岩手の温泉 〜 山ばかりなんで湯も豊富 その1

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以前、本ブログにも記載しましたが、岩手県の「可住地面積」の割合は、全国平均よりも、かなり低く「24.20%」で下から8番目となっています。

「可住地面積」とは、総土地面積から、林野/湖沼面積を差し引いた、言わば、「人が住める面積」の事ですから、岩手県が、どんだけ山ばかりかが解ると思います。

ちなみに、岩手県より可住地面積が低い県は、次の通りです。(※「統計でみる都道府県のすがた 2013」参照)

1.高知県:16.30%
2.島根県:19.20%
3.岐阜県:20.70%
4.山梨県:21.30%
5.奈良県:23.10%
6.和歌山県:23.20%
7.宮崎県:23.90%

加えて、岩手県の西側には、東北地方を青森県から栃木県まで南北に貫く「奥羽山脈」が通っており、さらに、中央部は、青森県から宮城県まで、これも南北に貫く「北上山地」が通っており、本当に「山ばかり」の場所となっています。

特に、「奥羽山脈」系の、岩手山秋田駒ケ岳、および栗駒山は、現在でも活火山(※)ですので、当然、その付近には「温泉」も沢山あり、平成26年3月末環境省統計データによると、岩手県の温泉地数は、全国14番目(75個)、源泉数では22番目(399個)の多さとなっています。

※何れの山も平成27年12月現在では噴火警戒レベルは1です

そこで、このシリーズのブログでは、岩手県を、次の4つのブロックに分けて、温泉情報を紹介しようと思います。

●県北ブロック :2市3町3村 − 久慈市/洋野町/野田村/普代村/二戸市/軽米町/九戸村/一戸町
●県央ブロック :3市5町 − 盛岡市/八幡平市/滝沢市/雫石町/葛巻町/岩手町/紫波町/矢巾町
●県南ブロック :5市3町 − 花巻市/北上市/奥州市/一関市/遠野市/金ケ崎町/西和賀町/平泉町
●沿岸ブロック :4市4町1村 − 宮古市/大船渡市/陸前高田市/釜石市/住田町/大槌町/山田町/岩泉町/田野畑村

「何で久慈市が沿岸じゃないんだ!?」とか、「花巻市は県央だろ!」等、様々な意見はあるかと思いますが、自治体、あるいは観光協会の分類によると、岩手県内は、上記4ブロックに分類されていますので、その分類方法に従う事とします。

また、全部で33市町村もあるので、1回で、全てのブロックの情報は掲載できませんので、ブロック毎に、4回に分けて、温泉情報を紹介したいと思います。

今回は、上図の中で、赤線で囲んだ「県北ブロック」の温泉情報に関して紹介したいと思いますが・・・何と、軽米町、野田村、普代村、そして九戸村には、温泉が無いことがわかりました。

野田村、普代村、および九戸村には、人工温泉はあるのですが、何と、軽米町には、人工も含めて、温泉が1件も無いことが解りました。残念です。


久慈市:新山根温泉
洋野町:大谷温泉
●野田村:えぼし荘(人工)
普代村:くろさき荘(人工)
二戸市金田一温泉
九戸村:ふるさとの湯っこ(人工)
●一戸町:宮田(みやだ)温泉/奥中山高原温泉

また、今回は、「温泉」シリーズの第1回目のブログですので、最初に「温泉」に関する、次のような雑学も紹介したいと思います。

●温泉とは
●温泉と人工温泉の違い
●温泉の種類
●pH値による温泉の分類
●成分による温泉の分類
●全国の温泉数

このため、初回だけ、少し長めのブログになってしまいますが、その点は、ご了承下さい。

それでは今回も宜しくお願いします。

■温泉雑学

岩手県内の温泉を紹介する前に、温泉に関する基礎知識と言いますか、次のような雑学を紹介したいと思います。

●温泉とは

最初に、皆さん・・・ご存知の方も居ると思いますが、「温泉」とは、何だと思いますか ?

「何だ」とは「何だ ?」となるかもしれませんが、つまり、「温泉の定義」、どのような温水を、温泉と定義しているのだと思いますか ?

地下水 ? 何らかの成分を含んだ地下水 ?・・・「ん ?」となると思いますが、簡単に言えば「温泉」とは、「温められた地下水」です。

しかし、日本の場合、昭和23年に公布された「温泉法」により、次のように定められています。(第2条1項)

『 地下から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものをいう。 』

【別表】
1.泉源における水温が摂氏25度以上(摂氏25度未満のものは、冷泉または鉱泉と呼ぶ事がある)。
2.以下の成分のうち、いずれか1つ以上のものを含む。(含有量は1kg中)
(1)溶存物質(ガス性のものを除く。) :総量1,000mg以上
(2)遊離炭酸(CO2) :250mg以上
(3)リチウムイオン(Li*) :1mg以上
(4)ストロンチウムイオン(Sr**) :10mg以上
(5)バリウムイオン(Ba**) :5mg以上
(6)フエロ又はフエリイオン(Fe**,Fe***) :10mg以上
(7)第1マンガンイオン(Mn**) :10mg以上
(8)水素イオン(H*) :1mg以上
(9)臭素イオン(Br') :5mg以上
(10)沃素イオン(I') :1mg以上
(11)ふつ素イオン(F') :2mg以上
(12)ヒドロひ酸イオン(HAsO4'') :1.3mg以上
(13)メタ亜ひ酸(HAsO2) :1mg以上
(14)総硫黄(S)〔HS'+S2O3Sに対応するもの〕 :1mg以上
(15)メタほう酸(HBO2) :5mg以上
(16)メタけい酸(H2SiO3) :50mg以上
(17)重炭酸そうだ(NaHCO3) :340mg以上
(18)ラドン(Rn) :20(100億分の1キュリー単位)以上
(19)ラヂウム塩(Raとして) :1億分の1mg以上

まあ、水温に関しては、「地温勾配」、あるいは「地下増温率」と呼ばれる計算式で求めることができ、一般に、地下100m毎に3℃上昇すると言われています。

このため、日本の場合は、特に近くに活火山等がなくても、都道府県知事に申請して許可をもらい、さらに、お金と時間を掛けて地下を掘り進めば、ほほ確実と言って良い程、「温泉」を汲み出すことが可能です。

また、後述する「温泉の種類」でも説明しますが、このように、無理やり地下を掘り進んで汲み出した温水には、(恐らく)上記成分は、法律で規定された量は含まれていないと思いますので、このように、単に、水温が25℃以上の温水の温泉は「単純温泉」と呼ばれる種類になります。

また、温泉の成分調査は、10年以内に1回は、必ず実施されているようです。


●温泉と人工温泉の違い

「温泉」の定義に関しては、前述の通りですが、それでは「人工温泉」と呼んでいる「温泉」は、どのようなものなのでしょうか ?

後で紹介する県北ブロックの温泉にも、「人工温泉」が、何個か存在しますが・・・

温泉法に合致する「天然温泉」と「人工温泉」の違いは、次の2つになります。
・地中から湧き出した温水か
・温泉成分が、元から含有されているか

つまり一般的な「人工温泉」は、水を沸かして、その中に入浴剤や鉱石を入れて、人工的に湯の成分を「温泉」に近づけた温水と言うことになります。

しかし、「人工温泉」と名乗るためには、次のような条件があります。
・薬効があること
・沸かしたお湯の中にいれる入浴剤や鉱石は、天然鉱物由来のミネラルであること
・入力剤や鉱石は天然鉱物から得られる「医薬品」、または「医薬部外品」であること

が・・・せっかく「薬効」があっても、「人工温泉」の場合は、温泉ではありませんので、「薬効」等を掲示することは禁止されています。

一時期、よく「人工温泉」と称して、前述の成分表にあるラドンラジウムを含む鉱石や加工品を、家庭用の風呂に入れて「放射能泉」と同等の効果が出ると謳った「まがい物」がありましたが、現在では、チェックが厳しくなり、余り見られなくなりました。


また、「人工温泉」とは別に「造成温泉」と呼ばれる温泉もあります。

何とも、ややこしい話ですが、「人工温泉」は、上述の通り、温水に入力剤や鉱石を入れて作り出しますが、「造成温泉」は、温泉成分を含む場所に、別の場所から水を送り込み、強制的に温泉成分を含んだ水を作り出す、つまり「造成」して作り出した人工の温泉となります。

有名な「造成温泉」としては、あの「箱根温泉」があります。「えっ!!」と思われる方も大勢いると思いますが、「箱根温泉」は、実は、人工の温泉だったのです。

近頃では、箱根の「大涌谷」で火山活動が活発になったと言って、ニュースで、右のような画像をご覧になったと思いますが、これが「箱根温泉供給組合株式会社」の、温泉造成施設になります。

箱根温泉」の場合、元々は、奈良時代に開湯した「天然温泉」だったのですが、一大観光地となるには湯量が少なかったので、明治以降に温泉造成設備の工事を始め、昭和5年に上記会社を設立し、現在に至っています。

箱根温泉」では、大涌谷に温泉造成設備を設置し、噴気口から常に吹き出し続ける蒸気を送り込んだ水と混ぜ合わせる事で作られており、「蒸気泉温泉」と呼ばれています。


それでは、「箱根温泉は人工温泉じゃないの ?」と、思うかもしれませんが、前述の「温泉法」をご覧下さい。

温泉法」には、ちゃんと「水蒸気も温泉として認める」となっています。このため、「箱根温泉」も、ちゃんと「温泉」と言えるのです。

しかし、「箱根温泉」の中には、過去(?)に、「造成温泉」なのに「天然温泉」と表示していた旅館やホテルが存在したり、「人工温泉」なのに「天然」と掲示していた温泉も存在したことがバレ、2004年には、「温泉偽装問題」として、大騒ぎになったのは、記憶に新しいと思います。


●温泉の種類

ここまで、「温泉」の定義を紹介してきましたが、それでは「温泉」には、どのような種類の「温泉」があるかご存知ですか ?

「温泉の種類 ?」・・・「それは、pH(ペーハー)値の違いじゃないの ?」と思う方もいらっしゃると思います。

確かに、「pH値」の違いによる温泉の分類方法もありますが、その他「温泉成分」の違いによる分類もあります。

平成14年に環境省が改訂した「鉱泉分析法指針」による「鉱泉の定義と分類」によると、「温泉」は、大きくは、次の2種類に分類され、さらに、その中でも分類されているようです。

(1)鉱泉 :つまり「温泉」の事。
(2)療養泉 :「温泉」の内、特に治療の目的に供しうる物で、表下の温度又は物質を有する物の事。
・温度 :摂氏25度以上
・物質
(1)溶存物質(ガス性のものを除く) :総量1,000mg以上
(2)遊離炭酸(CO2)(遊離二酸化炭素) :1,000mg以上
(3)銅イオン(Cu2+) :1mg以上
(4)フェロ又はフェリイオン(Fe2++Fe3+)(総鉄イオン) :20mg以上
(5)アルミニウムイオン(Al3+) :100mg以上
(6)水素イオン(H+) :1mg以上
(7)総硫黄(S)〔HS-+S2O32-+H2Sに対応するもの〕 :2mg以上
(8)ラドン(Rn) :30(1/百億キュリー)以上

なお、「療養泉」に関しては、上記成分の他には、次の3種類に分類されています。

・塩類泉
単純温泉
・特殊成分を含む療養泉(※これが上記成分)

面倒ですよね・・・・これらを一覧表にすると、次の通りです。




鉱泉 泉温 鉱泉 25℃未満の冷泉
低温泉 25℃以上/34℃未満の温泉
温泉 34℃以上/42℃未満の温泉
高温泉 42℃以上の温泉
液性 酸性 pH3.0未満
弱酸性 ph3.0以上/6.0未満
中性 pH6.0以上/7.5未満
アルカリ性 pH7.5以上/8.5未満
アルカリ性 pH8.5以上
浸透圧 低張性 溶存物質総量8g/kg未満
等張性 溶存物質総量8g/kg以上10g/kg未満
高張性 溶存物質総量10g/kg以上
療養泉 単純温泉   水温25℃以上/温泉成分含まず
塩類泉 塩化物泉 陰イオンの主成分が塩素イオンであるもの
炭酸水素塩泉 陰イオンの主成分が炭酸水素イオン(HCO3−)であるもの
硫酸塩泉 陰イオンの主成分が硫酸イオンであるもの
特殊成分含む   「鉱泉分析法指針」記載成分を含む温泉


●pH値による温泉の分類

前述の表中「鉱泉」の液性による分類を、もう少し詳しく分類すると、下表の様になります。

【 pH値による温泉の分類 】

アルカリ泉 アルカリ性温泉pH10.0以上 アルカリ性温泉pH8.5以上〜10.0未満 アルカリ性温泉pH7.5以上〜8.5未満
中性泉 pH6.0以上〜7.5未満 中性温泉   pH不明
酸性泉 強酸性温泉pH2.0未満 酸性温泉pH2.0以上〜3.0未満 弱酸性温泉pH3.0以上〜6.0未満


ちなみに、日本全体で、pH値の高い温泉を一覧にすると下表の通りです。

【強アルカリ性温泉トップ10】

順位 温泉名 pH値 都道府県
1 都幾川温泉 11.3 埼玉
1 飯山温泉 11.3 神奈川
3 白馬八方温泉 11.2 長野
4 新山根温泉 10.8 岩手
5 天恵泉 10.7 山梨
6 美奈宜の杜温泉 9.8 福岡
7 昼神温泉 9.7 長野
8 川中温泉 8.4 群馬
8 湯の川温泉 8.4 島根
10 龍神温泉 7.8 和歌山

※温泉ジャパン:http://onsenjapan.jp/
※掲載サイトにより若干の誤差があります

ところで、「pH値が高いと何が良いの ?」と言う事になるかと思いますが、pH値が高いと言う事は、「石鹸」のお湯に入っているのと同じ事なのだそうです。

人間の肌は、弱酸性の皮脂膜に覆われており、肌が汚れてくると、だんだんと酸性になっていくのだそうです。

このため、アルカリ性のお風呂に入ると、石鹸で汚れが落ちるように、すべすべのお肌になるとの事です。

しかし・・・石鹸で肌を洗い過ぎると、肌が荒れるのと同様、長い時間、アルカリ性、特に「強アルカリ性」のお風呂に入ると、肌の油分が取られ過ぎてしまので注意が必要です。

だいたい、5〜10分位の入浴が適切なのだそうです。


それでは逆に、酸性温泉の「トップ5」を掲載すると、下表の通りだそうです。

【強酸性温泉トップ5】

順位 温泉名 pH値 都道府県
1 玉川温泉 1.05 秋田
2 東温泉 1.2 鹿児島
3 蔵王温泉 1.4 山形
3 塚原温泉 1.4 大分
4 酸ヶ湯温泉 1.9 青森
5 草津温泉 2.2 群馬
5 須川温泉 2.2 岩手

「酸性温泉」は、火山の影響の多い所に見られ、地中から熱せられた湯やガスが自噴している所が多いとの事です。やはり、岩手の温泉もしっかりと、トップ5にランクインしていますね。

一般的に、酸性泉は、物質を溶かす力が強く、物質が沈殿しにくいため溶存物質総量が多く、高温泉が多いため、身体に対する刺激が強く、その多くは白濁、酸味、卵が焦げたような硫黄臭で、お湯が刺激して心地のよい温泉となるそうです。

「酸性」が強いと、その作用によって入浴していると肌にチリチリ、ピリピリとした感覚があります。

これは、「酸性温泉」に「殺菌力」があるためで、一般的に、古い肌を剥がし、新しい肌に刺激を与えて自然治癒力を高める効果があるので、皮膚病等に良いと言われています。

但し、この点は、肌への刺激が強い事を意味しますので、肌が弱い人は気を付ける必要あり、入浴後に、真水で身体を洗い流す等の配慮が必要になりますので、注意して下さい。


●成分による分類

前述の「療養泉」による分類ですが、これを一般的な呼び名で分類すると、下記のようになります。

単純温泉 :全ての含有成分が一定量以下で、温度が25℃以上の温泉
二酸化炭素泉 :二酸化炭素を含む温泉。別名「ラムネ湯/泡の湯」
・炭酸水素塩泉 :旧分類では「重炭酸土類泉」と「重曹泉」。 重炭酸土類泉はカルシウム炭酸水素塩泉/マグネシウム炭酸水素塩泉で、重曹泉はナトリウム炭酸水素塩泉
・塩化物泉 :海水の成分に似た食塩を含み、塩辛く無色透明の湯
・硫酸塩泉 :含有成分によって、「カルシウム硫酸塩泉(石膏泉)」「ナトリウム硫酸塩泉(芒硝泉)」「マグネシウム硫酸塩泉(正苦:くみ泉)」の3種類に分類
・含鉄泉 :鉄分を含み空気に触れ酸化すると不透明な黄色(褐色)になる。 鉄分を含有するため、貧血症には抜群の効果有り
・含アルミ二ウム泉 :温泉水1キログラム中に100ミリグラム以上のアルミニウムイオンを含むことなどが条件。皮膚病に効能有り
ラジウム(ラドン)温泉 :放射能を含む温泉。また飲用することにより、痛風、糖尿病、リュウマチ、神経痛、婦人病、高血圧などに特に効果有り

その他にも、硫黄泉等、温泉に含まれる成分の多さにより、様々な「鉱泉名」で呼ばれています。


●全国の温泉数

それでは、全国には、どの位の数の「温泉」が存在しているのでしょうか ?

環境省 自然環境局参事官室「平成26度年3月末温泉利用状況」によると、次の通りです。
・温泉地数 :3,159個
・源泉数 :27,405個

ちなみに、大手町に無理やり温泉を汲み出した東京都ですが、温泉地数で42位(26個)、源泉数で37位(159個)と、以外に健闘しています。

それと、「おんせん県」で商標登録が失敗して話題となり、「おんせん県おおいた」で商標を取り直した大分県ですが、源泉数では、ぶっちぎりのトップ(4,411個)ですが、温泉地数では、岩手県より少ない62個となっています。

参考までに紹介しますと、上記統計データによる温泉地数では、北海道が、249個で1位となっていますし、また、これも参考までに紹介しますが、温泉地数、および源泉数の全国最下位は沖縄県で、温泉地数は7個、源泉数は11個となっています。沖縄にも、少しは温泉があるのですね。

温泉地数/源泉数のトップ30までの情報は、下表をご覧下さい。

【 温泉地数/源泉数トップ30 】 ※環境省 自然環境局参事官室「平成24年度温泉利用状況」より作成

温泉地数トップ30 源泉数トップ30
順位 都道府県 温泉地数 順位 都道府県 源泉数
1 北海道 249 1 大分県 4,411
2 長野県 225 2 鹿児島県 2,769
3 新潟県 150 3 静岡県 2,269
4 青森県 142 4 北海道 2,225
5 福島県 135 5 熊本県 1,372
6 秋田県 127 6 青森県 1,084
7 静岡県 114 7 長野県 985
8 群馬県 103 8 福島県 777
9 鹿児島県 100 9 宮城県 742
10 山形県 89 10 栃木県 631
11 千葉県 89 11 秋田県 612
12 山梨県 89 12 神奈川県 600
13 宮城県 82 13 新潟県 533
14 岩手県 75 14 岐阜県 507
15 富山県 74 15 和歌山県 501
16 兵庫県 74 16 群馬県 455
17 栃木県 69 17 福岡県 437
18 三重県 68 18 山梨県 432
19 広島県 63 19 兵庫県 432
20 大分県 62 20 山形県 423
21 岐阜県 61 21 山口県 406
22 石川県 55 22 岩手県 399
23 熊本県 54 23 鳥取県 368
24 山口県 53 24 広島県 349
25 福岡県 52 25 石川県 335
26 和歌山県 51 26 島根県 254
27 島根県 44 27 岡山県 225
28 福井県 41 28 宮崎県 206
29 岡山県 40 29 愛媛県 201
30 京都府 39 30 三重県 196


本ブログを書く前には、岩手県には、凄い数の温泉と源泉があるように思えたのですが・・・こうして整理して見ると、東北6県の中では、温泉数も源泉数も最下位なのですね。

何かガッカリしてしまいましたが、気を取り直して、岩手県の県北ブロックの温泉を紹介したいと思います。

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久慈市の温泉

最初に久慈市の情報を簡単に紹介したいと思いますが、本ブログでも、何度か取り上げていますので、久慈市に関する情報は、下記の過去ブログをご覧になって下さい。

NHK朝ドラの舞台となる「久慈市」近辺の情報について(http://msystm.co.jp/blog/20130130.html)
三陸海岸イベント特集(http://msystm.co.jp/blog/20130525.html)

久慈市は、三陸海岸の北部に位置し、「北限の海女」、そして「柔道のまち」を、市のキャッチフレーズにしています。

「北限の海女」に関しては、過去ブログでも紹介した通り、NHKの朝ドラ「あまちゃん」で、全国的に有名になったので、皆さんも覚えていると思います。

「柔道のまち」に関しては、過去ブログで紹介した通り、「柔道の神様」と呼ばれ、唯一「空気投げ」と呼ばれた技を掛ける事ができた「三船久蔵」十段の生誕地である事から、記念館が設立されたり、世界大会等も開催されたりしています。

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さて、そんな久慈市で有名な温泉は、地元で「べっぴんの湯」と呼ばれている【 新山根温泉 】です。

この「新山根温泉」ですが、歴史は、それほど古いわけではなく、平成7年にオープンしたと言うことですから、今年(平成28年)で21年目になる、比較的新しい温泉です。

そして、何故「べっぴんの湯」と呼んでいるのかというと・・・

今は亡き「森繁久彌」氏が、平成3年7月25日から、「メイキッスⅢ号」というヨットで日本一周を行った際、7/30に久慈港に入港したそうです。

そして、久慈市の山根六郷と呼ばれている地域の、端神(はしがみ/はしかみ)地区にある「桂の水車」を訪れた時に、地元の人々の温もり溢れるもてなしに感激し、(嘘かマコトかは定かではありませんが)この地区を「別嬪(べっぴん)村」と名付けたと言われています。

そして、この出来事から、新山根温泉を「べっぴんの湯」と呼ぶことにしたと言うことです。

参考までに、「山根六郷」とは、久慈市の中心街から20キロ余りの南西、長内川の源流域に位置する、深田、木売内、細野、端神、上戸鎖、下戸鎖と呼ばれた「六村」の事です。

藩政時代から「山根六郷」と呼ばれ、古くは「たたら製鉄」で栄え、久慈近海で取れた塩や海産物を内陸に運ぶ要衝だったそうですが・・・今では、本当の「ど田舎」です。

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さて、この「新山根温泉」ですが、日本有数のpH値を誇り、場所を東北に限ると、「東北一」なのだそうです。

前章の「pH値による温泉の分類」で、「強アルカリ性温泉トップ10」によると、「新山根温泉」は、日本全体で見ても第4位ですから、なかなか凄いpH値だと思います。

さらに、ラドンの含有量の多いので、こんな「ど田舎」ですが、岩手県内だけでなく、県外からも多くの観光客が押し寄せているらしいです。

このため、連休等は、本当に早めに予約を取らないと、直ぐに満員になってしまうそうです。

温泉施設としては、大浴場、小浴場、露天風呂、そしてサウナが設置されているようです。

「新山根温泉」のホームページの説明によると、温泉の情報は、次の通りです。(http://beppinnoyu.com/)


・源泉の温度 :15℃(加熱供給)
・泉質 :アルカリ性単純硫黄冷鉱泉(低張性アルカリ性鉱泉)
・湧出量 :256リットル/分
ラドン含有量 :8.75×10(1/百億キュリー)/2.36マッヘ
・効能 :慢性皮膚病・神経痛・糖尿病・慢性婦人病・冷え性、等

「新山根温泉」は、施設を少しずつ増築していったようで、露天風呂や大浴場は、後から出来たみたいです。

このため、大浴場が出来る前は、前述の小浴場に、1日に、200人もの客が訪れて、大混雑したそうです。

ちなみに、小浴場は、4〜5人入れば、満員になる大きさとのことですので、200人も押し寄せたら、とんでもない状況になると思います。

しかし、200人/日とは、銭湯並の混雑ですね! 東京の銭湯と言うよりも、スーパー銭湯健康ランド以上の混雑だと思います。

それと宿泊した場合の部屋と料理ですが、まあ、部屋と料理は、料金により大分違うとは思いますが、旅館サイトには、次のような情報が掲載されていました。


・ばあちゃんが採った松茸プラン :9,850円〜
・松茸&北三陸舟盛り :12,350円〜
・松茸&あわびの踊り焼き :12,850円〜
・あわびの踊り焼 【じぇじぇじぇ海女の町】 :10,850円〜
・海・山・郷 食べつくしプラン :10,850円〜
・北三陸舟盛りプラン :10,250円〜
・のだ塩で食べるいわて短角和牛のあみ焼き :8,850円〜
・山根六郷レギュラープラン 【六郷膳】 :7,850円〜
・2食付ビジネスプラン 【朝食・夕食付】 :6,500円〜


しかし、ビジネスプランって・・・この場所に宿泊するビジネスマンは、失礼かもしれませんが、恐らく皆無だと思います。

あと、素泊まりの場合、\5,000だそうですが、入浴料は、下記の通りなので、日帰り入浴が可能なら(恐らく無理だと思いますが)利用してみて下さい。

・大人:400円(入湯税\75込み)
・小学生以上:200円(入湯税\75込み)

それと、住所とアクセス方法も紹介しておきます。
・住所 :〒028-8521/岩手県久慈市山根町下戸鎖4-5-1
・電話 :0194-57-2222
・メール :info@beppinnoyu.com
・アクセス :バスの場合 :JR久慈駅から30分程度
車の場合 :JR久慈駅から県道7号、距離18Km程度/約40分、案内看板多数有り

最後に、付録情報を付け加えておきます。

本温泉の紹介ページの最初に、出来て21年目と記載しましたが、確かに、現在の温泉は平成7年オープンですが、これは「リニューアルオープン」のようです。

元々は、現在の場所から少し離れた場所で細々と営業していたようですが、湯量が減少したので、現在の場所でボーリングを行い、新しい湯脈を掘り当てたようです。

それと、この温泉は、当初は、久慈市の直営温泉だったらしく、前述の「ぺっぴんの湯」と言う命名も、当時の市長が名付けたそうです。

2006年4月からは、地元住民が組織した「新山根温泉振興協会」と言う組織が、指定管理者となり運営しているようです。

もしも、もしもですが、「北限のあま」見学等で久慈市を訪れた時には、市内のホテルに止まるのではなく、この秘境「新山根温泉」に泊まることをお勧めします。

久慈駅から1時間も掛からずに来られるようですから、それほど苦痛ではないと思いますよ。


洋野町の温泉


洋野町(ひろの-ちょう)は、岩手県内の三陸海岸の最北部、青森県八戸市との境にあたる町で、南側は前述の久慈市と隣接した町になります。

しかし・・・下記の過去ブログにも記載しましたが、隣の久慈市とは、あまり仲が良くないようで、久慈市から申し入れがあった合併案を拒否し、2006年に、種市町と大野村と合併して現在の洋野町となった経緯があります。

過去ブログ:三陸海岸イベント特集(20130525.html)

また、将来的には、生活的/経済的な結び付きが強い八戸市との越境合併も視野に入れているそうです。


この洋野町には何があるの ? と言う事で、町を紹介したいのですが・・・正直「ウニ」以外、何もありません。

「ウニ」に関しては、岩手県で一番の水揚げを誇っており、毎年、種市海岸の公園で、豪快な「ウニまつり」を開催しています。

あとは・・・日本で唯一の「もぐりの学校」があります。

「もぐりの学校」と言うと、何か、いかがわしい感じがしますが、潜水技術を
教える学校です。

「あさドラ」でも紹介されましたが、岩手県立種市高校の「海洋開発科」には、日本で唯一、潜水技術を教える学科があります。


そして、この学科を卒業した生徒は、ドラマと同様、「南部ダイバー」として全国各地で活躍しています。

「あさドラ」で披露された、その名もズバリ「南部ダイバー」と言う曲も、種市高校のホームページにアップされていますので、時間がある方はお聞きになって下さい。(http://www2.iwate-ed.jp/tan-h/nanbu02.html)

そして、こんな「ちょっと頑固な洋野町」には、「大谷(おおや)温泉」と言う温泉があります。本章のトップ画像が、温泉の正面となります。

この「大谷温泉」のホームページ(http://www.ooyaonsen.com/)を見ると、次のようなキャッチフレーズが書いてあります。

・奥深い山あいにひっそりたたずむ 秘湯「大谷温泉」
・語り継がれる奇跡の水
・岩手の名湯、大谷温泉
洋野町内で唯一の天然温泉・・・

もうお解りだと思いますが、この「大谷温泉」も、「ド田舎」に立地しています。アクセス方法を紹介しますと・・・
・JR八戸線種市駅から国道45号線に入り1km程度
国道45号線から県道269号線に入り10Km程度
・県道269号線から大谷地区センター付近で脇道に入り1Km程度

ホームページのアクセス図によると、国道45号線から、直ぐ近くのイメージとなっていますが、騙されないで下さい。国道45号線に入ってから10Km以上ありますので、15〜20分程度は掛かると思います。

あと、予約が必要みたいですが、JR種市駅から町営バスで20分程度との事です。(※予約先:八木タクシー/TEL:019-465-2011)


さて肝心のお風呂の紹介です。

お風呂は、大浴場、電気風呂、そしてサウナがあるそうですが・・・

左の画像が大浴場の画像ですが、小さい方が電気風呂と言うことですから、普通の温泉と電気温泉が一緒になっているのだと思います。

そして、この「大谷温泉」ですが、電気風呂ではなく「ラドン温泉」として有名な温泉です。

温泉の情報によると・・・
・泉質名 :単純弱放射能鉱泉(低張性中性冷鉱泉)
・泉温 :10.3℃
ラドン含有率 :49.8×10(1/百億キュリー)/27.8マッヘ
・特徴 :無色透明、無味無臭、自然湧出
・pH :6.2
・効能 :痛風/動脈硬化症/高血圧症/慢性胆のう炎/胆石症/慢性皮膚病/神経痛/リウマチ、等

と言う事で、地元では、ラドン温泉として有名、かつ地域の社交場となっている温泉です。

本当に、地元に密着した温泉ですので、価格もリーズナブルになっています。
・入浴料 :大人350円/小学生100円/未就学者70円(税込み)、回数券(大人11回)3,500円
・営業時間 :8:00〜21:00(年中無休)
・備品 :シャンプー/ボディソープ無し
・個室利用 :1,000円/人(入浴料込み) ※冬季のみ要200円暖房費


また、余り人気はないようですが・・・宿泊施設も用意されています。

しかし、専門の旅館ではありませんので、特に、宿泊プラン等は用意されていません。

宿泊情報は、次の通りです。
・全室和室(全12室)
・料金:5,750円(1名/2食付き)
・チェックイン15:00/チェックアウト翌10:00

それでは、最後に「大谷温泉」の周辺情報や歴史を紹介します。

「大谷温泉」は、久慈平岳(標高706m)の麓に位置しており、その近辺は、「大谷鉄山」と呼ばれ、南部氏八戸藩が運営する藩営鉄山「大野鉄山」の一部とされていたようです。

当初は、地元の豪農/豪商である大野村の「文四郎」が、安永五年(1776年)に、鉄山支配の功績により「名字帯刀」が認められ、「晴山文四郎義隆」と名乗り「大谷鉄山」を運営していたようです。

このため、当初は、鉄山に関わる鉱夫や運搬作業者が、作業中に負った怪我を、大谷の湧き水で癒やしていたと言われています。

一方、一般客を相手にした温泉は、昭和初期頃から始まったとされ、昭和9年(1934年)に、「種市ラヂウム鉱泉合名会社」としてスタートしたのが始まりとされています。

この頃は、主に戦争で負傷した人々が湯治に訪れていたとされ、「一度入ると三日も身体が火照る程温まり風邪も治る」と評判だったらしいです。

そして、昭和49年(1974年)からは、「大谷温泉」と言う名前で創業を開始したそうです。

種市駅からバスで20分と言う事ですが、種市駅までも、新幹線で東京→八戸→種市で、4時間10分ですから・・・覚悟が必要だと思います。

■野田村の温泉

「野田(のだ)村」は、久慈市の下に位置し、三陸海岸に面した、人工4,000人程度の小さな村です。

これと言って、特別なイベントも特産品もないので、弊社ブログにも、全く登場しない地域です。

温泉に関しても、天然温泉は存在せず、年金によって建設された、いわゆる「箱物行政」の産物である「国民宿舎」内の人工温泉があるだけです。

しかし、かつては48都道府県に、意味もなく多くの「国民宿舎」があったのですが、現在では、財政難の影響を受けて、人気が無い施設や老朽化が激しい施設は、自然淘汰されたようです。


その中においても、野田村に国民宿舎が残っていると言うことは、この国民宿舎に人気があるからだと思います・・・と言うか、そう思いたいです。

さて、そんな野田村にあるのは、国民宿舎「えぼし荘」です。

「えぼし荘」と言う事は、近くに、きっと「えぼし岩」なる名所があるのだと思いきや、やはり、「えぼし岩」がありました。


何と単純な理由かと思いますが、日本中、至る所、どこにでも「えぼし岩」がありますから、日本人の考えることは同じなのだな〜と関心してしまいます。

岩手県内にも、下記過去の巨石シリーズのブログで紹介した、盛岡市櫻山神社の「烏帽子岩(こちらは漢字)」があります。

過去ブログ:岩手県内の巨石紹介 その1(http://msystm.co.jp/blog/20140621.html)


さて、この「えぼし荘」の温泉ですが、人工温泉とは言え、大浴場、露天風呂、そしてサウナを完備しています。

左の画像は、夜の露天風呂の画像ですが、天気に恵まれれば、遠くの漁火も見られるそうです。

そして、大浴場は「マリンローズの湯」と呼ばれているそうです。

「マリンローズの湯 ? 」っていったい・・・と思う方が大勢いると思います。インターネットで「マリンローズの湯」と検索すると、

『 近くにある玉川鉱山からわき出る玉川鉱泉を引き、それを沸かしているお風呂 』

と言う検索結果が、多数表示されるかと思いますが・・・それだと「天然温泉」だと思います。

「天然温泉」と「人工温泉」の違いに付いては、前述の【 温泉雑学 】に記載したので、そちらを再度ご覧下さい。

また、本ブログでも、よく利用している岩手観光協会のサイト「岩手県観光ポータルサイト」のページ(http://www.iwatetabi.jp/meister/profile/110.html)にも、「えぼし荘」の営業係長の話として、

「当館は、太平洋を一望でき、何といっても玉川鉱山から湧き出るマンガン鉱泉のマリンローズの湯の露天風呂からの絶景には心も体も癒されます。」

と言う紹介がありますが・・・恐らく、この話も、営業係長の誤解、もしくは編集者の曲解だと思います。

「マリンローズの湯は人工温泉」と、ホテルのホームページにも記載されていますが、どのような形の「人工温泉」なのかの説明は掲載されていません。


このため、恐らくですが、日本で唯一、野田村で産出されている「バラ輝石(別名:ロードナイト)」が、マンガン鉱床から採取されているので、採取したマンガンを湯に入れた「人工温泉」ではないかと推測します。

「人工温泉」なのに、わざわざマンガン鉱床から鉱泉を引き入れているとは思えませんし、本当に鉱泉を引き入れているなら、堂々と「天然温泉」と宣伝するはずです。

ところで、最初の疑問「マリンローズの湯」の名前の件ですが、野田村で産出される「ばら輝石」ですが、この石を研磨し、「マリンローズ」と言う名前の宝石として販売しています。

このため、野田村の地域活性化のため、「えぼし荘」の温泉も、「マリンローズの湯」と命名しているのだと思います。あるいは、お湯に「マリンローズ」を入れているのかもしれませんが・・・

何れにしろ、「えぼし荘」では、どの様な「人工温泉」なのかを、ホームページ上に、正直に記載すべきだと思います。

普代村の温泉

「普代(ふだい)村」は、前章で紹介した「野田村」の下、龍泉洞で有名な「岩泉町」や「田野畑村」に隣接し、三陸海岸に面した、人工3,000人弱の、こちらも小さな村です。

そして、この「普代村」も非常に地味な村で、弊社ブログでは、下記の過去ブログで、1回だけ取り上げた事があります。

過去ブログ:岩手の民間信仰〜聞いた事も無い信仰ばかりVol.2(http://msystm.co.jp/blog/20150523.html)


さて、この地味な「普代村」ですが・・・ここも「野田村」と全く同様、「天然温泉」は皆無で、国民宿舎の「人工温泉」があるだけです。

そして、「普代村」にある国民宿舎は、「くろさき荘」と言う施設です。

ところで、国民宿舎についてですが、参考までに紹介しますと、公営の国民宿舎は、日本全国に106個の施設があり、地域別に見てみると下表の様になっています。

項番 地域 自治体数 自治体数 施設数
1 北海道/東北 7 6 13
2 関東/甲信越/静岡 11 7 20
3 東海/北陸/近畿 12 8 25
4 中国/四国 9 8 28
5 九州 8 7 20
合計 47 36 106

「北海道/東北」地域には、13個の施設がありますが、その内3個が岩手県に存在します。

国民宿舎とは、各県に存在するものだと思っていましたが、こうして整理してみると、国民宿舎が存在しない自治体もある事を、初めて知りました。

長野県には、1つの県だけで9個もの施設が存在しますが、東北では福島県、関東/甲信越でも東京、神奈川、そして山梨県には、国民宿舎が存在しません。

一体、どうゆう基準で、設置されたのか不思議に思ってしまいます。ちなみに、国民宿舎には、民営の施設もありますが、上記表には、民営施設は含まれていません。


さて、本題の「くろさき荘」ですが・・・ここの温泉施設は、「展望大浴場」しか存在しないようです。

この浴場は、「人工温泉」と言うことですが、一般社団法人国民宿舎協会の紹介によると、泉質は「ヘルストロン」となっていました。

「ヘルストロン」とは、「麦飯(ばくはん)石」と呼ばれる、花崗岩石英岩の一種の鉱物を入れた水を加熱した温水となります。


「麦飯石」は、古くは、中国が産出した薬石と言われており、皮膚病を治す漢方薬として使われた事もありましたが、現在では、日本国内でも産出され、次のような用途で使われています。
・脱臭剤
・濾過材
・ミネラル生成

現在では、漢方薬としては使われていませんが、多孔質であるため吸着剤として用いられたり、あるいは水/アルコールに触れるとミネラルを溶出すると言う特性のため、ミネラル水製造機や入浴施設で使用されたりしています。

この「くろさき荘」は、施設が古いのと、立地場所の特性から、次のような不便さが目立つようです。

・崖際に建設されたので館内に階段が多い
・部屋に風呂/トイレがない

しかし、三陸海岸に面していますので、ウニ/アワビ/刺し身等の料理の評判は良く、値段の割に、料理の質が良く、ボリュームが多いことで、評判は上々のようです。

ところが・・・やはり立地場所が不便です。

三陸鉄道北リアス線普代駅からバスで15分(但し、東京駅〜普代駅まで6時間程度)
・八戸自動車道九戸ICから久慈経由で90分/盛岡南ICから国道106号線、宮古経由で3時間

わざわざ、普代村に来る事も無いと思いますので、三陸海岸沿いに観光に来た時にでも利用されては如何でしょうか ?

二戸市の温泉


「二戸(にのへ)市」は、県北部、青森県との境にあり、左隣りに、今回は紹介できなかった「軽米町」、右下に「九戸村」、下に「一戸町」が位置しています。

また、「二戸市」は、県北ブロックでは、久慈市に次ぐ28,000人弱の人口を抱え、隣接する軽米町、九戸村、そして一戸町と共に、「カシオペア連邦」と言う独立国を形成しています。

カシオペア連邦」!?、「独立国」!?、「何じゃ、そりゃ〜!!」と思う方も大勢いると思いますが・・・


「独立国」ブームは、昭和56年(1981年)、作家「井上ひさし」氏が刊行した「吉里吉里(きりきり)人」と言う小説が大ヒットしたのですが、翌年、同じ名前の駅を持つ「岩手県大槌町」が、町おこしの一環として「吉里吉里国」として独立宣言をしたことがきっかけとなり、全国的に広がったブームです。

小説「吉里吉里人」では、岩手県宮城県の県境にある架空の村が、日本政府に愛想を尽かし、突如「吉里吉里国」として独立宣言をし、独自通貨、独自言語(ズーズー弁)、独自政策、そして高度医療を駆使して日本政府と対立する、と言うストーリーとなっています。

独立国「吉里吉里国」の舞台となる「大槌町」に関しては、下記過去ブログにも掲載しています。

★過去ブログ:三陸海岸「鮭まつり」(http://msystm.co.jp/blog/20131026.html)

また、「何故、カシオペア ?」と言う事ですが、これは当初独立国に参加した5個の自治体(※)を、点と線で繋ぐと、星座「カシオペア」の形と同じ、英字「W」になるから命名されたと言う事です。

※当初加盟自治体:浄法寺町、一戸町、二戸市九戸村、軽米町


さて、そんな「二戸市」には、「金田一温泉郷」と呼ばれている地域があります。

この温泉郷は、江戸時代初期、寛永3年(1626年)の発見と伝えられ、古くは南部藩の指定湯治場だったことから「侍の湯」と呼ばれていたそうです。

元々は、12個もの源泉があったのですが、現在では、下記5個の源泉のみが使用可能となっているようですが、温泉の廃業等もあり、実際に使っているのは、3個の源泉だけのようです。


【源泉名】金栄の湯、玉の湯、創生の湯、黎明の湯、大湯

また、至る所、田んぼ等からも湯が湧いていたので、「湯田」と呼ばれていた時代もあったようです。(現在でも「湯田」と言う地名は残っています。)

現在の「金田一温泉郷」には、下表のような温泉旅館/ホテル、および 温泉施設があります。

項番 宿泊施設名 源泉名 宿泊 営業 泉質 露天 料金
1 きたぐに旅館 黎明の湯 単純泉 X 500
2 おぼない 黎明の湯 同上 X 500
3 仙養館 黎明の湯 同上 X 500
4 スパドーム 黎明の湯 同上 500
5 緑風荘 大湯 X 同上 X -
6 ホテル金田一 金栄の湯 同上 X 400
7 金田一温泉センター 黎明の湯 同上 X 600
8 ホテルまべち苑 黎明の湯 同上 X 500
9 旅館 松竹 ? ? 同上 X ?
10 旅館 ふじ(※モーテル) 黎明の湯 同上 X X

また、上記には掲載していませんが、温泉旅館/ホテル以外、普通のビジネスホテルでも、源泉から湯を引いている所も存在するようです。

ところで、この「金田一温泉」ですが、その由来に関しては、上記にも簡単に記載しましたが、過去に、同名の姓を持つ「金田一 京助」氏を紹介した下記の過去ブログでも紹介しています。

★過去ブログ:岩手の先達(http://msystm.co.jp/blog/20151219.html)

また、上記ブログでは、現在、火災で全焼してしまった、「座敷童子」出る旅館として有名だった「緑風荘」の情報も記載しています。

さて、この「金田一温泉」ですが・・・私が子供の頃は、現在の「金田一温泉駅」の真ん前に、私の親類が経営する「たきじゅう(滝重)」と言うお店があり、毎年、遊びに行っていました。

現在、この「たきじゅう商店」は、道路工事の影響で、別の場所に移転してしまいましたが、当時も、駅前と言っても何もない、寂しい場所でした。

当時、私は小学生でしたが、温泉が有名と言う事は知っていました。しかし、親戚の家に宿泊していましたので、温泉には入ったことはありませんでした。

商品の配達に同行し、温泉街には行ったことがありますが・・・当時から寂しい場所だったような記憶があります。

とにかく、この「二戸市」および「金田一温泉」周辺は、「周辺も」と言った方が良いかもしれませんが、「温泉」と「座敷童子」以外、これといって有名な観光要素がありません。

「緑風荘」が焼失してしまった現在、もはや「座敷童子」では観光客を誘致できません。また、周辺にスキー場等のアウトドア施設もありませんので、なかなか訪れる機会は無いと思います。

しかし、念のため、「金田一温泉郷」へのアクセス方法を記載しておきます。

電車 :東京→(東北新幹線)→二戸→(IGRいわて銀河鉄道)→金田一温泉駅→徒歩15分程度
車 :東北自動車道→安代JCT→八戸自動車道→一戸IC→国道4号線経由/約15Km

また、「金田一温泉郷」へのお問合せは、金田一温泉旅館組合(http://www.kindaiti.com/index.html)へお問合せ下さい。


余談ですが、付近にお寄りの際は、国道4号線と国道395号が交わる交差点にある「ファミリードラッグたきじゅう」をご利用下さい。


九戸村の温泉


九戸村は、先に紹介した久慈市の右隣で、内陸部にある、人口6,000人弱の村です。

特に目ぼしい産業や観光地も無く、村外、ましてや県外から、わざわざ観光客やビジネスマンが来るような場所では無いと思います。

まあ、「くのへ村営スキー場」がありますので、冬季は、穴場的なスキー場として、近隣の地域から、スキー客は来るかもしれません。


4コース/リフト2本で、最大滑走距離900mの小さなスキー場です。

私は、まだ訪れたことはありませんが、中学生以下の子供連れには、各種料金もリーズナブルなので、純粋にスキーを楽しむだけなら、本当に穴場だと思います。

さて、そんな「九戸村」ですが、この「村営くのへスキー場」に隣接した「ふるさとの館」には、人口温泉「ふるさとの湯っこ」が併設されています。

この「ふるさとの館」ですが、前述の通り、スキー場に隣接しており、入浴場も宿泊施設もあるので、スキー客には、もってこいだと思います。

簡単に料金を紹介しますと、次の通りです。

・一泊(素泊まり) :大人3,500〜4,000円
・食事 :朝食800円/夕食1,500円〜/昼食は別施設「レストラン陣羽織」
・リフト券 :8時間券大人2,400円/中学生以下1,700円

家族4人で、1泊してスキーを満喫しても、約35,000円程度ですから、かなりリーズナブルだと思います。(※除く交通費/レンタル料金)


さて温泉に話を戻すと、この「ふるさとの湯っこ」は、内湯6種類、露店風呂の計7種類の浴槽があるそうです。

内湯の6種類は、温水(深浴槽/浅浴槽)、薬草湯、泡風呂、超音波風呂、およびサウナとなっています。

サウナは、非常に暑く、中の温度は90℃位との事なので、余り長く入っていると倒れてしまう程だそうです。


薬草湯は、「福寿効」と呼ばれるもので、入浴場の説明によると、効能は疲労回復、神経痛、リウマチ、腰痛、肩こり、冷え性、荒れ性、うちみ、くじき、痔、あせも、ひびわれ、あかぎれ、にきび、産前産後の冷え性、しっしん等に効果があるそうです。

それと、露店風呂ですが、施設自体が、スキー場の隣にあることから、小高い丘に上にあるので、九戸村を一望することが出来るそうです。

しかし、「村を一望」と言っても、小さい村なので、たかが知れていますが・・・


あと、露天風呂からは、過去ブログで取り上げた妖怪「オトデ」が住むと言われている「折爪山」も望むことが出来ます。

過去ブログ:岩手県山岳信仰(http://msystm.co.jp/blog/20150321.html)

最後に、「ふるさとの湯っこ」を利用するためには、下記料金が掛かります。
・大人(中学生以上) :500円/回数券(12回):5,000円
・子供 :300円/回数券(12回):3,000円

宿泊客からも入浴料を取るのか否かは解りませんので、下記情報を元に確認して下さい。

【 ふるさとの湯っこ 】

・場所 :岩手県九戸郡九戸村大字伊保内18-91-3
・電話 :019-542-4001
・URL :http://www.shokokai.com/kunohe/kunohekigyo/kigyo_013.html
・アクセス :JR二戸駅→岩手県北バス伊保内営業所行きで40分、終点下車、車5分
:八戸道九戸ICから国道340号経由8km15分
・営業時間 :10:00〜22:00時(第2水曜は18:00時〜)
・営業日 :年中無休

■一戸町の温泉

今回最後に紹介する「一戸町(いちのへまち)」は、九戸村の右隣、二戸市の下方に位置する、人口13,000人弱の町です。

ここも地味な地域で、めぼしい産業も観光地もありません。新幹線や高速道路も通る、要衝の地なのですが・・・新幹線は素通り、唯一、八戸自動車道の一戸ICが存在し、隣接する二戸市への窓口となっています。

しかし、この「一戸町」には、何故か3つの場所に、計4箇所もの温泉が存在します。

・奥中山(おくなかやま)高原温泉:「朝朱(あさかけ)の湯」と「煌星(きらぼし)の湯」
・宮田(みやだ)温泉
・来田(らいでん)温泉

しかし、最後の「来田温泉」は、温泉は温泉でも、現在では「保養センター」と言う、老人福祉施設になってしまったようなので、今回は割愛します。

まあ、「宮田温泉」も、正式名称は「宮田温泉保養所」と言い、地元民御用達の温泉ではあるのですが・・・マニアックな温泉なので紹介したいと思います。

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奥中山高原温泉


奥中山高原温泉」には、最初に伝えた通り「朝朱(あさかけ)の湯」と「煌星(きらぼし)の湯」と言う、どう考えても普通の人には読むことができない「キラキラネーム」の法則によって名づけられた、2つの温泉があります。

どちらも、左の画像の通り、町営の「奥中山高原スキー場」にある2つのセンターに設置されています。

「煌星の湯」はスキー場のセンターハウス内にあるため若者向けで、「朝朱の湯」は、値段も少し安く地域密着の保養所って感じらしく、ご老人たちで混んでいるそうです。

この施設、一説では、今から20年位前から運営していると言う説もありますが、今回は、簡単に両温泉を紹介します。

▲「朝朱(あさかけ)の湯」


まずは最初の「キラキラネーム」の説明ではなく、管理センターの方に設置されている「朝朱の湯」を紹介したいと思います。

こちらが、地元民、「ジモッチー」の御用達のお風呂となります。

語ると長くなるので、今回は、本当に温泉情報の箇条書きです。


・設備 :男女別内風呂、男女別露天風呂、サウナ、水風呂、電気風呂、ミスト
・泉質 :(両温泉とも)ナトリウム−炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
・泉温 :60.9℃
・pH :7.8
・供給 :加温/加水/濾過無し(※塩素投入)
・備品 :有料-タオル/バスタオル、無料-石鹸/シャンプー/ドライヤー
・営業日 :通年(定休日:火曜日)
・時間 :10:00〜22:00
・料金 :大人520円/小人(小学生まで)260円(※入湯税/消費税込み)
・施設 :無料休憩コーナー、自販機、マッサージ器、食堂(11:00〜19:30)
・効能 :浴用-切り傷/やけど/皮膚病/神経痛/筋肉痛、飲用-慢性消化器病/糖尿病/痛風


内湯の大浴場は、当然、両温泉にありますが、こちらの「朝朱の湯」の方が、湯船の大きさが2倍もあり、開放感があるらしいです。

また、露天風呂の方にも、電気風呂が併設されているようです。

ここのお湯は、両温泉とも源泉は同一で、その特徴は、上記泉質/pH情報にも記載しましたが、ほぼ源泉掛け流しによるお湯の泉質で非常にぬめりがあります。

アルカリ性の泉質のため、お湯が体にまとわりつく感じで肌がぬるぬるになるとの事です。炭酸水素イオンが1449mgも含まれているので、本当に気持ち良い温泉との事です。


▲「煌星(きらぼし)の湯」


次は、センターハウスの方に設置されている「煌星の湯」を紹介します。

こちらの温泉は、前述の通り、次の理由から、利用客は少ないようです。
・料金が高い
・露天風呂が無い
・浴槽が狭い

同じ源泉の温泉なら、安くて、リラックス出来る方が良いに決まっていますよね。

ちなみに、温泉レビューによると、料金は、1,000円、700円、620円と、段々と安くなってきているようです。隣に、安くて広い温泉があるなら、1,000円の温泉には、誰も入ろうとは思いませんよね。

自治体経営だからですかね ? 一体、何を考えているのでしょうか ?


ここで、施設概要を紹介しますが、泉質は、「朝朱の湯」と同じなので、割愛します。

・設備 :男女別内風呂、サウナ、電気風呂、薬草湯
・備品 :有料-タオル/バスタオル、無料-石鹸/シャンプー/ドライヤー
・営業日 :通年(定休日:火曜日)
・時間 :10:00〜21:00
・料金 :大人620円/小人(小学生まで)310円(※入湯税/消費税込み)
・施設 :自販機、食堂(11:00〜16:00/ナイター時〜19:00)

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両温泉とも、前述の通り「奥中山高原」と言う施設に設置されており、冬季、恐らく12月から4月頃まではスキーがメインとなり、それ以外の期間は、ゴルフ、釣り堀、天文台、等で遊ぶ事が可能らしいです。

もちろん、宿泊施設も併設していますので、はやりスキー等を目的に、アフタースキーで温泉を楽しむのがベストだと思います。

●宮田温泉


「宮田温泉」は、八戸自動車道/浄法寺ICから、県道6号/県道210経由、車で約9Km、15分程度の場所に位置しています。

この温泉は、ほぼ地元住民のための温泉となっていますが、近くの「ホテル天閣」の温泉としても利用されているそうです。

しかし、この「ホテル天閣」・・・閉鎖されたと言う噂もあり、また、一体、こんな田舎で、誰が泊まるのかと言う疑問もありますが、「岩手県観光ポータルサイト」にも、まだホテル情報が掲載されていますので、営業中だと思います。


と言うことなのですが、「宮田温泉」は、れっきとした「天然温泉」です。

Webで「宮田温泉」を検索してみると、結構、温泉マニアが通っているらしいのですが、ほぼ全てにおいて「湯質」だけは褒めているようです。

古くは「キツネの湯」と呼ばれていたと、温泉の正面の、手書きの掲示板に書かれています。

「手書き」と言う所が、何とも趣がありますが、温泉の由来を簡単に紹介しますと、次の通りのようです。


・昔、昔、ある男が、この場所を通ったら湯花の匂いがした
・辺りを見回すと怪我をしたキツネが湯に足を付けていた
・毎日キツネを観察していたが、そのうちにキツネが来なくなった
・キツネが帰っていく方向を調べてみると怪我が治ったキツネが寝ていた
・子供に「出来物」があり困っていたので毎日湯を持ち帰ってつけてみた
・暫くすると「出来物」が治ったので、この湯を「キツネの湯」とした

あらためて、「宮田温泉」を紹介すると、次の通りです。


・泉名:宮田温泉号線
・源泉温度:37度
・湧出量:毎分7リットル
・泉質:ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉 
・pH値:ph7.2/低張性中性温泉
・成分総計:4355mg/1kg
・効能:切り傷、火傷、慢性皮膚病、慢性婦人病、リウマチ、水虫
・給湯方法:加温あり、循環ろ過装置使用、塩素系薬剤使用
・入浴料:400円
・営業時間:毎週月曜定休日/10:00〜21:00(11月は20:00まで)
・備品:一切無し


左の画像が湯船なのですが・・・このシュールな壁な何だと思いますか ?

お祭りで使う「紅白の幕」ではありません。

実は、男湯と女湯との「仕切り」とのことです。そして、材質は、ビニール製らしいです。

男湯と女湯をビニールの幕で仕切っているという、何かドキドキする状況のように感じるかもしれませんが、どちらにも、かなり高齢の方しか入浴していませんので、その辺りは、冷静になって下さい。

温泉マニアの方は、是非、一度訪れてみた方が良いと思うような温泉です。

しかし、一般の方となると・・・何を理由に、この温泉を訪れれば良いのかを、紹介する理由が見当たりません。

まあ、八戸自動車道の浄法寺IC、あるいは一戸ICで下におりた方で、道に迷ったら、この「宮田温泉」でくつろいで下さい。

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今回は、下記、「温泉に関する雑学」と、県北ブロックに属する次の温泉を紹介しましたが、如何でしたか ?

●温泉雑学
・温泉とは
・温泉と人口温泉の違い
・温泉の種類
・pH値による温泉の分類
・成分による分類
・全国の温泉数
久慈市の温泉(新山根温泉)
洋野町の温泉(大谷温泉)
●野田村の温泉(えぼし荘)
普代村の温泉(くろさき荘)
二戸市の温泉(金田一温泉郷)
九戸村の温泉(ふるさとの湯っこ)
●一戸町の温泉(朝朱の湯/煌星の湯/宮田温泉)

私的には、変な性格なので、「宮田温泉」に興味津々です。また、久慈市にある、pHが高い「新山根温泉」にも入って見たいな〜と感じています。

但し、県北ブロックは、東京や盛岡からは、全て遠過ぎるので、中々行く機会がありません。

今年の正月は盛岡市で過ごしたので、子供とスキー帰りに、県央ブロックに属する「八幡平温泉郷」の温泉に少しだけ浸かってきました。

ホテルに源泉を引いた温泉でしたが、中々良いお湯でした。

皆さんも、スキーや何かのついでに、岩手の温泉を楽しんで下さい。

それでは次回も宜しくお願いします。

以上

【画像・情報提供先】
都道府県データランキング(http://uub.jp/pdr/g/land_3.html)
岩手県の地形・地盤(https://www.jiban.co.jp/tips/kihon/ground/prefecture/iwate.htm)
・環境統計(http://www.env.go.jp/doc/toukei/contents/index.html#onnsennnohogotoriyou)
温泉法(http://www.houko.com/00/01/S23/125.HTM)
・温泉王子のビューティラボ(http://www.hoshinoresort.com/mag/onsenlabo/vol4.html)
・新山根温泉(http://beppinnoyu.com/)
・ネットタウン誌きてきて久慈市(http://kujicity.com/)
岩手県立種市高等学校(http://www2.iwate-ed.jp/tan-h/index.html)
・一般社団法人国民宿舎協会(http://www.kokumin-shukusha.or.jp/)
金田一温泉旅館組合(http://www.kindaiti.com/index.html)
二戸市観光協会(http://ninohe-kanko.com/index.php)

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