小さな会社のWebマーティング
今回は、「小さな会社のWebマーティング」と題して、弊社のWebマーケティング方法を紹介したいと思います。
弊社の場合、営業は、東京本社と盛岡事業所に在籍していますが、一般的な営業とは異なり、インバウンドの営業が中心です。
つまり、営業が外回りを行って案件を獲得するのではなく、まさにWeb、つまりホームページから集客して、案件を獲得しています。
問い合わせ受付後は、一般的な営業と同様、既存顧客や問い合わせ企業に対して情報を発信しつつ、リピートオーダーを頂く、と言う活動を行う事になります。
このような活動を、かれこれ5年間行ってきましたが、年間60社程の会社から問い合わせがあり、そこから新規顧客を獲得してきました。
さすがに、Webマーケティングを開始した当初は、なかなか問い合わせは頂けませんでしたが、徐々に件数が増えて来ていますし、年数を経るごとに問い合わせは増加する傾向にあります。
そこで、今回は、私の会社がこれまで行ってきた次のようなWebマーケティングの方法を紹介したいと思います。
■ホームページの必要性
■Webマーケティングの基礎
■ホームページの構築
■SEO対策
■リスティング広告の活用
■ブログ/メルマガの活用
■SNS活用
■パートナーの活用
ホームページは、営業担当の専属部署/専任者を設ける事が難しい企業にとっては、24時間、休みなく働いてくれる非常に優秀な営業です。
「取り敢えずホームページだけはある」と言う企業は、本ブログを参考にしてもらい、ホームページを優秀な営業に変身させて下さい。
それでは今回も宜しくお願いします。
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■ホームページの必要性
「ウチは、営業部隊があるから、ホームページは要らないよ !」
「ウチみたいな会社にホームページは無駄だろ !」
等と言っている企業経営者の方を良く見聞きしますが、正直、それは間違いだと思います。
また、先ほど、「ホームページは、24時間、休みなく働いてくれる非常に優秀な営業です」と紹介しましたが、この様に、営業部門がある企業でも「ホームページ」は必要です。
(ちょっと古いキャッチですが)営業部員に、リゲインを飲ませても24時間働いてくれませんが、ホームページは、何も与えなくても、何も文句を言わずに、24時間戦ってくれます。
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それでは、新規業務が発生した場合について考えてみましょう。新規業務が発生した場合、これも企業によって対応の仕方は異なると思いますが、だいたいは、次のような流れになるのではないでしょうか ?
(1)新規業務が、社内で対応できるか否かの検討 → 対応出来れば該当部署に依頼
(2)(対応できない場合)既存取引先で対応できるか否かの検討 → 既存取引先で対応出来れば見積依頼
(3)(既存取引先で対応不可の場合)新規依頼先の調査/検討
そして、この「新規依頼先の調査/検討」において、どうやって新規依頼先を探すのか ? で登場するのがホームページとなります。
ずっ〜と昔、インターネットもホームページも一般的でなかった時代であれば、知り合いに聞くとか、あるいは既存の取引先に問い合わせたりしたと思いますが、現在であれば、新規業務の依頼先探しは、インターネットで検索します。
皆さんが、何か新しい物を購入しようとした場合を考えて見て下さい。
何も考えずに街に出掛けて、手当たり次第に店に入り、購入したい製品が売っているかどうかを確認したりするでしょうか ?
今は、そんな事で、時間と労力を無駄には費やしませんよね ?!
まずは、インターネットで該当製品を検索し、何が売れ筋か、いくら位の価格なのか、どこで販売しているのか等を調べ、それからネットで購入するのか、それとも実店舗で購入するのか等を検討すると思います。
新規取引先の調査/検討も、新規製品の調査/検討も、同じ事だと思います。
今の世の中、全ての物事の始まりは、インターネットとホームページから始まると思います。
また、知り合いから紹介された企業に関しても、いきなり担当者を呼びつけるのではなく、取り敢えずインターネットで相手企業のホームページを見て、それから実際に話をするか否かを決めるパターンが多いと思います。
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と言う事で、インターネットとホームページの重要性は解ってもらえたかと思います。
しかし、それならホームページさえ作れば、新規問い合わせが増えるのか ? と言うと、物事は、それほど簡単ではありません。
知り合いからの紹介の場合は、通常、相手の企業名や住所は聞いていますので、結構簡単にホームページを検索して貰えると覆います。
例えば、弊社を検索する場合、「エム・システム 葛飾」で検索すると、検索結果の一番上に、弊社のホームページが表示されます。
しかし、これが「業種」だけで検索するとなると、なかなか自社のホームページなど検索してもらえません。
例えば、これも弊社の場合、「システム開発」だけで検索すると、検索順位は300位以下ですから、全く話になりません。
ちなみに、「システム開発」の場合、検索結果は、全部で、約290万件もありますから、その中で100位以内に入るのは、至難の業です。
これ以降の説明で、どうすれば、自社のホームページを、見てもらえるのかを説明したいと思います。
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■Webマーケティングとは
前章の説明で、「ホームページ」の必要性は理解してもらえたかと思いますが、それでは「Webマーケティング」と聞いて、何を、思い浮かべますか ?
・Web上の広告
・インターネット・ショッピング
・アフェリエイト
まあ、「Webマーケティング」を、Webを用いた集客や商品販売と考えれば、それも正しいでしょう。
しかし、本来の「Webマーケティング」の意味は、まあ様々なとらえ方もあるとは思いますが・・・
【 Webを使って、儲け続ける仕組みを構築する 】
と言うのが、正しいのではないかと思っています。
「マネジメントの父」と言われた「ピーター・ドラッカー」氏は、その著書「マネジメント」の中で、次のように語っています。
『 マーケティングの理想とは販売を不要にすることである。 』
つまり、「マーケティング」とは、営業が存在しなくても、自然に売れてしまう状態を創り出す事だと言っています。
この事は、まさに、本ブログの最初に記載したように、「Webを活用して営業が存在しなくても集客して販売する仕組み」を構築する事こそが、「Webマーケティング」と言えるのだと思います。
そして、「営業が存在しなくても集客して販売する仕組み」を構築するためには、何を置いても、前述の通り「ホームページ」が必須となります。
まあ、自社商材を持っているのであれば、自社のホームページが無くても、Amazon、楽天等、ECサイトを利用すれば、商品の販売は可能です。
しかし、今回のブログでは、ECサイトを活用した「Webマーケティング」を紹介するつもりはありません。自社ホームページを活用した「Webマーケティング」の方法を紹介しますので、ECサイトには触れません。
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また、弊社の場合は、前述の通り、営業専門部署がありませんし、営業担当とWebマーケティング担当者が同一人物なので問題にはなりませんが、営業専門部署が存在する企業の場合、それぞれの役割分担を決め、方向性を一致させる必要があると思います。
方向性や役割分担は、企業毎に異なると思いますが・・・例えば、次のような感じになるのではないかと思います。
【 方向性 】
●営業/Web担当とも、案件の獲得を第一目標とする
●案件獲得のためには、新規顧客を増やすと共に、既存顧客からはリピートを貰えるように活動する
●既存顧客に対しては、それぞれの特性を活かした活動(情報提供やヒアリング)を行う
●バーチャル活動はWeb担当、リアル活動は営業
【 役割分担 】
●営業
・新規顧客獲得のための活動を行う − 展示会訪問、アポ取り、等
・営業先を直接訪問して、業界の最新情報や経験した情報を提供すると共に、顧客の動向を調査する
・Webから引き継いだ問い合わせ情報を共有し、必要に応じて問い合わせ先を訪問する
・実際に契約行為を行う
●Web
・ホームページを通じて自社の動きや業界の動向を顧客に伝える
・問い合わせ情報を受け取って整理し、問い合わせ情報を、営業に正しく引き継ぐと共に共有する
・製品等に関する問い合わせは、開発部門/サポート部門に引き継ぎ、情報を共有する
・ホームページに数多く訪問してもらえるように様々な対応を施す
このように、方向性や役割分担を明確にしないと、これは、どのような業務でも同じですが、次のような問題が発生します。
・目的がずれる
・手段と目的が逆転してしまう
・責任転嫁が起こる
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ここまで、ホームページの重要性を説明してきましたが、「Webマーケティング」は、ホームページだけではありません。
確かに、ホームページは重要ですが、「Webマーケティング」となると、ホームページ以外、インターネット等のITを活用した、全ての行動が、「Webマーケティング」の対象となります。
インターネット等のITを活用した代表的な行動としては、次のようなものがあります。
・ホームページ
・SNS(Social Networking Service) − Facebook、Twitter等
・メール・マガジン
・ブログ
つまり、「Webマーケティング」を、より具体的に説明すると、次の通りになると思います。
『 Webマーケティングとは、ホームページ、SNS、メルマガ、ブログ等、様々なITツールを活用し、営業が存在しなくても集客して販売する仕組み 』
と言う事になります。
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■ホームページの構築
ホームページは、前にも記載しましたが、「あれば良い」と言う物ではありません。
ちゃんとした目的を持った物を作成する必要があります。
また、見た目も大事です。
「人間と一緒で、中身が良ければ、見た目は、どうでも良い。」等と思ったら大間違いです。
ホームページの場合、訪問者は、ちょっと見て、気に入らなければ、直ぐに、他のページに移ってしまいます。
さらに、ページの表示速度も大切です。トップページに、Flash等で動画を表示させているホームページを良く見かけますが、Flashの影響でページの表示速度が遅い場合も、訪問者は、直ぐに他のページに移ってしまいます。
訪問者は、動画が開始されるまで待ってくれると思ったら大間違いです。それほど暇な人は居ないと思った方が良いと思います。
後は、ホームページの「ドウセン」を意識する必要があります。
「ドウセン」と、わざとカタカナで記載しましたが、それには、ちゃんとした意味があります。「ドウセン」には、次の、2種類の意味があります。
動線:訪問者の目線の動きを意識する事
導線:訪問者を意図したページに導く事
「動線」とは、訪問者の目線の動きを意識してページを作成する必要があると言う事です。
「動線」には、(詳しくは記載しませんが)「Z型パターン」、「F型パターン」等、いくつかの目線が動くパターンがあります。
このため、訪問者の目線を意識して、目線が向かう最初に、重要なキーワードを配置することで、ページからの離脱を防止します。
そして、「導線」の方は、訪問者に、最終的に、何をしてもらいたいのかを考えたページ構成にする必要があると言う事です。
ホームページの目的には、様々な目的があると思います。
・自社製品の紹介
・業界の動向紹介
・自社と他社との違いの説明
まあ、企業によりホームページ構築の目的は様々だと思いますが、しかし、ほとんどの企業は、最終的には、ホームページから集客したい、あるいは問い合わせを受けることを目的にしているのだと思います。
ホームページからの集客を目的にしているのであれば、最終的には「問い合わせページ」に、訪問者を導くようなページ構成にする必要があります。
つまり、ホームページを作成する場合、次の点が重要になります。
●見た目がキレイで解りやすい内容
●表示速度が早い
●訪問者の目線の動きを意識したページ内容にし、ページからの離脱を防ぐ
●ページからの途中離脱を防ぎつつ、最終的には、「問い合わせ」を行ってもらう
しかし、これは、ホームページに来てもらうことが大前提です。ホームページに来てもらわない事には話になりません。
そして、ホームページに来てもらうためには、検索結果で、上位に表示される必要があります。
検索結果で上位に表示させる方法を「SEO(Search Engine Organization)」、日本語訳で「サーチ・エンジン最適化」と呼んでいます。そして、もう少し日本語に近づけると「検索エンジン最適化」となります。
次章で「SEO」とは、どういう物なのかを紹介します。
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■SEO対策
「検索エンジン最適化」の事を、「SEO」と呼んでいる事は、前章で説明しました。
それでは、「検索エンジン最適化」とは、何でしょう ? そもそも「検索エンジン」とは何の事なのでしょうか ?
「検索エンジン」とは、検索サイトの事で、次のようなサイトを「検索エンジン」と呼んでいます。
【 アメリカにおける検索サイトとシェア/2014年12月時点 】
・Google Site :67.0%
・Microsoft Site :19.6%
・Yahoo Site :10.2%
・Ask Network : 2.0%
・AOL Inc : 1.3%
しかし、日本においては、Yahoo! JAPANが、2010年11月から、検索エンジンとして、Google検索エンジンを使うようになったので、ほぼ90%の検索エンジンが、Google社製となってしまいました。
つまり、「SEO」とは、上記の検索エンジン(検索サイト)において、特定のキーワードで検索を行った時に、検索結果の上位に、自社のホームページを表示させるための対策の事を意味しています。
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「う〜ん・・・何の事を言っているのか」と言う人のために、インターネット、ブラウザ、検索サイトについて簡単に説明します。
インターネットで検索を行うためには、上図のような流れで、インターネットを使える環境を整える必要があります。
(1)通信会社と回線契約 → NTT、KDDI等
(2)インターネット接続事業会社(プロバイダー)と契約 → Yahoo、Biglobe、So-net等
(3)通信環境を整備してインターネットを利用する(工事等)
(4)インターネットのウェブページ情報を表示するためのソフトウェアを選択 → IE、Chrome、Safari等
(5)検索エンジンの設定 → Google、Yahoo、Bing等
(6)ブラウザに検索キーワードを入力 → 検索エンジンが検索を行い、結果一覧を表示する
(7)検索結果から、見たいホームページを選択して表示する
そして、現在説明しているのは、上記流れの内、(5)〜(7)までとなります。
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前述の通り、日本の場合、非常に残念な事に、検索エンジンは、ほぼ、Googleの1社独占体制となってしまっています。
Yahooも、Googleの検索エンジンを使いつつも、自社独自のフィルターを掛けているとは言っていますが、検索結果は、Googleと大差ありません。
つまり、日本においては、Googleの検索エンジンにおいて、どうやって上位表示させるのかが重要となります。
それなら誰もが、「Googleの検索エンジンに、特化したSEOを行えば良いじゃないの ? 」と考えるのだと思いますが・・・物事は、それほど単純ではありません。
各検索エンジンでは、ホームページの表示順位を決定するために、独自のアルゴリズム(計算手法)を用いていますが、そのアルゴリズムは非公開となっています。
ちなみにGoogleでは、非公開なので、あくまでも噂ですが、キーワード毎の順位を決定するための要因は、約200個存在すると言われています。
つまり、「SEO」のためには、約200個の項目に関して、個々に最適化を実施する必要がある、と言う事になります。
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アルゴリズム非公開、順位決定のために200個の要素があるが詳細不明・・・それじゃ、どうすれば良いんだ!!! ウオー!!!
となりますが、Googleも、少しは、ブログ等を通じて、情報提供を行っています。
しかし、元々、Googleの基本姿勢は、「検索した人が見たい情報にすぐに辿りつける
検索ツールを提供する事」となっています。
つまり、検索者にとって、有益なホームページを上位表示するのがGoogleの基本姿勢と言っていますが・・・それだけじゃ解らないですよね。
しかし、SEOとしての基本対策は、大きく、内部対策と外部対策です。そして、それぞれに細かな対応が必要となります。
本ブログでは、細かな対応方法は記載しませんが、代表的な施策だけ紹介します。また、Googleでは、過去には、外部対策に重点を置いていたようですが、現在では、内部対策に重点を置いていると言われています。
【内部対策】
●キーワード選定 :ホームページを作成するための最重要施策
●titleタグ :キーワード有無、キーワード量、文字数
●ページ情報 :読み込み速度、テキスト文字数
●Meta Descriptionタグ :文字数、キーワード有無
●Meta Keywordsタグ :キーワード量
●hタグ :hタグ有無、キーワード有無、キーワード量、hタグの種類
●ページ内キーワード :キーワード出現数
●画像タグ :alt属性の有無
●コンテンツ :重複有無、リンク切れ有無、更新頻度、オリジナル性
【外部対策】
●被リンク :被リンク(他ホームページとの連携)の質と量
●ディレクトリ登録 :有名ディレクトリへの登録の有無
●プレスリリース :プレスリリース発行有無
●サテライトサイト :サテライトサイトの有無
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とは言え、Googleのアルゴリズムは、日々進化(?)していると言われています。
たとえば、過去には、「ページランク(PR)」が重要視されており、ページ毎に「PR」が設定され、ランクが高いサイトほど上位表示されていましたし、被リンクも「PR」が高いサイトほど有効とされていました。
しかし、現在では、この「PR」は、Google内部では保持されていると言われていますが、非表示になってしまったので、外部からは「PR」が解りません。
弊社のホームページも、「PR4」まで上昇させましたが、そこでランクは止まってしまいました。
「PR」に関しては、過去に紹介したブログがありますので、気になる方はご覧下さい。
★過去ブログ:GoogleのPR(ページランク)について
また、被リンクに関しても、過去には「量」だけが重要視されていたので、とにかく被リンクだけ増やす行為が行われましたが、現在では、「量よりも質」が重要視されています。
そして、達が悪い事に、逆に、被リンクが多すぎると「スパムサイト」に認定されてしまうと言う、リスクを抱えることにもなってしまっています。
弊社も、過去、数千件の被リンクを結んでしまったので、その後始末が大変です。
このように、今は有効な「SEO」の施策でも、今後も有効とは限りませんが、基礎だけは押さえて対応した方が良いと思います。
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■リスティング広告の活用
「Webマーケティング」とは、自社ホームページを訪問してもらい、そこから問い合わせを増やす事であると説明しました。
そして、問い合わせを増やすためには、検索エンジンで上位表示させる必要がある事も説明しました。
しかし、SEOの施策は、複雑で、手間が掛かる事も紹介しました。
「それじゃ、Webマーケティングなんか出来ないよ!!」と言う声が聞こえてきますが、そんな時に有効なのが「リスティング広告」です。
「リスティング広告」とは、皆さんもご覧になった事があると思いますが、インターネットで検索を行った時に、画面最上部と最下部、そして右側に表示される広告の事です。
下図の赤枠の部分が「リスティング広告」となります。
「リスティング広告」は、現在、下記のような企業が行っています。
・Google :Adwords
・Yahoo :Yahoo!プロモーション広告
・サイバーエージェント :マイクロアド
・クロスリスティング :レモーラリスティング
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「リスティング広告」とは、「検索連動型広告」と呼ばれており、簡単に説明すると、次のような仕組みになっています。
●広告を登録する(広告文とクリック時にジャンプするページのURL) → 弊社ホームページのURL
●広告に対応する検索キーワード → キーワード「ソフトウェア」
●キーワードをクリックした時に支払う最大単価 → 10円
上記のような情報を登録しておくと、検索者が「ソフトウェア」と言うキーワードでサイト検索を行うと、画面の上部などに、弊社の広告が表示されます。
そして、検索者が、弊社の広告をクリックすると、弊社が10円をリスティング会社に支払う事となります。広告が表示されただけでは、費用は一切掛かりません。
簡単に、非常に簡単に「リスティング広告」を説明すると、このような感じです。
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しかし、実際には、この「リスティング広告」も複雑です。
普通に考えても、「ソフトウェア」等と言う、皆さんが良く使用すると思われるキーワードには、沢山の企業が広告を出したがります。何百、何千と言う会社が「リスティング広告」の申し込みを行っています。
そして、画面に表示できる広告の数には限りがあります。1ページに表示出来る広告の数は、多くても10個程度です。
1ページ内に、全ての広告を表示してしまったら、肝心の検索結果が表示出来なくなってしまいます。
そうなると、当然、「リスティング広告」に関しても、上位表示させるための競争が生まれてしまいます。
その結果どうなるのかと言うと・・・クリック単価が高騰してしまい、人気キーワードなどは、「1クリック、1,000円」等と言うケースも生まれています。
1日辺り10回クリックされると1万円、これが1ヶ月間続くと、1万円☓30日=30万円/月、等と、とんでもない広告費になってしまいます。まあ、営業1名分の給与と考えれば・・・どうでしょうか ?
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実際の広告の表示順位は、広告ランクによって決定し、広告ランクは、品質スコアとクリック単価で決定します。
詳しくは、これも過去ブログで説明していますので、そちらもご覧下さい。
★過去ブログ:Google Adwords 〜 そのメリット/デメリット
クリック単価 | 品質スコア | 広告ランク | 表示順位 | |
A社 | 100円 | 9 | 100円×9=900 | 2位 |
B社 | 200円 | 5 | 200円×5=1000 | 1位 |
そして、「品質スコア」は、「クリック率 × 広告内容」で決まります。
さらに「広告内容」とは、キーワードと広告の関連性とリンク先ホームページの品質で決まります。
う〜ん・・・難しい????
さっぱり解らない、となると思われますが、その場合、最も手っ取り早い方法は、もうお解りだと思いますが、クリック単価を引き上げれば、上位に表示されます。
結局、「リスティング広告」も、お金と手間が掛かってしまいます。
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最後に、「リスティング広告」のメリットとデメリットを記載しておきます。
【メリット】
・広告ターゲットを絞り込むことができる:地域、時間、曜日、対象年齢
・予算を自分で決められる:上限クリック単価、1日予算
・アクセスアップ手段としても有効
・1日24時間、予算が続く限り、広告を出してくれる
・費用が比較的安価(単価/予算の設定方法にもよりますが)
【デメリット】
・管理ツールが複雑・意味不明
・素人さんには難しいかも
・最初は手間が掛かる:キーワード選定、広告作成、等
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■ブログ/メルマガの活用
さて、次の方法は、ブログやメルマガを活用する方法ですが、ブログやメルマガの意味は解りますよね ?
ブログ :日記
メルマガ :メール・マガジン
ブログやメルマガの活用の仕方は、その企業によって異なると思います。
弊社の場合は、基本的に、ブログでIT系の情報を発信し、メルマガで、ブログの記事を紹介する方法を取っています。
つまり、ブログでIT系の情報を発信することで、IT系の情報を求める人をホームページに集客しています。
また、メルマガは、営業先や既存顧客にも配信していますので、そこで営業相手にも、最新のIT系の情報を提供しつつ、弊社の開発実績等も紹介しています。
このような、情報発信と作成履歴の発信って、本来は、営業が行っている仕事だと思いますが、弊社の場合は、営業の代わりに、メルマガに行って貰っています。
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現在、ブログは、次のような情報を、月2回程度を目安に掲載しています。
「岩手 ? 盛岡 ? 何で ?」となるかもしれませんが、弊社の開発拠点が盛岡市にあるので、岩手県や盛岡市に関する情報も提供しています。
実際、アクセス件数で見てみると、IT系の情報よりも、岩手/盛岡の情報の方が、アクセス件数が多く、6月1ヶ月間で100件以上のアクセスがあったようです。
本当は、全てをIT系の情報にしてしまった方が「Webマーケティング」的にはベストなのでしょうが・・・話題を探すだけでも非常に手間が掛かるので、このような2本立てにしています。
ちなみに、ブログ全体で見ると、1ヶ月間に1,200件以上のアクセスがありますので、ホームページの質の向上には役立っていると思います。
それと、ブログは、自社ホームページ内にもありますが、外部のブログ・ツールも活用しています。
弊社の場合、当初は、アメブロやFC2などにも投稿していたのですが、さずがに、そこまでは手を広げすぎたので、現在では、「はてなブログ」だけを使っています。
実は、ホームページのブログより、「はてなブログ」の方が、アクセス数が多く、今のところ、月8,000人位がアクセスしています。
ちなみに、自社ホームページ全体ですと、月6,000人弱位がアクセスしています。(内ブログ:1,200人)
また、外部のブログ・ツールを使うメリットとしては、次の2つがあります。
●外部ブログから、自社ホームページを訪問してもらう
●外部ブログに自社ホームページのリンクを張る(被リンク)
外部ブログの使用目的として、この2点は外せない目的だと思います。
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そして、メルマガですが、現在は、毎月1回、月初めに、約400人に対して、次のような情報を配信しており、これまで5年間、約60回程度発信し続けています。
・IT系ブログの紹介
・岩手/盛岡のブログの紹介
・自社の活動内容紹介
・パートナーの活動紹介
配信先の多くは、交流会等で名刺交換をした人達ですが、その内100名位は、営業先の人達にも配信しています。
読んでくれているか否かは解りませんが、毎月100名の人を相手に営業活動は出来ませんから、まあ自己満足かもしれませんが、それなりに、「Webマーケティング」に貢献してくれているのでは、と思っています。
ひょっとしたら、手段と目的が逆転してしまっているかもしれません。
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ブログとメルマガ、どちらも継続するのは非常に大変です。
ブログは、記事を決めるだけでも大変ですし、さらに記事を書くことも大変です。私は、年初に、出来る限り、ブログの話題を決めるようにしています。
他方、社員を活用できるのであれば、社員に月1件だけブログを依頼すれば、比較的簡単に続けることが出来ると思います。まあ、弊社の場合、ブログなんか書く暇が無いと断られましたが・・・
弊社のメルマガは、ブログさえ継続出来れば、送信は、メール一斉発信ツールを用いているので、それほど手間は掛かりません。まあ、送信先アドレスをメンテナンスする必要はありますが・・・
と言うことで、ブログもメルマガも、「Webマーケティング」に、かなり貢献してくれる仕組みだと思っています。
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■SNS活用
そして次は、「SNS」の活用です。
ここまで来ると、3文字/4文字英語にアキアキしているのではありませんか ? SEO、Blog、SNS・・・
「SNS」とは、知っている人は知っている通り「Social Networking Service」の略で、 FacebookやTwitter等を用いて、人と人、あるいは企業と個人を、繋げるサービスの事です。
日本語に訳すと、どうなるのでしょうか ? 「社会的連携構築サービス」とでもなるのでしょうか ?
私も、Facebookが登場した2011年頃から使い始めて、当初は、個人ページは当然、会社用のファンページも作成し、Facebookからも集客しようと企んでいました。
しかし、Facebook側で、何度も、勝手にWebの仕様を変更するので、もうFacebookのファンページを修正するのは止めました。
当初は、ファンページに、技術資料をダウンロード出来るページを用意し、「いいね」をしてくれた方だけに、資料を配布する機能も付けていましたが、もう止めました。
ちなみに、現在は、専用ページについては、ファンページとは言わずに、Facebookページと言っているようです。
また、Twitterにも企業用IDを登録して情報発信を、と思ったのですが、こちらも、だんだんに面倒になったので、Twitterは、個人も含めて使用しませんでした。
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本ブログでは、「SNS」としては、上記FacebookやTwitterだけを取り上げていますが、実際には、もっと沢山のツールがあります。簡単に名前だけ紹介すると、
Ameba、Google+、GREE、Instagram、LINE、LinkedIn、mixi、Mobage、Myspace、Pinterest、Skype・・・
もう沢山あり過ぎて、紹介出来ない位です。
これら「SNS」の内、私個人としては、7個位は使った事がありますし、現在でもGoogle+とか、LinkedIn等は、アカウントだけは残っていると思います。
どのような機能があるものを「SNS」と呼ぶかについては、様々な意見があると思いますが、現在では、次のような機能が必要だと思います。
・プロフィール管理
・メッセージ管理
・タイムライン管理
・相互リンク管理
・ブログ管理
・アンケート管理
・コミュニティ管理
ちなみに、Twitter社は、自身の事を「社会的な要素を備えたコミュニケーション通信網」であるとして、「SNS」では無いと定義しているようです。
しかし、社会的=Social、通信網=Network、もう、これだけで「SNS」と言っているような気がしますが、まあ良いでしょう。
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私は、「SNS疲れ」のため、今では、全く「SNS」は使用していません。また、会社としても、余りメリットが感じられないので、今後も「SNS」を通しての情報発信は行わないと思います。
しかし、次のような情報を発信したりする場合、会社として、「SNS」を利用する価値はあると思います。
・クーポン
・タイムセール
・バーゲン
・その他、個人客相手の商売
個人顧客を相手にする場合、広告の出し方に悩むケースも多いと思います。
しかし、「SNS」等を活用し、日々の行動を「SNS」を通じて発信し、信頼を得ながら、社会的な繋がりを増やして行けば、自然と営業先も増えて行くようになると思います。
このため、交流会などで知り合った「士業」の方たちは、必ずと言って良いほどFacebookは使っていますし、後は、デザイン系の業種の人も「SNS」を通して、自らが作成したデザインを発信したりしています。
「SNS」も要は「ツール」です。「頭とツール」は、使い方を考えて、有効に使った方が良いと思います。
それと、「SNS」は使わないと言いましたが、済みません、嘘を付いていました。Facebookだけは、外部ブログと同じように、次のようなツールとして使っています。
●ブログのシェア
●自社ホームページへの被リンク
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■パートナーの活用
パートナーの活用と「Webマーケティング」と何の関係があるの ? と思うかもしれません。
パートナーに関しては、特に、「Webマーケティング」に関係なく活用して貰えれば良いと思っています。
しかし、「Webマーケティング」に関して、パートナーを活用するのであれば、次のような方法で活用することが出来ます。
●ホームページの相互リンク
●パートナーのメルマガでの情報発信
パートナーになってもらった場合は、特に「ホームページの相互リンク」は行って貰った方が良いでしょう。
私も、何名かの方とパートナーになってもらっていますが、その中でも、大抵の人とはホームページの相互リンクを行っています。
ホームページの相互リンクは、自社のホームページの質を高めることになりますので、パートナーの方とは積極的に相互リンクを実施した方が良いと思います。
但し、次のようなホームページとの相互リンクは、避けた方が良いと思います。
・どう見ても/誰が見ても汚いホームページ
・更新頻度が低いホームページ
・変なアフェリエイトを行っているホームページ(例:アダルト系)
・ホームページはあるが画面が表示されない・・・・等
昔は、前述の様に「ページランク(PR)」が明らかになっていたので、ページランクが低いホームページとは相互リンクを行わなければ良い、と言うことが、直ぐに解ったのですが、現在ではページランクが不明なので、その辺りは、難しくなってしまいました。
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今回、「Webマーケティング」と言う事で、次のような項目について説明を記載してきました。
■ホームページの必要性
■Webマーケティングの基礎
■ホームページの構築
■SEO対策
■リスティング広告の活用
■ブログ/メルマガの活用
■SNS活用
■パートナーの活用
弊社のような小さい会社においては、営業専門職の雇用は、難しいものがあります。
また、新規営業先の獲得も難しいですし、新規や既存のお客様を、定期的に訪問するのにも限界があります。
このような場合、やはりホームページを中心に、インターネット上の様々なツールを駆使して、Webで集客したり、あるいは情報発信したりする仕組みを整えることになります。
しかし、相手先企業の社風が「昭和レトロ」的な会社や、ITを使いこなせない営業先に関しては、今回紹介した方法だけでは難しいかもしれません。
特に、未だに、メール・アドレスさえ持っていない企業も中には存在します。交流会等で名刺交換をした際、名刺にメール・アドレスが無い方を見るとビックリしてしまいます。
これが20年前ならイザ知らず、折角、インターネットを活用したツールが使える時代なのですから、余り費用を掛けず、出来る事から、少しずつでも対応して行った方が良いと思います。
まずは、ホームページは必須です。
しかし、最初から高額なサーバーをレンタルし、高いお金を掛けてデザイン制作を依頼して・・・等は行う必要は無いと思います。
今では、自由に修正することは難しいかもしれませんが、無償テンプレートは沢山ありますし、低額、あるいは無料のサーバーもあります。
最初は、このような方法でホームページを作り、徐々にグレードアップして行けば良いと思います。
また、自治体によっては、ホームページ作成費用を助成している所もあります。私も、葛飾区の制度を使って、ホームページのデザインを、プロのデザイナーに依頼して作成してもらいました。
日々の営業活動で、皆さん忙しいとは思いますが、毎日、少しずつ対応して行けば、1年もあればホームページは作れると思いますので、頑張って下さい。
それでは次回も宜しくお願いします。
以上
【画像・情報提供先】
・Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)
・comScore qSearch(http://www.comscore.com/)
【株式会社 エム・システム】 本 社 :〒124-0023 東京都葛飾区東新小岩8-5-5 5F TEL : 03-5671-2360 / FAX : 03-5671-2361 盛岡事業所 :〒020-0022 岩手県盛岡市大通3-2-8 3F TEL : 019-656-1530 / FAX : 019-656-1531 E-mail : info@msystm.co.jp URL : http://msystm.co.jp/ : http://msystm.co.jp/excel_top.html ブログ : http://d.hatena.ne.jp/msystem/ Facebook : http://www.facebook.com/msysteminc