ITの都市伝説 〜 その噂は本当か ?


磁石を近づけるとPCが壊れる、ブルーライトカットは効果がある、バッテリーは残量ゼロまで使い続けないと長持ちしない・・・真(まこと)しやかに伝えられ続ける噂。

今回は、そんなIT業界の「都市伝説」について何点か紹介したいと思います。

これから紹介する「都市伝説」は、本当に「根の葉もない」噂話から、根拠はないが結果的に効果が出ていたり、確率が高かったりする話まで様々な物があります。

信じる/信じないは別として、IT業界に伝わる次のような「都市伝説」を紹介します。

磁石でPCやデバイスが壊れる 政府は電子メールを監視している 高解像度ディスプレイは使いやすい
ブルーライトカットは効果的 毎日PCの電源を切るとPC寿命が縮む ACアダプターは常時接続
バッテリーは残量ゼロまで使う Javaはウィルスに狙われやすい 壁紙を白にすると省電力
携帯電話は通信システムに干渉する 匿名にすればSNSで身元はバレない 認証と準拠では互換性に差が出る
USBはPCから抜く前に必ず停止する 通信料滞納でローンが組めなくなる Microsoftアカウントの加入は必須
shutdownせずにPCの電源を切るな Bluetoothテザリングは省電力 PC内部を直接触るとハードが壊れる
上位ブランドCPUの処理性能は高い PC終了の仕方で起動時間が異なる マシンに御札を張ると壊れない
USB 3.0は無線通信に悪影響を及ぼす スパム拒否でもっとスパムが来る エンジニアの子供は女の子が多い
cookieはユーザ行動を全て追跡する HDDから異音がしたら物理故障 家を購入すると転勤になる
ハッカーはPC内のデータを破壊する IT機器のオプションは常に純正品 ビル・ゲイツの呪いのフォルダがある

今回も宜しくお願いします。

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【都市伝説 その1】磁石を近づけるとPCやデバイスが壊れる


これは、今では、ほとんど使われなくなった「フロッピー・ディスク(FD)」に対しての「都市伝説」です。実際、私も、その昔、FDの傍に磁石を置いて壊してしまったことがあります。

しかし、現在のストレージ・デバイスは、ほとんど磁石の影響は受けません。フレッシュメモリ自体、磁性体を使っていないので、磁石の影響は受けないそうです。

また、フレッシュメモリ内の電子を乱れさせる程の強力な磁石があれば、人間の血液から鉄分を吸い出してしまうそうです。これは、PC内部に設置されているハードディスクに対しても同様です。

ハードディスクのプラッタ内のデータに影響するほど強力な磁石は、研究施設や政府機関が、メディアからデータを消すために使っている消磁装置にしか付いていないそうです。

現実世界では、全てのハードディスクには、ヘッドを動かす磁石が1つ入っている磁石のせいで、データを失うことはないそうです。

昔、アメリカのTVドラマ「バーン・ノーティス(Burn Notice)」で、主人公のスパイが、強力な磁石でPC内のデータを破壊するシーンがあったのですが・・・嘘だったのですね。


【都市伝説 その2】ブルーライトカットは効果がある


この説に関しては、PCの液晶画面に貼る「ブルーライトカット・フィルター」は、可視光線の内、青色の短波長光をカットする機能があるため、「ある意味」で正しいと思われます。

「ある意味」とは、あくまでも「ブルーライト」をカットするのに効果があるだけで、「ブルーライト」をカットした事で、身体に良い影響があるか否かに関しては、全く根拠がないと思われるからです。

そもそも「ブルーライト」と言う言葉自体、一部のメガネ業者が言い出した言葉であり、青色可視光線は太陽光にも大量に含まれていますし、蛍光灯からも発せられています。

一部メガネ業者は、「PCのLEDディスプレイから発せられるブルーライトは有害」と言っていますが、「PCを見ていると眼が疲れる」と言う現象自体は、LEDディスプレイが発明される、ずっ〜と以前から言われ続けている現象です。

さらに、Web上では、一部の眼科医が「ブルーライトカットは有効」と語っていますが、これも、そもそも青色可視光線の身体への影響にかんする学説や論文は、医学会では一切発表されていない、との事です。

つまり、「ブルーライトカット」に関しては、現時点では、フィルターやメガネを使うことで、確かに青色可視光線は、ある程度(30〜50%)はカットできるが、青色可視光線をカットしたことで、身体に良い影響があるか否かに関しては、全く解らない、と言うのが正しい考え方だと思われます。

【都市伝説 その3】バッテリーは残量ゼロまで使い続けないと長持ちしない


この噂は、昔は本当でしたが、現在でも誤って語り継がれているようです。

その昔、バッテリーには、「ニッケルカドミウム電池」、あるいは「ニッケル水素電池」が使われており、これらの電池の場合、バッテリーを使いきらずに継ぎ足し充電を行うと、バッテリー容量が減少する「メモリー効果」が起きてしまっていました。

しかし、現在では、バッテリーの主流は「リチウムイオン電池」となっており、「リチウムイオン電池」の場合は、バッテリーを使い切るよりも、部分的に消費する方が良いとされています。

この「都市伝説」に関しては、「その22」にも、補足説明を掲載しています。

【都市伝説 その4】航空機内で携帯電話を使うと航行通信システムに干渉する


飛行機に乗ると、フライト・アテンダントが「離着陸の際には電子機器のご利用はお控え下さい」と言うアレです。

しかし、あるパイロットの説明によると、「携帯電話が原因と特定できる航行上の問題を経験したことはない。私が資料などで読んだ限りでは、携帯電話は、ほとんどの航空機器に干渉しないはずだ。」との事です。

それでは、何故、フライト・アテンダントが注意するのかと言うと、これもパイロットの説明ですが、「それはむしろ、確実に乗客の注意を集めるため、それから個々の乗客の安全のためだ。離陸を中止して急ブレーキをかけた時に、ノートPCが客室の中を飛ぶ、なんてことにはなって欲しくないだろう。」と言うことらしいです。

しかし、FAA(米連邦航空局)やCAA(英国民間航空局)が、実際の飛行機ではなく、実験室で行った試験によると、携帯電話の模擬信号を使ってテストした結果、場合によっては、干渉のためにコンパスが停止し、一部の機器がエラーを表示し、音声通信が聞こえにくくなった、ということです。

このため、現時点においては、やはり離発着中の電子機器の利用は、事故を起こしたくないのであれば、控えた方が良さそうです。



【都市伝説 その5】USBデバイスをPCから抜く前に「停止」しないと問題が起きる


USBデバイスWindows上で「停止」(タスクバーの「ハードウェアの停止」アイコンをクリックする)せずにケーブルを抜くと、PCは警告音を発し、たいていの場合、そうした行為を注意するメッセージか、USBストレージに保存されたデータが消えるか、ハードウェアにダメージを与える可能性があるという警告を表示します。

データ書き込み中にUSBデバイスを外してしまうと、大きなダメージが生じる可能性があるため、普通、一般常識のある人なら、書き込み中のデバイスの取り外しは行わないと思います。

私も、USBメモリーにアクセス中に、誤ってUSBを外してしまい、USB内のデータを全て喪失し、かつUSB自体使えなくしてしまった経験があります。

しかし、USBデバイスの書き込みを停止してから取り外せば、深刻な問題が起きる可能性は低いと思います。私も、明らかにアクセスしていな時には、「ハードウェアの停止」処理など行わずに、そのまま引っこ抜いています。

Windowsでこのような(書き込み中にデバイスを抜くという)無分別な行動をすると、お叱りのメッセージが表示されますが、Microsoft社でさえ、その危険性を、ちょっと軽視している様な気がします。

Microsoft社は、「ダメージは、USBデバイスによって異なるが、一般的には(USBデバイスを抜いても)システムに影響はないはずだ」としています。

しかし、USBフラッシュドライブを抜いてすぐに差し直すと、Windowsでハードウェア(USB)を認識しないことがあります。

万が一、Windowsがハードウェアを認識しない現象が発生した場合、デバイスを抜いて、数秒待ってから差し直せば認識すると思います。

それでもダメなら、Windowsをリブートする。さらに、それでも効き目がなければ、コントロールパネルから「ハードウェアの追加」ウィザードを起動して、WindowsからUSBデバイスが「見える」ようにするか、最終手段としては、「デバイス・マネージャー」で、USB端子を一旦無効にし、それから有効にすれば良いと思います。

それでもダメなら・・・残念ながら、USBを買い直すしか方法はないと思います。

【都市伝説 その6】WindowsをシャットダウンせずにPCの電源を切ると大変なことになる


この伝説も、ケース・バイ・ケースです。

Microsoft社によると、WindowsをシャットダウンせずにPCの電源を切ると、ハードディスクのフラグメント化が進んだり、ファイルが破損したり、データが消失したりする可能性があると言っています。

Microsoft社の警告は、ある程度信頼できるのでしょうが、シャットダウンせずに電源を切った場合、システムに負担を掛けるとか、Windowsにダメージを与えるといった心配はしなくても良いと思います。

そもそも、Microsoft社のOffice製品などを使っていると、システムが停止して、何も動かなくなってしまうことが良くあります。

この場合、当然シャットダウンなんかできませんので、電源ボタンを長押しして、電源を切るしか対応方法はありません。この場合でも、再起動すれば、何も問題なくPCは起動します。

但し、電源を切った時に編集していたOffice製品に関しては、編集内容が反映されていなかったり、あるいはOutlookの場合には、フォルダの整合性チェックが行われたりします。

ディスクのフラグメント化に関しては、いちいち確認していないので解りませんが、それでも後でデフラグを行えば済むことです。

単にPCの電源を切るのが不安ならば、電源オプション設定を変えると良いと思います。

別の都市伝説、「終了方法で起動時間が変わる」でも触れますが、コントロールパネルの「電源オプション」をクリックし、「詳細」タブの「電源ボタン」で「スタンバイ」を選択しておくと、電源ボタンを押した際に、Windowsがそのときの状態を保存するようになります。

「スタンバイ」状態になった後、PCを再びオンにすると、Windowsは電源を切ったときの状態で起動するので、システムをブートして起動するより早く使用できるようになります。

【都市伝説 その7】上位ブランドのCPUなら処理性能は高い


この説も、必ずしも正しいとは限らないようです。

現在、Intel社のチップを例にすると、CPUのブランドは、上位から次の様な序列になっています。

1.「Core i」シリーズ
2.「Pentium」シリーズ
3.「Celeron」シリーズ
4.「Atom」シリーズ

現在、「Core i」シリーズが、CPUにおいては「高性能/高価格」というブランドで、それ以外は「低性能/低価格」と言うイメージ付けになっています。

しかし、ベンチマークソフト「CINEBENCH R11.5」を使ったCPUの性能比較では、「Pentium G3220」を搭載したデスクトップパソコンは、「Core i5-4200U」を搭載したノートパソコンに比べて、マルチコア時の性能が同等、シングルコア時の性能が15%前後高速だったそうです。

しかし、一般ユーザは、ベンチマーク試験などできませんから、自分の欲しいPCの性能と、他PCとの性能を比較することは不可能です。

メーカー公表値を参考にしながら、あとはコアの数で判断するしか対応は無さそうです。

【都市伝説 その8】「USB 3.0」機器は無線通信に悪影響を及ぼす


この説は、Intel社の説明によると正しいようです。

少し情報が古いですが、Intel社が、2012年4月に、動作中のUSB 3.0機器、ケーブル、および端子から、高レベルのノイズ漏れが発生しており、主に2.4GHz帯付近の無線通信に干渉し、同一周波数帯の無線LANBluetoothで通信が不安定になる恐れがある、と言う発表をしています。

実際に、Web上で「USB 3.0」に関する注意を検索すると、数多くの注意書きを検索することができます。

2ch系」の話は疑わしいのですが、デバイス機器会社からも注意書きが掲示されていますので、「USB 3.0」機器を使用する際は、無線装置と離して使った方が良いと思います。

参考までに、Intel社のホワイトペーパーとデバイス販売会社の注意書きを掲載しておきます。

Intel社のホワイトペーパー:
★デバイス販売会社の注意書き:http://logicool-jp-jpn.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/39470/~/usb-3.0-%E3%83%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%A8%E5%90%8C%E6%99%82%E3%81%AB%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AC%E3%82%B9%E8%A3%BD%E5%93%81%E3%81%8C%E9%81%A9%E5%88%87%E3%81%AB%E5%8B%95%E4%BD%9C%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84

【都市伝説 その9】「cookie」はユーザのインターネットでの行動を全て追跡する


この「都市伝説」は、一部正しく、一部正しくありません。

確かに「cookie」は、ユーザがWebページを閲覧する際に、限定的にそれを監視できます。また、一部の永続的な「cookie」は、ユーザのサイトからサイトへの動きを追跡できます。

例えば、ターゲットWeb広告をユーザに配信しているDoubleClick社(※)の「cookie」は、全てのDoubleClick対応サイト上でユーザの行動を追跡し、同じ広告が何度も表示されないようにしていました。

しかし、ほとんどの「cookie」は、もっと控えめで、例えばAmazon.comの「cookie」は、サイトのパーソナライズに使われており、ユーザが別のショッピングサイトに向かった時の行動には注意を払っていません。

cookie」について懸念があるのならば、ブラウザでこれらをオフにすれば良いのですが、「cookie」をオフにすると、多くのサイトが実質的に閲覧しにくくなります。

Internet ExplorerIE)では、「ツール」「インターネットオプション」を選び、「プライバシー」タブの「詳細設定」をクリックして、「自動cookie処理を上書きする」にチェックを付けと、サイト間移動追跡をオプトアウト(拒絶)することもできます。

※DoubleClick社:1990年台にバナー広告で一世を風靡しましたが、上記のように「cookie」でユーザの行動を追跡することがプライバシー侵害として訴えられ、かつITバブル崩壊により衰退し、最終的にGoogle社に買収された。

【都市伝説 その10】ハッカーは他人のコンピュータのハードディスク内のデータを破壊できる


この「都市伝説」は正解です。

McAfee Security社の上級マネジャー「ブライソン・ゴードン」氏によると、「MyDoom.F」と言うワーム型ウィルスは、感染したPCからWord、Excel、グラフィックスファイルを探し出し、その一部をランダムに削除するなどの有害な活動を行い、感染したユーザの内、40%はWordファイルを、60%はExcelファイルを失っているそうです。

しかし、昨今のハッカーは、システムを破壊するのではなく、乗っ取ろうとする傾向が強いそうです。ウィルスは、データを削除するよりも、無傷のPCをスパム送信やWebサイトの攻撃に利用します。

国土安全保障省の傘下にあるUS-CERTのネットセキュリティアナリスト「アレン・ハウスホルダー」氏によると、「生物学的なウィルスと同じで、繁殖する前に宿主を殺してしまったら、コンピュータウイルスは感染を広げられない。」と語っています。

つまり「寄生虫」型のウィルスが増加しています。この手のウィルスに関しては、改ざんしたWebページから感染する事例が多数報告されていますので、後日、本ブログで紹介したいと思います。

【都市伝説 その11】政府は皆の電子メールを読んでいる


以前は、この「都市伝説」は、エリア51の宇宙人隠蔽説などと同じように、政府陰謀論者が生み出した架空の話として「一笑に付されて」きました。

事実、ジョージタウン大学の法学教授で、電子プライバシー情報センター(EPIC)のエグゼクティブディレクターを務める「マーク・ロッテンバーグ」氏等も、「明らかに作り事」と言っていたようですが・・・

ところが、2014年7月7日付けのCNNで、米紙ワシントンポストが報じたニュースを紹介し、米国家安全保障局(NSA)が、一般市民の赤ん坊の写真や自分撮り写真、履歴書や医療記録といった個人情報を大量に収集していたことが分かったそうです。これは、かつてNSAの活動にかかわった「エドワード・スノーデン」容疑者から提供された記録を根拠としている、とのことです。

これはアメリカの出来事ですが、日本も安倍政権になってから右傾化していますので、私達のメールも監視される日も近いと思われます。

【都市伝説 その12】節電のために毎日PCの電源を切るとPCの寿命が縮む


この「都市伝説」に関しては、まだ答えが見つかっていないようです。

片方の陣営は「PCのオン・オフは部品にストレスを掛ける」と主張し、もう一方は「毎日電源を切るのは良いことだ。優れたプログラムやOSだって、時々シャットダウンしないと不具合が発生する事がある。」と主張しているようです。

この問題にはっきりした答えは無いようですが、ほとんどの専門家は、電源をオフにするのは害になるよりもむしろ益になる、「特に電気の節約になる」と言う考えに傾いているそうです。

Microprocessor Reportの編集長「ケビン・クレウェル」氏は、この意見を支持しているようです。

「プロセッサの寿命は通常10年で、電源のオン・オフがCPUに影響を与える前に、PCがデッドウェイトに(重くなる/遅くなる/時代遅れに)なるだろう」と語っています。

※Microprocessor Report:米マイクロ・デザイン社の発行するマイクロプロセッサー業界向けの技術・分析情報のニューズレター


【都市伝説 その13】Javaの入ったPCはウィルスに狙われやすい


この伝説は、現時点では正解だと思います。

Trend Micro社等のセキュリティ会社の報告では、2010年頃から、繰り返しJava脆弱性のリスクを訴えており、現在のJavaの開発元であるOracle社も、今年の4月に、自らJava脆弱性があることを認め、更新用パッチを何回も発行しています。

Javaが導入されているPCでは、タスクトレーに「新しいバージョンのJavaがインストール可能になりました」と言うメッセージが何度も表示されていると思います。

Javaのランタイムは、意図してインストールしなくても、Webブラウザに、最初からプラグインとしてインストールされているケースもあります。

PCにJavaがインストールされており、かつJavaが最新版に更新されていないと、悪意のあるサイトにアクセスしただけで、マルウェア(※)に感染する危険があります。

PCにJavaがインストールされている場合には、常に最新版に更新しておくことをお勧めしますし、特にJavaが必要無い場合には、Javaをアンインストールするか、あるいはJavaのコントロールパネルで無効化して下さい。

また使用するブラウザの種類によっては、個別にJavaコンテンツを無効にすることができます。

マルウェア(malware) :不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称

【都市伝説 その14】匿名にしておけば「SNS」で身元はバレない


この伝説は、嘘だと思ったほうが賢明です。

SNSで他人を中傷したり、脅迫的な内容を投稿したりすると、たとえそれが、本人は冗談のつもりでも、周りの人間が騒ぎ出し、絶対に本人を割り出そうとします。

過去の投稿内容や写真、アカウント名、プロフィール、あるいはフォロー先から本人を推測し、学校や職場を洗い出したりします。

余りネットの世界に詳しくないと、「そこまで暇な人間がいるのか !?」と思うほど、ネットの世界の住人達は、対象者を執拗に追い詰めます。

また、脅迫文などを投稿すると、警察組織まで動き出し、SNS運営会社から、投稿した人物のIPアドレスや利用プロバイダ情報を提供させて本人を突き止めます。

SNSを始める、あるいは現在利用している方は、節度を持って利用された方が良いと思います。

SNS:「Social Networking Service」の略で、代表的なサービスとしてFacebookTwitterMyspace、Linkedin、LINE等がある

【都市伝説 その15】スマホの通信料を滞納すると住宅ローンが組めなくなる


この説は、驚くかもしれませんが本当です。

スマートフォン(以下、スマホ)を購入する際、通常の契約では、スマホ本体の価格は、2年間の分割払いにして、その期間の通信料を割り引く契約になっています。

このため、スマホ本体の価格は、「ローン契約」になります。

また、月々の通信料の支払いには、分割払いにしたスマホの本体価格も含まれる形になっています。

つまり、月々の通信料を滞納する、と言うことは、ローンの支払いを滞納することになりますので、俗にいう「ブラックリスト」に載ってしまいます。

そうなると、信用情報機関にローン滞納者と登録されてしまいますので、クレジットカードを作れなくなってしまったり、新規ローンを組めなくなってしまったりします。

但し、当然、スマホを契約する際に、スマホ本体価格は、事前に一括払いにすることもできますので、その際は、通信料の支払いが滞っても、ローンには影響しないと思います。

【都市伝説 その16】Bluetoothテザリングは省電力


この説は、正しい説となります。

スマートフォン(以下、スマホ)を無線ルーターとして使用する機能を「テザリング」機能と呼びますが、外出時に、急にインターネットを使いたい時やメール受信を行いたい時に、非常に便利な機能です。

この「テザリング機能」では、PCとスマホ間を、「Wi-Fi」と呼ぶ無線LANで繋ぎ、ネットワーク接続するのが一般的な利用方法になりますが、スマホ無線LANを使うと、消費電力が大きいので、直ぐにバッテリー切れになってしまいます。

しかし、iPhone等の一部スマホでは、無線LANに加え、Bluetooth(近距離無線)のテザリングにも対応しています。

Bluetoothは、省電力性を重視した無線規格なので、通常のLAN接続に比べ、バッテリー消費量が少なくて済みます。

私も、外出先でインターネットを使う時には、PCとiPhoneBluetoothで接続してテザリング機能を活用しています。


【都市伝説 その17】PCの終了方法の違いで起動時間が変わる


この説は、Windows 8以降なら本当ですが・・・ちょっと問題もあるようです。

Windows 8以降のOSには、「高速スタートアップ」という機能が搭載されていますが、この機能では、OSの中核部分(カーネル)を休止状態で保存して起動処理を高速化しています。

「高速スタートアップ」機能を使用する場合、カーソルを画面右横に持って行き、「チャーム」と呼ばれるポップアップバーを表示させ、ここに表示される「電源」をクリックしてシャットダウンすると有効になります。

しかし、この一見便利そうな機能ですが、やはり問題があるそうです。外付けHDD/SSDを使っている場合、「高速スタートアップ」機能を有効にしておくと(標準機能で有効)、次のような深刻な問題が発生する可能性が高いようです。

・機能を有効にしたまま電源をオフにして外付け機器を取り外すとOSに深刻なエラーが発生する
・HDD/SSDのデータが消失してしまう

「高速スタートアップ」機能を無効にするためには、コントロールパネルで「電源オプション」を選択し、「電源ボタンの操作の選択」→「現在利用可能ではない設定を変更します」→「高速スタートアップを有効にする」を無効にする必要があります。

また、上記設定を行っても、Windows Updateを行うと、元の「有効」に戻ってしまうこともあるそうです。

だからWindows 8は使いたくありません。

【都市伝説 その18】スパムをオプトアウト(配信停止)すると、もっとスパムが来るようになる


これは、「スパムには返事するな。返事をすれば、あなたのメールアドレスが有効だということがスパム業者に分かるので、もっとスパムが来るようになる」という「都市伝説」です。

しかし、アメリカの民主主義とテクノロジーセンター(CDT)のアソシエイトディレクター「アリ・シュワルツ」氏によると、「この仮説を完全にテストした人はいない。これを疑う余地もないほど証明するのは、不可能ではないとしても難しいからだ」と話しています。

ちょっと古いですが、2010年にシマンテックの上級副社長「ローワン・トロロープ」氏の説明によると、アメリカにおいては、インターネット経由で運ばれるメッセージの89.6%をスパムが占めており、日本においては、アメリカよりさらに酷く90%がスパムメールだそうです。

つまり、「スパムをオプトアウトして、もっとたくさんのスパムが来たとしても、そのスパムが、オプトアウトしたことにより来たメールなのか、それとも他のスパム業者から来たメールなのか分からない」ということです。

しかし、オプトアウトが機能することもあります。多くの企業は、申告すれば約2週間以内にオプトアウトの要求に従ったという試験結果もあるそうです。

前述の「シュワルツ」氏によると、「オプトアウトするべき相手を知ることが重要だ。合法的な企業に対してオプトアウトすれば、送信先リストから外してもらえる。だが『本物の』スパム業者にオプトアウトしたら、その結果がどうなるかは分からない」との事です。

オプトアウトするかどうかにかかわらず、スパム業者はさまざまなツールを使ってアドレスを収集しています。

完全に自分の受信メールボックスを守ることはできませんが、メールアドレスを公共のサイトに書き込まないなどの防衛策を取ることは可能です。

弊社の場合には、スパムメールに対しては、ホームページ上に、営業メールは断る旨を掲載し、さらに許可無く営業メールを送信してきた場合、下記機関に通報する旨も、合わせて記載しています。

★迷惑メール相談センター:http://www.dekyo.or.jp/soudan/ihan/

【都市伝説 その19】HDDから異音がしたら物理故障か


この説には、様々な説があります。

PCから「カコン、カッコン」とか、「カチャン、カチャン」という異音がして立ち上がらない場合は「物理障害」となる場合が多いようです。

ファンの故障やDVDドライブの故障でも異音が出ることがありますが、その場合、PC自体は立ち上がることが多いようです。

他方、ある別のPC修理の専門業者の話では、上記のような音は、HDDがデータを探しているだけなのだと言う説もあります。HDD内部が物理的に損傷した場合は、それとは異なる音になるとの事です。

しかし、何れの場合も、データが消失している可能性があるかもしれない、と言うことで、BIOSが認識しない場合は、自力での復旧は難しそうです。





【都市伝説 その20】IT機器のオプションは常に「純正品」を選ぶべき


この説は、一部正しい物もあります。

PCやIT関連機器には、オプション品が多数用意されており、当然メーカーからは純正オプション品が発売されていますし、「サードパティー」と呼ばれる周辺機器メーカーからもオプション品が発売されています。

基本的に、純正品もサードパティー品も、仕様/規格は同一ですし、性能も同等です。異なるのは、価格だけです。一般的に、純正品の価格は高く、サードパティー品の価格は安くなっています。

そこで何が問題かというと、保守の問題です。機器に異常が発生した場合、メーカー保証が受けられる製品と受けられない製品があります。

ほとんどのサードパティー品は、メーカー保証が受けられますが、次の2種類だけは、ほぼメーカー保証は受けられないと考えた方が良いと思います。
・バッテリー
・プリンター

特にプリンターに関しては、リサイクルインク会社とメーカーとの間で裁判にもなっていますので、絶対にメーカー保証など受けられません。

このため、プリンターとバッテリーに関しては、サードパティー品を使う場合、メーカー保証は受けられない事を覚悟した上で使うことをお勧めします。

しかし、サードパティー品を使っても、直ぐに機器が壊れることはないと思いますので、元々の機器の耐用年数や新機種への切り替え時期を考慮してサードパティー品を使えば良いと思います。

また、プリンターは、最初からメーカーと保守契約を締結している場合も多いと思いますが、その場合には、当然ながらサードパティー品は使えません。

【都市伝説 その21】ディスプレイは「解像度」が高いほど使いやすい


この説も、ケース・バイ・ケースです。

一般的に高解像度の方が、情報量が増え、画面を広く使えるようになりますが、その反面、文字やアイコンが小さくなります。

一昔前までは、「画面が小さくても写真が綺麗に見える」などと言う宣伝文句で、ノートPCと高解像度ディスプレイの組み合わせを勧められていましたが、現在では、15インチ程度のディスプレイを持つノートPCで、高解像度画像を表示させると、逆に見づらくなる可能性が高いと思います。

さらに、ノートPCのみならず、タブレット端末にも「Retina Display」や「4K」等の高解像度のディスプレイが搭載されるようになりましたが、「本当に必要なの ? 」と思ってしまいます。

Windowsの場合には、表示倍率を変更する「スケーリング機能」が搭載されていますので、もしも文字が小さいと感じたら、表示倍率を上げれば良いと思います。

しかし、アプリケーションの種類によっては、「スケーリング機能」に対応していないソフトウェアもありますので、注意が必要です。


【都市伝説 その22】ACアダプターは常時接続しなければならない


【都市伝説 その3】に似た噂ですが・・・

バッテリーは、繰り返し充電を行うことで、内部に不純物が溜まり劣化します。このため、通常、数百回充電すると、バッテリー性能は、半分程度に低下するとされています。

しかし、逆に、常にフル充電の状態にしておくと、内部で化学反応が発生し、化学反応の影響で劣化が進むそうです。

このため、理想論から言えば、バッテリーの容量を、「80%」位にして使い続ければ長持ちするそうですが・・・実際には、そんな利用方法は無理だと思います。

【都市伝説 その23】壁紙を白にすると省電力になる


この伝説は、今では「嘘」だと思います。

この説の根拠は、次の内容になります。

「液晶ディスプレイには、バックライトが当てられており、このバックライトを遮ると黒になり、遮らないと白になる。バックライトを遮るため、つまり画面を黒にするためには電圧が必要になるので、白の方が省電力になる。」

しかし、この理論が通用するのは、「ノーマリーホワイト」と呼ばれる種類の液晶で、「TN(Twisted Nematic)」と呼ばれる表示方式の低価格帯の液晶になります。

ところが、現在では、「伝説 その21」でも触れた様に、液晶の高解像度化が進んでおり、「TN方式」の液晶は減少し、「IPS( In Plane Switching)方式」の液晶が増えています。

この「IPS方式」は、「TN」方式とは逆に、「ノーマリーブラック」と呼ばれる種類の液晶で、この「ノーマリーブラック」の場合は、バックライトの仕組みは「ノーマリーホワイト」と逆になります。

つまり、「ノーマリーブラック」と呼ばれる「IPS方式」の液晶の場合、画面を黒くした方が、電圧は最小になります。

自分のPCの液晶が、どの方式の液晶なのかを調べた上で壁紙の色を決めないと、省電力のつもりが、電力を浪費することになってしまいます。

【都市伝説 その24】「認証」と「準拠」では互換性に差が出る


この説は間違いです。

「認証」とは、特定規格団体の検証プログラムに合格した事を意味しています。そして「準拠」とは、規格仕様に沿って製作した事を意味しています。

つまり、規格団体に高いお金を払って試験を行ってもらい、試験に合格したと言う「お墨付き」を得ているのと、単に規格団体が公表している仕様に沿って作製しただけの違いになります。

このため、仕様はどちらも同じなので、互換性に差が出ることはないと思います。

違いが出るとすれば、高額の試験を依頼した製品の方が、価格が高くなるだけだと思います。

【都市伝説 その25】Microsoftアカウントの加入は必須条件なのか


この説は間違いです。

Windows 8以降では、PCに登録したユーザ名/パスワードを使ったローカル・アカウントでサインインしても、Microsoftのサービスは使用可能です。

但し、サービス毎に別々にサインインしなければならないので、少し操作が面倒になります。

他方、Microsoftアカウントの場合、一度サインインすれば、全てのサービスに自動的にサインインしたことになりますので、その後は、個別にサインインすることなく、シームレスに全てのサービスを使用することができます。

ローカル・アカウントに関しては、後でMicrosoftアカウントに関連付ける事も可能です。


【都市伝説 その26】PC内部を触る時には帯電防止用リストストラップをしないとハードが壊れてしまう


アメリカに本社を置く「IDC(※)」による、PC内部に触れる際には、帯電防止用リストストラップを使うようアドバイスしているそうですが、現場の技術者は「私はストラップを付けたことがない。うちの仕事場は床にカーペットを敷いているが、マシンをダメにしたことはない。ハードディスクをつかんで感電したことはあるが、ディスクの方は何ともなかった。」と主張しているようです。

カードを差す場合でも、金メッキの回路には触れず、端を持てば大丈夫だそうですが、静電気(正式用語では「正味電荷」)で電子機器を壊してしまう危険性が無いという訳ではありません。

人間は、3000ボルト以下の静電気は感じませんが、CPU等の繊細な部品は、数百ボルトの小さな静電気でもダメになることがあります。

ちなみに、ボルトではなく3000アンペアだったら、人間は簡単に死んでしまいます。

安全を期すためには、やはりストラップを付けるか、あるいはPCの中をいじる前に、接地コンセントにコードを差してPCのフレームに触れるか、配管など地面に接した金属物体に触れることで静電気を逃がすという方法も有効だそうです。

※IDG:アメリカ合衆国マサチューセッツ州に本社を置く、IT分野に特化したメディア、調査サービス、展示会/イベント運営、ベンチャーキャピタル事業を手がける企業

【都市伝説 その27】マシンに御札を張ると壊れない


「エラーばかり発生するPCに御札を貼ったらエラーが発生しなくなった」
「サーバールームに御札が貼ってある」
「マシン室に神棚がある」

こんな話は、IT業界ではよく聞く話です。決して出任せではないと思います。

私も、お客様を訪問した時に、PCに「お守り」を付けているPCを見たことがありますが・・・

結局は「精神的」な物だったり、あるいはタイミング的な物だったりだと思いますし、この現象を、理論的に説明しろ、と言われても絶対に無理だと思います。

しかし、結果として、エラー発生頻度が減っているのだから、非科学的と言われても、それはそれで良い事だと思います。

ちなみに、過去には、PCに貼る「パソ札」と言う商品が、980円で販売されていたようですが、現在は販売中止みたいです。

【都市伝説 その28】電磁波の影響でエンジニアの子供は女の子が多い


この噂は、絶対に嘘だと思います。

事実、私の場合は、IT業界に入って、10年位上経過してから子供が2人生まれましたが、どちらも男の子ですし、私の同僚や先輩も、バンバン男の子を産んでいます。(実際、子供を産んだのは同僚の奥さんですが)

確かに、上記の様な「噂」は聞きますし、私の先輩の中にも、「3人子供が生まれたが、どれも女の子だった」、と言う方もいらっしゃいますが・・・これはIT業界と言うより、遺伝子の問題だと思います。

【都市伝説 その29】家を購入すると転勤や長期出張に行かされる


この「噂」は、IT業界に限った「都市伝説」では無いと思います。

私が以前在籍していた会社(当然IT系)でも、「マンションを買うと転勤になるぞ!」と、よく言われており、事実、マンションを購入した同僚で、転勤になった者も、何名か居たことは確かです。

しかし、これには、ちゃんとした理由があります。

世の中、「転勤」と言われて喜ぶ人は少ないと思います。会社とすれば、「転勤」を告げたとたんに、「転勤なら会社を辞めます!」と言われたら、たまったものではありません。

そこで、会社としては、辞める可能性が低い社員に転勤を命じることになります。

「持ち家」を購入すると、普通はローンの支払いがありますから、簡単には会社を辞めることはできません。

だから「家を購入した直後なら転勤を命じても会社を辞めないだろう」となる訳です。

転勤を命じられた社員は悲劇ですが、会社にとっては(卑劣ですが)合理的な判断となります。


【都市伝説 その30】ビル・ゲイツの学生時代のアダ名が「プリン」のため「prn」という名前のフォルダは作れない


この「都市伝説」も嘘ですが、「prn」と言うフォルダを作成できないのも事実です。

皆さんも、一度、エクスプローラーから新規フォルダ作成で、「prn」と言う名前のフォルダを作ってみて下さい。

確かにエラーとなりますが、エラーの理由は「指定されたデバイス名は無効です。」となります。これは、ビル・ゲイツの呪いでも何でもありません。

つまり、Windowsにおいては、「prn」は「プリンター」として認識されており、このため、「prn」と同様、次のような文字も使用できません。

・aux : 補助装置と認識しています
・con : 入力時はキーボード、出力時はディスプレイと認識しています
・nul : ダミー出力装置と認識しています

残念(?)でした。

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色々と、IT業界に伝わる「都市伝説」を紹介しましたが、如何でしたか ? 特に後半の「都市伝説」は、「しょうもない」物ばかりでしたが・・・・

その他にも、IT業界に伝わる「都市伝説」には、次のような噂があるようです。
・LANケーブルのカテゴリーは重要である
・USBケーブルはどれを使っても同じである
ページングファイルSSDを使ってはいけない
SSDが壊れたらデータ復元は無理
タブレットのOSはどれを選んでも同じ
・USBの充電器は使い回しても大丈夫
スマホを紛失しても画面ロックがあれば安全である
格安SIMに差し替えると安上がりになる
電子書籍は購入した端末や電子書店でしか読めない
・日本語版Windowsは俳句をエラーメッセージに使っている
サダム・フセインは兵器計画に利用するためにPlayStation 2を大量購入した
・コンピュータや装置にも意思がある
・ゴッドハンドを持つエンジニアが存在する ・・・・

「確かに!」と言う噂から、「眉唾物」の噂まで、まだまだ沢山ありますので、機会があれば、また紹介したいと思います。

ご精読、ありがとうございました。

以上

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