、それ以上だと思います。


★過去ブログ:夏を涼しく! -【龍泉洞】および岩手県内の鍾乳洞


岩泉町は、本州で一番広い町ですが、北海道を除くと、本州で一番人口密度の低い町だと思います。しかし、その少ない人口のほとんどが、川沿いの平地に住んでいます。


そして、この川沿いの場所は、急峻な山に挟まれた「V字」になっているので、大雨が降ると、「鉄砲水」が発生しやすく、今回の台風10号のような嵐に直撃されると、ひとたまりもないと思います。

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さて、「龍泉洞みずまつり」ですが、昭和63年(1988年)から開催されたイベントのようで、例年であれば、1月中旬、第二日曜日に開催され、今年が、記念すべき第30回大会だったようです。


通常、先の龍泉洞の広場において、14時頃に開会式が行われるのですが、開会式に先立ち「水祓い体験ツアー」が開催されるようです。


この体験ツアーは、平成12年(2000年)から取り入れられたイベントのようで、今回開催されれば第18回だったようです。


本番の「水祓い」は、地元の有志が参加するのですが、こちらの「体験ツアー」は、地元以外の人も参加できる手軽な「水祓い」です。


「手軽る」と言うのは、確かに「水祓い」はツラいものがありますが、本番の参加者は、「水祓い」をして身体を清めた後、龍泉洞から汲み上げた「若水」を、数キロ離れた地域の公民館に設けた祭壇にまで搬送して奉納し、さらに、再度、川で「水祓い」をしなければならないからです。


この、「若水」を運ぶ人達を「搬送隊」と呼んでいるようですが、岩泉町内、次の三箇所に向かう「搬送隊」があるようです。


・「田野畑」隊
・「岩泉」隊
・「小川」隊

ちなみに、「体験ツアー」には、5,000円/人で参加できます。


紹介する順番が、逆転してしまいましたが、当日は、町内三箇所でイベントが開催され、スケジュールは、次のとおりになっているようです。

龍泉洞広場 うれいら通り (旧)公民館前
水祓い体験ツアー 「龍舞行列」出発 みずき行列出発
開会式/若水汲み/巫女舞 歓迎太鼓披露 夢灯り点灯
立志の盃/水祓い 小川搬送隊出発 御水納め
「龍舞行列」/「搬送隊」出発 御水渡りの儀 閉会式/交流会開始


「立志の盃」と言うのは、昔で言う「元服」のようなもので、地元中学校の二年生が、盃に注がれた「若水」を飲み干す行事のようです。


その後、先の通り、「水祓い」を行った後、搬送隊が出発する事で、この龍泉洞の入り口前でのイベントは終了するようです。


また、各地区から、「龍舞行列」とか「みずき行列」と言うのが出発し、街中を練り歩くようです。


「龍舞行列」とは、右の画像のような、結構大きな龍の神輿を、先程「立志の盃」に参加した中学生達が担いで、町を練り歩くイベントのようです。


かなり大きい「神輿」なので、40名以上の担ぎ手が必要なのですが、中学二年生が足りず、両親や教師も参加する事もあるようです。


ここでも、子供不足は深刻です。


そして、この左の画像が、「みずき行列」です。


こちらの主役は、地元の小学生で、地元で「みずき団子」と呼ばれる団子を飾った神輿を担いて、商店街を練り歩くそうです。


「みずき団子」とは、全国的には「もち花」とも呼ばれ、「ミズキ」と言う木(地域によってはヌルデやヤナギの木)の枝に、食紅で色付した色とりどりの団子の事です。


それと、「搬送隊」の話に戻りますが、「搬送隊」が橋を渡る時には、「御水渡りの儀」と呼んでいる儀式を行うそうです。


町内には、龍泉洞橋、栄え橋、清水川大橋の3箇所の橋がありますが、この橋の下には、神聖な水が流れている事から、橋を渡る時に、唱え文句を言いながら渡るそうです。


「上七里 下七里 のぼり水神 くだり水神 四十八滝水神に 願いあげたてまつる。」


と言うような文句を唱えるのですが、この文句は、地域によって異なるみたいです。

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最後に、現在の「岩泉町」の状況を簡単に紹介したいと思います。


ボランティアの方々の援助もあり、街中の瓦礫も少しずつ片付けられ、仮設住宅も徐々に建てられているようですが、11/30時点で、まだ70名以上の町民が、避難所で暮らしているようです。


8月時点で、600名以上が避難所に退避していた事を考えれば、だいぶ状況は改善してきたようですが、重機や建設機械が入りにくい場所なので、復旧工事が大変なのだと思います。


東北自動車道等、主要幹線道路からも離れており、道も狭く、かつ山道で、この季節は、積雪もあるので、なかなか大変だと思います。


早く、普通の生活に戻れますよう、そして、来年は、「龍泉洞みずまつり」が開催出来ますよう、祈っております。

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■修正会(中尊寺毛越寺)/ 金盃披き


中尊寺」と言えば、皆さん、第一に、「金色堂」を思い浮かべる方がほとんどだと思います。


しかし、今回は、「金色堂」は関係ありません。


一言で「中尊寺」と言っても、その敷地は広く、現在でも17箇所の子院があり、さらに、その他にも各種「お堂」があり、「金色堂」は、その中の一つに過ぎません。


今回ご紹介する「修正会(しゅ-しょう-え)」とは、別に、中尊寺だけで行われている儀式ではありません。


「修正会」とは、仏教寺院において、毎年1月に行われる「法会」で、新年を迎えるに当たり、前年の行いを反省して悪を正し、国家安泰、五穀豊穣等を祈願する儀式で、通常は、1月1日から7日間行われる儀式となっています。


このため、ここ「中尊寺」でも、元日から8日まで、山内の諸堂を会場として、諸尊仏に面座して牛玉宝印(本尊の種字が刻された木製の印)を加持し、主に、次の3点を祈願して「修正会」を行っています。


・天下泰平 :世の中がよく治まり穏やかな事
・万民豊楽 :人々がみな豊かで楽しく暮らせる事
・五穀豊穣 :米等の作物が豊かに実る事


左の画像は、院内の「讃衡蔵(さんこうぞう)」で行われている「修正会」の様子らしいです。


この「讃衡蔵」は、平成12年(2000年)に、開山1,150年を記念して建立された建物で、中尊寺に伝わる、国宝・重要文化財26件を中心に、3,000点余りの貴重な文化財が展示されているそうです。


この画像にある三体は、全て木造で、かつ国の重要文化財になっている「仏様」なのだそうです。右から順番に次の通りです。


薬師如来座像 :像高266㎝
阿弥陀如来座像 :像高268㎝
薬師如来座像 :像高265㎝


但し、製作時期は12世紀後半だと推測されているだけで、誰が作成したのかも解らない仏像なのだそうです。

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そして、この「修正会」が終わると、この「修正会」の結願祝いとして、「金盃披き(ひらき)」が、開催されます。


この「金杯披き」は、明治30年(1897年)に行われた、中尊寺金色堂の修理を機に始まり、当初は賞勲局(現内閣府)から贈られた銀杯を使って行っていたそうです。


その後、昭和43年(1968年)に行われた金色堂解体復元修理完工を機に、現在のような金杯を使った行事に改められたそうです。


さて、この「金杯披き」ですが、実は、誰でも気軽に参加出来る訳ではなく、中尊寺から招待された業界関係者や団体だけが参加できるようです。


しかし・・何を基準に招待されるのかは、ちょっと解りませんでしたが、地方自治体の「長」や、政府関係機関の役人、それと地元の事業者等、150人余りが招待されているようです。


そして、イベント内容ですが、まずは、上の画像のように、僧侶が法要を営み、貫主が挨拶を行った後、酒樽の鏡開きが行われ、いよいよ「金杯披き」が開催されます。


金杯披き」では、酒樽の前に、大中小の「金杯」が並べられ、参加者は、大中小の「金杯」に、「金の柄杓(ひしゃく)」でなみなみと注がれた日本酒を飲むことになります。


金杯」の大きさは、大:630ml、中:450ml、小:360mlとなっているので、全部飲めば1,440mlとなります。


日本酒の場合、「1合 = 180ml」と言われますので、この場合、「約8合」になるので、女性には、ちょっとキツい量かもしれません。


但し、3種類全部飲む必要は無いのですが、「3種類飲めば縁起が良い」と言われていますので、自分の身体の具合と相談しながら、大中小、どの位飲むかを判断する事になります。


また、飲み干すまでは、杯から口を離さないのが礼儀とされているので、注がれた量の多さに驚き苦しい表情を見せながら、時間をかけて飲み切る参加者もいるそうです。

まあ、「一気飲み」をして、新年早々、急性アルコール中毒にでもなられたら、中尊寺としても問題になるので、「一気飲みコール」等は行われないとは思います。


ちなみに、先の「8合」と言う日本酒の量ですが、一説では、「末広がり」を意味しているとか、いないとか・・・

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今回は、冬季に開催されるイベントとして、次の3個を紹介しましたが、如何でしたか ?


●たろし滝測定会
龍泉洞みずまつり
●修正会/金杯披き


天災や自然環境の変化により、長年続けられてきたイベントが中止になるのは、地元住民にとってはショックだと思います。


特に、東北地方では、冬に行えるイベントが少ないので、イベントが減るのは、観光客を呼び込む機会も減ることになりますので、地元のショックは大きいと思います。


ここまで変わってしまった自然環境を、短期間で、それも個人レベルで、元に戻すのは無理だと思います。


しかし、前にも記載しましたが、私達の子供や孫達に、何とか、穏やかな暮らしを相続したいと思います。


日本に住んでいる限り、地震を避けたり、防いだりする事は出来ませんが、地球温暖化は、個人や企業が努力すれば、時間は掛かりますが、防ぐことが出来ると思います。


今年は始まったばかりですので、どうか、自然が猛威を振るわないよう祈念したいと思います。


それでは次回も宜しくお願いします。


以上


【画像・情報提供先】
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)
花巻市ホームページ(http://www.city.hanamaki.iwate.jp/)
・一般社団法人花巻観光協会(http://www.city.hanamaki.iwate.jp/)
・ウチノメ屋敷レンズの目(http://www.uchinome.jp/index.html)
・いわいずみブログ(http://www.town.iwaizumi.lg.jp/iwaizumi_blog/)

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