Windows 10 Anniversary Update – 見えてきたMicrosoftの本性
以前も、メルマガ等でお伝えしましたが、平成28年(2016年)7月29日で、「Windows 10」への無償アップグレード期間が終了しました。
そして、その後、現地時間の平成28年8月2日に、「Windows 10」を発売してから、2度目のメジャー・アップデートとなる「Windows 10 Anniversary Update」を公開しました。
この2度目のメジャー・アップデートとなる「Windows 10 Anniversary Update」では、多数の不具合を修正すると共に、ほんのわずかですが、新機能や機能改善を行っているようです。
前回、1回目のメジャー・アップデート「Windows 10 November Update」は、平成27年(2015年)11月12日に公開されたのですが・・・その状況は、下記のブログで伝えた様に、「混乱の極み」でした。
★過去ブログ:その後のWindows10 - 世の中はどうなってるの ?
「Windows Update」を実施するも更新失敗
→ 再度「Windows Update」を実行するも「お使いのPCは最新の状態です。」
→ PC再起動
→ 再度「Windows Update」を実行しても更新失敗、「お使いの〜」の繰り返し
→ 障害発生後、9日目にMicrosoftサーバーから「Windows 10 November Update」が消滅
→ 障害発生後、10日以上経過してから、ようやくMicrosoftがバグの存在を認める声明発表
→ 障害発生後、2週間後に「Windows 10 November Update」の再提供開始
そこで、今回の「Windows 10 Anniversary Update」ですが・・・案の定、また不具合が多発しているようです。
まあ、私も、過去にはパッケージ・ソフトウェアの開発を行っていましたので、何度も、不具合修正のためのパッチ(当時はZAPと呼んでいましたが)の適用や、バージョンアップ対応も行ってきました。
そして、新バージョンのリリースや、新しいパッチを適用する度に、(誠に不本意ながらも)その都度、何らかの不具合を発生させてしまい、お客様に、ご迷惑をお掛けした経験があります・・・皆さん、ゴメンなさい。
このため、別にMicrosoft社を擁護するつもりは全くありませんが、何か変更を加えれば、何か予想外の事が発生する、ということは理解できます。
しかし・・・しかしですよ、当時の私が担当していたパッケージ・ソフトウェアの開発プロジェクトは、多くても10人程度のメンバー規模でした。
Microsoft社は、何名で「Windows 10」の保守を行っているのでしょうか ? まさか、10人程度の規模ではないですよね ?
それに、「Windows OS」に関しては、Microsoftが大好きな、いわゆる「Microsoftおたく」的な人達、数万人〜数百万人に対して、「Microsoft insider preview」と呼んでいる、正式版にリリースする前の機能を事前配布しています。
これら「Microsoftおたく」の人達は、「インサイダー」と呼ばれ、正式リリース前の「Windows OS」を事前に受け取り、試験を行って、評価とフィードバックを行っています。
故にMicrosoftは、「正式リリース前に、数百万人が試験を行っているから、Windows OSは、非常に安全だ !」と、いつも豪語しています。
にも関わらず、いつも、このザマです。
一体、何が、どうなっているのでしょうか ? 毎回、毎回、メジャー・アップデートを行う度にトラブルを引き起こして、恥ずかしく無いのでしょうか ?
まあ、アメリカ人的な考え方なら、「俺は悪く無い。そんな使い方をする、お前が悪いんだ !!」となるのだと思いますが、何千万人に迷惑を掛けても、きっと何とも思わないのでしょう。
と言うことで、今回のブログでは、次の内容を紹介したいと思います。
●「Windows 10」のOS専有パーセントの紹介
●「Windows 10 Anniversary Update」で提供される新機能
●「Windows 10 Anniversary Update」で発生した不具合
●見えてきたMicrosoftの本性
●今後の動向予想
それでは今回も宜しくお願いします。
--------------------------------------------------------------------------
■「Windows 10」のOSシェア(占有率)
前述の通り、アップグレードの仕方に問題ありと断罪され、日本マイクロソフトの社長が記者会見で謝罪したり、あるいは裁判で敗訴して1万ドルを支払わされたりと、揉めに揉めた「Windows 10」への無償アップグレード・・・
今になって思えば、「何で、そこまでムキになるのか ?」と思える程、必死でアップグレードを呼びかけてきたMicrosoft社ですが、結局の所、どの位、OSのシェアを専有出来たのかと言えば・・・なんと、たったの「21.1%」です。
2016年6月と7月の、全世界におけるデスクトップOSのシェアは、次に通りです。(※Net Applications社のデータ)
順位 | OS | 7月 | 6月 | 差異 |
1 | Windows 7 | 47.01% | 49.05% | -2.0% |
2 | Windows 10 | 21.13% | 19.14% | 2.0% |
3 | Windows XP | 10.34% | 9.78% | 0.6% |
4 | Windows 8.1 | 7.80% | 8.01% | -0.2% |
5 | Mac OS X 10.11 | 4.69% | 4.93% | -0.2% |
6 | Linux | 2.33% | 2.02% | 0.3% |
7 | Windows 8 | 2.09% | 2.45% | -0.4% |
8 | Mac OS X 10.10 | 1.75% | 1.80% | 0.0% |
9 | Windows Vista | 1.22% | 1.21% | 0.0% |
10 | その他 | 1.64% | 1.61% | 0.0% |
上記の表の通り、6月と7月の2ヶ月間では、「Windows 7」のシェアが低下した分だけ、「Windows 10」のシェアが増えたような感じです。
この結果に関しては、普通に考えれば、やはり、国籍や信条は異なっても、世界中の人達が、私と同様、「Windows 10」に、必要性や魅力を感じなかった結果なのだと思います。
ちなみに、上記の表を、1年前のシェアで比較すると、下表のようになります。
順位 | OS | 2015年8月 | 2016年7月 | 差異 |
1 | Windows 7 | 56.67% | 47.01% | -9.66% |
2 | Windows XP | 12.14% | 10.34% | -1.80% |
3 | Windows 8.1 | 11.39% | 7.80% | -3.59% |
4 | Windows 10 | 5.21% | 21.13% | 15.92% |
5 | Mac OS X 10.10 | 4.76% | 1.75% | -3.01% |
6 | Windows 8 | 2.56% | 2.09% | -0.47% |
7 | Windows Vista | 1.82% | 1.22% | -0.60% |
8 | Linux | 1.63% | 2.33% | 0.70% |
9 | Mac OS X 10.9 | 1.22% | 0.67% | -0.55% |
10 | Mac OS X 10.6 | 0.50% | - | - |
※順位は2015年を基準
ところが、多くのメディアが、「Windows 10の無償アップグレードは失敗」と報道しているにも関わらず、例のMicrosoft御用達ライター「J.S」氏は、次のようにコメントしています。
・無償アップグレードにより、2割ものPC利用者を、「Windows 10」に移行させる事に成功した
・タブレット端末を意識しない場合、「Windows 10」のシェアは「23.5%」まで増加する
・Microsoft社内では、無償アップグレードによる「Windows 10」への移行予想値を達成したと思われる
・今回は、個人と中小企業ユーザーが「Windows 10」に移行しただけなので、今後さらにシェアは増える
※URL:http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1608/22/news056.html
まったく、評価基準を意図的に変える事で、評価を180度も変えるとは、恐れ入りました。
実際には、社運を掛けた無償アップグレードで、16%しかシェアが増加していないにも関わらず、「20%も移行させたと」数値を偽り、Microsoft社の移行予想数など、社外に公開していないにも関わらず、勝手に「目標を達成した」等と言いふらし、一体、Microsoft社から、いくら貰っているのでしょうか ? 疑いたくなってしまいます。
よくも、ここまで「よいしょ」できるものです。
大企業の「Windows 10」への移行ですが、企業側の本音から言えば、このまま「Windows 7」を使い続けたいと言うのが実情です。
私も、何社か、有名企業の情報システム部を訪問していますが、皆、口を揃えて「Windows 10」は使いたくないと言っています。
その理由は、費用が掛かると言う理由もありますが、一番の理由は、「PCの移行作業」と、その後の「Windows Update対応」が面倒だからですが、大企業の動向については、後述する「今後の動向予想」で少し触れたいと思います。
--------------------------------------------------------------------------
さて、「御用達ライター」は、無理やりMicrosoft社を「よいしょ」していますが、当のMicrosoft社では、これまでの暴言を撤回し出しているようです。
1年以上前になりますが、去年(2015年)の4月に開催されたMicrosoft社のイベント「Build 2015」において、OS担当の責任者「Terry Myerson」氏は、「今後2〜3年間で、Windows 10は、10億台のデバイスにインストールされるだろう !!」と豪語していました。
もちろん、この「10億台」には、デスクトップ/タブレットPCの他に、次の様なデバイスも含んでの話ではあります。
・Windows Phone
・Xbox One(ゲーム機)
・Microsoft Surface Hub(会議システム)
・Microsoft HoloLens(ARヘッドセット)
・その他IoT機器
ところが、2016年7月、海外メディアの「CBS Interactive」社が、Microsoft社に対して、再度「3年で10億台」の件を質問した所、
「いずれ10億台にはなるだろうが、月間稼働台数10億台突破は、2018年度以降にずれ込む見込みである。」
と言う回答だったそうです。
Microsoft社も、少しは、現実を直視するようになって来たのかもしれません。
--------------------------------------------------------------------------
■「Windows 10 Anniversary Update」で提供される新機能
それでは、次に、今回も不具合が発生した「Windows 10 Anniversary Update」ですが、このメジャー・アップデートで提供された新機能や機能改善(?)の内、各種メディアで大きく取り上げられている機能を紹介します。
以前のブログで紹介した通り、前回の「Windows 10 November Update」では、開発コード「Threshold 2(TH2)」として、「Build10525」〜「Build10586」までの機能を提供しました。
そして、今回の「Windows 10 Anniversary Update」では、開発コード「RedSton1(RS1)」として、「Build10586」以降、「Build14393」までの機能を提供したものとなります。
このため、「Windows 10 Anniversary Update」を適用したPCでは、バージョン「1607」、OSビルド「14393」となります。
前回のメジャー・アップデートから、数多くの機能追加や機能修正が行われていますので、全ての内容に関して、本ブログでは紹介する事はできません。
今回の「Windows 10 Anniversary Update」では、次のような新機能を加えたり、あるいは機能改良を行ったりしています。
●Windows Ink :デジタルペン(スタイラスペン)の利用
●Edge拡張機能 :Chrome拡張機能の模倣
●Cortana改良 :ロック画面での使用可能となった
●ダークテーマ追加 :背景色の追加
●タイムゾーン自動設定 :PC使用地域により時計を自動調整
●Windows Hello改良 :ログイン時の生体認証
●XboxにWindowsアプリが対応 :XboxでCortana利用可、PCでもゲーム可
●Bash対応 :Unixのシェル機能の利用可
●Skypeアプリ改良 :質の向上
●Mirror notification :Windows 10 mobileとAndroid端末でPCへの通知受信可
そこで本ブログでは、これら新機能について、簡単にですが、何個か目ぼしい機能を紹介したいと思います。
--------------------------------------------------------------------------
●Windows Ink
「Windows Ink」機能は、Surfaceペンに代表されるデジタルペン(スタイラスペン)を効率良く利用するために、「Windows 10」のディスプレイに対して、紙のように文字や図形を、デスクトップへ書き込む事が出来る新機能です。
Surfaceペンならトップボタン、キーボードなら「Win+W」キーで「Windows Inkワークスペース」を起動し、そこから「付箋」、「スケッチパッド」、あるいは「画面スケッチ」と言う3つの基本的な機能を呼び出し、必要な機能を使うことになります。
さらに、新機能として、「デジタル定規(ルーラー)」が提供されたようです。
これまで、フリーハンドで直線は引けましたが、正確な直線を引くには無理がありました。
この機能により、歪みのない、綺麗な直線を引くことが可能となります。
--------------------------------------------------------------------------
●Edge拡張機能
この機能は、前に記載した紹介の通り、Google社のブラウザー「Chrome」では、以前から提供されている「拡張機能」のパクリ、ほぼ同じ機能です。
Microsoft社が、従来から提供してきたブラウザー「Internet Explorer」では、「アドオン機能」と言う名称で、この「拡張機能」に似た機能を提供してきましたが、使い勝手が悪く、全く人気がありませんでした。
しかし、今回は、ブラウザーで一番高いシェアを誇っている「Chrome」や「FireFox」との互換性を持つことで、ブラウザーのシェア奪還を目指しているようです。
Windowsストア経由で配布される拡張機能は、2016年8月末時点で、上記画像にある13個程度は使えるようです。
・AdBlock、Adblock Plus :広告ブロック
・Amazon Assistant :オンラインショッピングサポートツール
・Evernote Web Clipper :お気に入りページ保存ツール
・LastPass :パスワード管理ツール
・Office Oneline :Web用Officeファイル編集ツール
・OneNote Web Clipper :Webページ編集/共有ツール
・Save to Pocket :Webページ共有ツール
・Translator For Microsoft Edge :翻訳ツール 等
--------------------------------------------------------------------------
●Cortana改良
「Cortann(コルタナ)」と言う音声アシスタント機能も改良され、「コルタナさん」と、「さん」付けで呼ばないと、相手をしてくれなくなったようです。
と言うのは嘘で、従来は、ロック中は使えなかった音声アシスタント機能も、あらかじめ登録さえ行っていれば、ロック中でも、「コルタナさん」と呼びかければ、応答してくれるようになったみたいです。
但し、第三者に、勝手にコルタナを使われないようするために、自分の声に最適化しておく必要があるみたいです。
ただ・・・音声認識機能がイマイチのようで、「ビルド14361」の対応により、音声認識能力が高まっているはずなのだが、どうも指示が、上手く認識できていないようです。
その他にも、「Cortana」を使って、メモの作成、音楽再生、あるいはリマインダー作成といった作業を、PCにログインしていない状態でも、行うことが出来るようになったようです。
--------------------------------------------------------------------------
●ダークテーマ追加
ウィンドウの背景色は、これまで白に統一されていましたが、「設定」の[個人用設定]から[色]をクリックして、[アプリのモードを選ぶ]において[黒]を選択すると、背景を黒にすることが出来るようになりました。
まあ、それだけの話なのですが、ダークテーマを適用すると、スタート・メニュー、通知センター、タスクバー、時計も黒っぽいカラーで統一されます。
--------------------------------------------------------------------------
●Windows Hello改良
Microsoft社が提供する生体認証機能は、「Windows 10」の発売前から、期待が高かった機能だったのですが・・・フタを開けてみれば、生体認証機能に対応するPCが少なく、実際には、全く使えない機能でした。
特に、指紋認証など、普通のPCに「指紋リーダー」などが付いているはずもなく、別売のハードウェアを買わないと、使えない機能でした。
今回は、取り敢えず、WebカメラさえPCに付いていれば、当然、ログイン時に、パスワード入力の代わりにも使えますし、またWebアプリでも認証機能が使えるようになったみたいです。
現在では、Webアプリへのログイン時に、パスワード無しでログイン出来るようになりました。
また、これは相変わらず「指紋リーダー」が必要みたいですが、Windowsストアの決済でも、Microsoftアカウントでサインインする代わりに、指紋を読み込ませれば決済できるようになったようです。
--------------------------------------------------------------------------
●スタート・メニューの配置変更
最後に、画面配置が、かなり変更されたようですので、その概要だけ紹介しますが、左側が従来の画面で、右側が、今回の「Windows 10 Anniversary Update」で変更された画面となります。
スタート・メニューでは、「ユーザーアイコン」、「よく使うアプリ」、「電源ボタン」等から説明文が取り除かれ、アイコン表示のみとなりました。
これらの説明文削除の設定は、設定画面等でオン/オフの指定は出来ず、このまま固定的な設定となります。
また、「よく使うアプリ」と「アプリケーションの一覧」を1つにまとめ、視認性の改善を図ったようですが、この程度の変更では、特に視認性は改善されていないように見受けられます。
Microsoft社としては、スタート・メニュー内のタイル、あるいはタスクバー上のボタンから、アプリケーションを起動させる事を想定しているので、アイコンを縮小する事で、画面上に多くのアイコンを表示できるようにしたのだと思います。
--------------------------------------------------------------------------
ここに記載した以外にも、数多くの変更点や追加機能があるのですが・・・使い道がありそうなのは、Windows Inkと拡張機能くらいしか無いような感じがします。
一般的なビジネスマンには、余り関係ないと思いますが、実際の開発環境として「Windows 10」搭載PCを使う場合には、「Hyper-Vコンテナ」や「Docker for Windows」と言った機能に変更が加えられています。
これら機能の変更は、実は、Microsoft社にとっては非常に画期的な変更となっています。
どちらの機能もOSS(Open Source Software)と呼ばれる技術を使っているのですが、従来のMicrosoft社は、このOSSとは距離を置いていたので、WindowsのPCは、ソフトウェア開発者にとっては、ちょっと使い難いPCでした。
今回の「Windows 10」における「Anniversary Update」では、OSSと開発者向けのOSに生まれ変わったようですので、この点は、評価出来るのではないかと思います。
--------------------------------------------------------------------------
■「Windows 10 Anniversary Update」で発生した不具合
さて、ここからが肝心な点です。この「Windows 10 Anniversary Update」では、数々の問題が発生しています。
--------------------------------------------------------------------------
●音楽とビデオが消えてしまう
どうやら、古い音楽データやビデオデータがPC内に存在している状態で、「Windows Update」を実施すると、それら古いデータを消去してしまうようです。
今回問題となるデータは、「Windows Media DRM (デジタル著作権管理)」と言う方式で管理(保護)されているデータが対象となるようですが・・・「Windows Media DRM」と言う保護方式自体、Microsoft社が開発した技術です。
自分の所で開発した技術で管理しているデータを、ソフトウェア更新で勝手に削除してしまうとは、一体、どういう会社なのでしょうか ? 全く、訳が解りません。
ちなみに、この問題を解決するためには、数ヶ月掛かるとの事ですので、古い「WMAファイル」が存在するPCでは、「Windows 10 Anniversary Update」は行わない方が良いと思います。
【参考ページ】
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/25975/windows-10-loss-music-video-anniversary-update
--------------------------------------------------------------------------
●PCがフリーズしてしまう
この問題は深刻です。
どうやら、HDDドライブを、複数に分割して使用していると、次のような現象が発生してしまうようです。
・PCを起動できない
・PCは起動出来るし、アプリも使用出来るが、作業途中で、いきなり「ブルースクリーン」になる
・「Internet Explorer(IE)」が、プログラムから削除されてしまう
・PCがフリーズして、シャットダウンも出来なくなる
PCの操作に余り詳しくない方には、ちょっと解らないかもしれませんが、通常、PCのHDD(ハードディスク・ドライブ)は1個で、「Cドライブ」と名付けられているHDDとなっています。
このため、PCを購入時のまま使用していると、OS等のシステム用データ、他のアプリケーション、作成したドキュメント等、全てのデータが、この「Cドライブ」に作成されてしまいます。
しかし、このような状態の時に、PCがクラッシュし、OSをリカバリーしなければならなくなったとします。
この場合、「Cドライブ」全てが初期化されてしまいますので、それまでにインストールしたアプリケーションや、作成したドキュメント等、全データも初期化され、消えてしまいます。
ところが、HDDを、事前に、次のように分割して使用していれば、OSのリカバリー作業を行っても、OS等のシステム用データ以外は、何も影響を受けず、以前のまま使うことが可能となります。
・Cドライブ :OS等システム専用
・Dドライブ :OS以外のソフトウェア用、作成したデータの保存用
一昔前のPCは、HDDの容量が少なかったので、HDDをパーティションで分割することなど不可能でしたが、現在のPCなら、HDDが「500GB(ギガバイト)」程度のPCは、普通に存在します。
さらに、ちょっと追加料金を支払えば、簡単にHDDを「1TB(テラバイト)」まで拡張できます。
このような状況ですから、少しPCの操作が出来る方なら、HDDを分割するのが一般的です。
私のPCも、HDDは「500GB」程あるので、3個のパーティションに分割して使用しています。
故に、今回の「Windows 10 Anniversary Update」の様な事態が発生すると非常に困ってしまいます。
このバグの対応も、まだMicrosoft社から発表されておりませんし、Microsoft社では、この障害が発生した場合、ビルドを、以前の状態に戻す事を勧めていますが・・・
どうも、Microsoft社がホームページに記載している方法では、ビルドを戻せない人も居るようで、何名かの方は、激怒してしるみたいです。
--------------------------------------------------------------------------
●パーティションが失われてしまう
この問題は、前述の問題と似ていますが、こちらは、パーティションが消えるのではなく、パーティション分割をしたHDDが、エクスプローラーで表示されない/認識されない、と言うのが事実のようです。
「な〜んだ・・・」と思うかもしれませんが、前述の通り、パーティション分割をしたHDDに、他アプリケーションや作成中のドキュメントがあった場合、これらには、一切アクセス出来ない状況となりますので、全く、仕事にならない状況に陥ると思われます。
さらに、パーティション分割したHDDが、エクスプローラーから消えてしまうので、焦って、再度、フォーマットし直してしまう人も続出しているようです。
また、該当パーティションの修復等、何らからのアクセスをしてしまうと、該当パーティションの復旧が出来なくなる可能性もあるみたいです。
この障害に関しても、本ブログの執筆時点では、まだ修正用プログラムは発表されていないようです。
全く、こんな状況では、「Windows 10」搭載PCでは、落ち着いて、仕事も出来ないと思います。
--------------------------------------------------------------------------
●その他の問題
これまでは、結構シビアな問題だけを紹介しましたが、これ以外にも、小さな問題は、数多く発生しているようです。
特に、「Windows 10 Anniversary Update」では、PCのレジストリを、勝手に変更しているらしく、独自にレジストリ情報を変更してPCを使っていた方は、悲鳴を上げているようです。
ちなみに、「レジストリ」とは、PC内のOSやアプリケーションの各種設定情報、および各種ドライバー情報等を記録している場所(データベース)で、OSを含め、PC内の、ほぼ全てのソフトウェアは、この「レジストリ」情報を参照して稼働しています。
このため、「レジストリ」が壊れると、PCが起動できなくなったり、HDDや接続しているハードウェアも使えなくなったりします。
PCの操作に慣れている方は、この「レジストリ」を独自に編集し、自分の使いやすいように、PCをカスタマイズしているのですが・・・今回の「Windows 10 Anniversary Update」で、全てが「水の泡」になってしまったようです。
まあ、元々、「Windows 10」以降の「Windows Update」に関しては、過去ブログにも記載した通り、OSのバグが修正されるのではなく、『 別のOSになる 』ので、注意が必要です。
★過去ブログ:その後のWindows10 - 世の中はどうなってるの ?
さて、「Windows 10 Anniversary Update」に関する、その他の問題ですが、次のような事象が発生したようです。
・音が出なくなった
・キーボードのレイアウトがリセットされた
・仮想ドライブが解除された
・ATOKの認証が解除された(再ログイン)
・スタートアップのショートカットが全て削除された
これ以外にも、Web上では、数々の悲鳴が聞こえていますので、皆さんも「Windows 10 Anniversary Update」の適用には注意をお願いします。
と言いますか、「Windows 10 Anniversary Update」の適用は見送った方が良いと思います。
--------------------------------------------------------------------------
■見えてきたMicrosoftの本性
Microsoft社の最後のOS「Windows 10」には、次の4種類のエディションが用意されています。
・Home :個人用
・Pro :中小企業用
・Enterprise :大企業用
・Education :学生用
それぞれ用途により、使うエディションを分けていると思いますが、「Enterprise」と「Education」は、実装機能としては、「Cortana」以外は同じで、何が異なるのかと言えば、価格が異なるだけです。学生用は、格段に安価となっています。
つまり、機能的に見ると、「Home」、「Pro」、そして「Enterprise」の3種類のエディションと考えて良いと思います。
一方、ビジネスユースとして見ると、「Pro」と「Enterprise」の2種類のエディションがあり、これら2つでも、実装されている機能は、10個位異なります。
「Enterprise」が「フル機能」で、「Pro」が、10個程度、実装機能が少なくなっています。
また、逆の見方をすれば、「Pro」は、「Home」に、企業用の機能が追加されたエディションと言う事もできます。
企業用の機能としては、例えば「Group Policy」とか、「Windows Update for Business(WUB)」と言った機能となります。
●Group Policy :グループ内で、出来る事/出来ない事を、統合して管理する事が出来る仕組み
●WUB :「Windows Update」適用タイミングを、「Group Policy」を用いて統一して管理する仕組み
つまり、「Home」には、複数台のPCを統一して管理する仕組みは実装されておらず、企業用には、IT部門用に管理ツールを実装している、と言うイメージになります。
そして、今回の「Windows 10 Anniversary Update」で問題となったのは、「Windows 10 Pro」に実装されている「Group Policy」です。
この「Group Policy」では、従来、Windowsストアアプリを勝手にインストール出来ないようにする指定が出来ました。
これは、企業内のPCに、勝手にWindowsストアアプリをインストールさせない事で、社内のPC管理、およびセキュリティ管理を行う上で、大前提の機能だと思います。
Windowsストアアプリには、Microsoft社が認定したアプリしか表示されませんが、それでも怪しいソフトウェアも、かなり存在します。
過去にも、Windowsストアではありませんが、iPhoneアプリがマルウェアに感染して、大騒ぎになりましたが、いつWindowsストアで起きてもおかしくありません。
企業としては、このような事態は、極力事前に防止したいのは、当たり前だと思います。
このため、「Group Policy」で、Windowsストアからアプリをダウンロード出来ないように設定していたのですが・・・今回の「Windows 10 Anniversary Update」で、この設定が削除されてしまったようです。
--------------------------------------------------------------------------
日本では、余り騒がれていないようですが、アメリカでは、大騒ぎになっています。
そして、これら悲鳴を上げている企業の方々は、Microsoft社の、このような理不尽な対応について、次のようにコメントしています。
「 Microsoft社は、Proエディションのユーザーを、強制的にEnterpriseエディションに移行させようとしている!! 」
これに対してMicrosoft社は、次のようにコメントしています。
「Windows 10 Pro を使用する管理者は、Windows 10に関するヒント、テクニック、おすすめ、そしてWindowsストアのおすすめとして、Microsoft関連コンテンツのみを表示し、サードパーティー関連コンテンツは表示しないようにするポリシーを適用できます。Windows 10 EnterpriseとEducationエディションでは、管理者はこれらの機能を完全に無効にし、何も表示しない設定に変えることもできます。 」
このコメントは、全然回答になっていませんよね !? 結局の所、Enterpriseエディションにグレードアップしろ、と言っているだけのように見えます。
「Windows 10」の価格ですが、Windowsストアでは、次のようになっています。
・Home :19,008円(税込)
・Pro :27,864円(税込)
そして、Enterpriseですが・・・こちらは、ボリューム・ライセンスでの販売になると思いますので、単品での価格は解りませんが、Proユーザーが悲鳴を上げるくらいですから、かなり高額なのだと思います。
ちなみに、2016年7月10日から、カナダのトロントで開催された「Microsoft Worldwide Partner Conference 2016」において、「CSP」向けに、「Windows 10 Enterprise E3 for CSP」と言う、月額制の「Windows 10 Enterprise」エディションを発表しています。
「CSP」とは、「Cloud Solution Provider」の略で、Microsoft社のパートナー企業が、同社の「Azure」を使ったサービスを提供するケースを想定しており、この場合、「7ドル/月」と言うサブスクリプションになっているそうです。
「7ドル/月」とすると、「1ドル = 100円」で換算すると、月700円で使用出来る事になりますが・・・1,000人の社員が、1ヶ月間「Windows 10」を使うと「700,000円/月」、それを1年間使うと「8,400,000円/年」となります。
弊社には、1,000人も社員が居ませんが、Windowsを使うだけで、年間800万円も支払う気にはなれません。
--------------------------------------------------------------------------
まあ、日本では、Microsoft社の甘言に騙された企業は少ないので、余り、大騒ぎにはなっていないのだと思いますが、この動きから、Microsoft社の本性が見えてくるのではないでしょうか ?
つまり、無償でアップグレードさせておき、安心させた上で、勝手に機能を削除して、より高価なエディションに移行させる、と言う手口です。
どうやら、これが、今後のMicrosoft社の、新しいビジネスモデルになるのかもしれません。
まあ、よく言われる「タダより高いものはない。」と言うことなのかもしれません。
次回のメジャー・アップデートで、Microsoft社が、どのような対応をするのかが見物だと思います。
本章の最後に、「Windows 10」における、エディション毎の提供機能の一覧を掲載しているページのURLを紹介しておきます。
▲エディション毎の機能一覧表:https://www.microsoft.com/en-us/WindowsForBusiness/Compare
--------------------------------------------------------------------------
■今後の動向予想
さて、今回の「Windows 10 Anniversary Update」は、開発コード「Red Stone1(RS1)」と呼ばれていることは、既に紹介した通りです。
そして、次回のメジャー・アップデートは、開発コード「Red Stone2(RS2)」になると目されています。
この「RS2」に関しては、Microsoft社としては、これまで全く導入が進んでいない大企業にも、「Windows 10」の導入を拡げたいと考えているはずです。
従来、Microsoft社では、「RS2において新機能は提供しない」と公表しており、関係者の情報からも、新機能よりも「OneCore」回りの開発が主体となっているようです。
「OneCore」とは、「Windows OS」本体の統一化と言う意味になります。
現在の「Windows」のシステムは、同じ「Windows」でも、PC用とタブレット・スマホ用などでは若干違いがあります。
デバイスの種類によってテクノロジーやハード構成等が違うので、OSの中心部分となる「カーネル・プログラム群」を、そのデバイスの種類毎に変えなければならないからです。
このため、「Windows」のバージョンを見ると、PC用とスマホ用、そしてタブレット用で番号が違います。
しかし、Microsoft社は、「Windows 10」を発表した際に、「1種類のOSで、全てのデバイスをサポートする」と、こちらも【大言壮語】をしていますが、実際は、まだ「カーネル・プログラム」が統一出来ていません。
そこで、次回の「RS2」では、新機能よりも、この「OneCore」を重要視するのではないかと言われています。
--------------------------------------------------------------------------
もう一方、企業への「Windows 10」の浸透ですが・・・こちらは、私は、まだまだだと思います。
以前、私が勤めていた企業では、Microsoft社が新OSを発売すると、新しいOSのインストールCDが渡され、「好きな時にバージョンアップしてね。」と言われ、自分でOSのバージョンアップを行ったものです。
まあ、100名程度の小さい会社だったので、情報システム部など存在せず、コンピューター室なる部署があった程度の会社だったので、仕方がありませんでしたし、また、現在のように、セキュリティ・ポリシーも何も無い時代でしたから、それでも良かったのかもしれません。
しかし、大企業となると、そうも行きません。
情報システム部としては、「勝手にバージョンアップしてね !」と言いたい所ですが、そんな事をしたら、社内PCにインストールしているソフトウェアの資産管理も出来ませんし、セキュリティ・レベルも統一出来ません。
社内PCに関しては、全てのPCに対して、次のような対応を取る必要があります。
・社内ポリシーにより統一したソフトウェアをインストールする
・セキュリティ・ソフトウェアを組込み、セキュリティ・レベルを統一する
・LAN環境も統一する
社員が使う、全てのPCに対して、上記のような作業を行わないと、ソフトウェアのライセンス管理も出来ませんし、セキュリティ・レベルの低いPCが1台でも存在してしまうと、その1台のPCから、社内の全PCに、マルウェアが感染してしまいます。
このため、大企業では、そう簡単にOSのアップなど出来ないのが実情です。
「Windows 7」に関しては、既にメインストリームのサポートは2015年1月に終了していますが、延長サポートは、2020年1月まであります。
あと3年以上は安心して使えますから、企業としても、現時点で、何も焦って「Windows 10」にする必要はありません。
移行計画等の準備は開始していると思いますが、実際に移行する企業は皆無だと思います。
--------------------------------------------------------------------------
それと、気になるのは、「Surface」との関係です。
「RS2」の提供に関しては、以前は、2016年の年末提供予定としていましたが、既に、2017年春頃に延期になる旨を発表しています。
「Microsoft社の御用達ライターJ.S氏」とは違い、いつも、正しい分析で、真摯に状況を説明してくれる「Y.A氏」の調査によると、「Surfaceシリーズ」は、「初代」と「二代目」に関しては、2013年と同じ年であるが、それ以降となる、「Surface 3」以降は、ほぼ1年おきに新製品を発売しています。
初代 | Surface Pro | 2013年2月 |
二代目 | Surface Pro 2 | 2013年10月 |
三代目 | Surface Pro 3 | 2014年6月 |
〃 | Surface 3 | 2015年5月 |
四代目 | Surface Pro 4 | 2015年10月 |
Surface Book | 2015年10月 | |
五代目 | Surface Pro 5(?) | 2017年3月(?) |
また、前の章でも紹介しましたが、現在、Microsoft社で、「Windows 10」のOS担当の責任者を務めている「Terry Myerson」氏は、実は、「Surfaceシリーズ」の担当も兼務しているそうです。
また、現在、Microsoft社では、『 Surfaceの価格改訂 』と銘打って、7月から「Surface 4」の「叩き売り」を行っています。
そして、まだ在庫がサバケないのか、今度は、『 キャンペーン 』と称して、期間を延長してまで、Surfaceの在庫を一掃しようとしています。
これら、Microsoft社の動きから、「Y.A氏」は、やはり2017年春頃に、Surfaceの新機種を投入するのではないかと予測しています。
私も、先ごろまで、新しいノートPCか、タブレット端末を購入しようと、様々なメーカの機種を検討しており、秋葉原にも、何度も通ったのですが、「Surface」が、いつまでも値引きしているので、「何故なんだろう?」と、疑問に思っていましたが、「Y.A氏」の記事を読んで納得しました。
私は、「Surface Pro 4」も検討対象にはしていましたが、結局、いくらキャンペーンで安くなったとは言え、コスト/パフォーマンス的に、他社より劣っているので、他社のノートPCを購入しました。
「Surface Pro 4」は、見栄えに関しては、一番良かったのですが、次のような問題があったので、対象から直ぐに脱落したのですが、はやり買わなくて良かったと思いました。
・同性能の他社PC/タブレットより高額
・タイプカバーはキャンペーンで無料だが、他のアクセサリが高額(ドック/ケーブル等)
・メモリが増設できない
・HDDが不要に大き過ぎ、その分だけ費用も跳ね上がる
・安価なバージョンの場合、プロセッサが貧弱(Intel m3)
Microsoft社の「在庫一掃戦略」に載せられなくて良かったと、ホッとしています。
それと、ライターの「Y.A」氏は、マイナビニュースに、「Windows Weekly Report」と言う記事を書かれていますし、その他にも、多数、IT系の雑誌を執筆している方になります。
--------------------------------------------------------------------------
さて、今回は、「Windows 10 Anniversary Update – 見えてきたMicrosoftの本性」と題して、Microsoft社に関する次の動向を紹介しました。
・Windows 10 Anniversary Updateの内容と障害
・Windows 10、およびSurfaceに関するMicrosoft社の今後の動向
「Windows 10」を、「Windows OS」の最終兵器として無償配布したので、今後は、IoT等の工業用デバイス向けのOSに切り替える方向にビジネスモデルを変更するのかと思いきや、何と、「Windows OS」のエディションを、強制的にアップさせる戦略に出るとは・・・さすがに、そこまでやるとは思いもよりませんでした。
「Windows Update」に関しても、初回の「Windows 10 November Update」で、あれだけ失敗したので、2回目となる今度は、何とかなるかと思ったのですが・・・今となってみれば、「Windows Update」公開後、1ヶ月以上経過しても解決策を公開出来ていない事を踏まえれば、初回以上の大失敗だったと言わざるを得ないと思います。
次回の「RS2」の配布時には、少しは、まともになって欲しいとは思いますが・・・どうせ、また失敗するのだと思います。
今回、外出用のノートPCを新規に購入したのですが、そのPCは、(誠に残念ながら)「Windows 10」なので、何とか「Windows Update」を行わないようにしたいと思っていますが・・・とは言え、マルウェアから、OSの脆弱性を攻撃される事を想定すると、このまま、ずっと「Windows Update」を適用しないのも考えものです。
「iOS」や「Mac OS X」等、Apple社も、従来から、この「Windows 10」と同様に、全機能を一括で更新する方法を採用しており、その都度、何らかの不具合が報告されていますが、Microsoft社ほど非難されていません。
加えて、「iOS」は、無償でアップデート(アップグレード ?)しますが、「Mac OS」のアップグレードは有償です。(※無償でアップグレードしたケースもありますが・・・)
この違いは、何なのでしょうか ? 何故、Apple社は非難されないのでしょうか ?
この違いを一言で言うと、「Apple製品を使っているユーザーは、マック教の信者だから」なのだそうです。
マック製品を使っている人達にとって、マックが全てであり、マックに対して忠誠を誓っているのだそうです。
マック・ユーザーは、次のような言葉で形容されると共に、Microsoft社を、親のカタキのように嫌っているとも言われています。
・アップル信者
・マック狂信者
・マック教団員
・アップル・ホリック
・マック狂 ・・・・・・
まだまだ、いっぱい呼び方はあるみたいです。
そして、マック・ユーザーにとってのMicrosoft社は、「悪の権化」、「ジェダイに対するシスの暗黒卿」であり、さらにMicrosoft社を、次のように形容しているようです。
・Micro$oft (※ドルマークを使っています)
・Microshaft(※shaft:人をだます/食い物にする、と言う意)
・Microshit(※shit:放送禁止用語「クソ」を表す)
まさに、「ビル・ゲイツ会長」などは、もう「全人類の敵」扱いです。
マック・ユーザーは、ゲイツ会長が金儲けのために事業を営んでいるのに対して、Apple社は、素晴らしい技術を生み出し、故ジョブズCEOの言葉を借りれば「世界を変える」ために存在する、という共通認識を持っているようです。
Apple社にとって、利益を上げる事は二の次なのだ、と考えているようですが・・・・
私も、Microsoft社の「利益至上主義」、まさに「キャピタリズム」の権化の様な対応には、正直、「ムカツキ」ますが、それでも、「物を売ってサービスを提供して利益を得る」のは、普通だと思います。
私も商売をしていますから、「サービスには対価」は付き物だと言う事は理解していますので、このマック・ユーザーの考えは、少し行き過ぎだと思います。
つまり、マック・ユーザーは、「マック至上主義」なので、アップグレードに失敗しても、「ノープロブレム」なのです。しかし、「Windows OS」のアップグレードの失敗は、絶対に許せないのです。
私は、この記事を読んで、妙に納得してしまいましたが、皆さんは、どのように感じますか ?
ちなみに、私もスマートフォンは「iPhone」を愛用していますが、「マック教」の信者ではありません。
それでは次回も宜しくお願いします。
以上
【画像・情報提供先】
・Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)
・The Verge(https://www.youtube.com/channel/UCddiUEpeqJcYeBxX1IVBKvQ)
・マイナビニュース(http://news.mynavi.jp/)
・マックユーザーはなぜそこまで「忠実」なのか?(http://wired.jp/news/)
【株式会社 エム・システム】 本 社 :〒124-0023 東京都葛飾区東新小岩8-5-5 5F TEL : 03-5671-2360 / FAX : 03-5671-2361 盛岡事業所 :〒020-0022 岩手県盛岡市大通3-2-8 3F TEL : 019-656-1530 / FAX : 019-656-1531 E-mail : info@msystm.co.jp URL : http://msystm.co.jp/ : http://msystm.co.jp/excel_top.html ブログ : http://d.hatena.ne.jp/msystem/ Facebook : http://www.facebook.com/msysteminc