Yukigassen / ほっとゆだ北日本雪合戦大会
今回は、毎年1月下旬に、岩手県和賀郡の西和賀町(にしわがまち)で開催される「ほっとゆだ北日本雪合戦大会」と、その後に開催される「国際大会」や、雪合戦関連の情報をご紹介したいと思います。
「雪合戦」と言っても、そこいらの子供が遊んでいる雪合戦じゃありません。結構 奥が深く、列記とした大人が行うスポーツです。事実、小学生以下は参加できません。
「ほっとゆだ北日本雪合戦大会」の開催場所となる和賀郡は、岩手県の南西部、秋田県横手市の隣に位置する、人口約6,000人の小さな群です。
元々は、現在の北上市の大部分や花巻市の一部を含む、かなり大きな面積でしたが、昭和に入った戦後、何故か次々と群から離脱し、現在は、昔で言う「湯田村」と「沢内村」だけとなってしまったようです。
西和賀町は、隣が「秋田県横手市」と聞いただけで、ピンくる方も居ると思いますが、俗に言う「豪雪地帯」です。「(横手)焼きそば」の話じゃありません。(笑)
北方、東方、南方の三方を奥羽山脈に囲まれており、その影響で、冬季は「2m」を超える積雪になります。
地元の方は大変だと思いますが、将に、「雪合戦」に適した場所となります。
また、ちょうど会場となる「湯田」近郊には、「錦秋湖」と言う美しい湖があります。
少し前の10月末から11月の紅葉の時期には、湖畔全体が、カエデやモミジで色鮮やかに染まります。
この「錦秋湖」は、数多くの紅葉スポットがある岩手県でも、人気スポットのひとつとなります。
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ところで、「雪合戦」のルールは、皆さん、ご存じですか ? これは、「雪合戦」と言うスポーツですから、単純に雪を投げ合う訳じゃありません。
縦40m×横10mのコートで、1チーム、フォワード(前衛)4名、バックス(後衛)3名の合計7名の2チームが戦います。そして、各チームは、自分の陣地にフラッグ(旗)を1本立てます。
コートには、身を隠すシェルターが7個用意され、相手に雪をぶつけると、ぶつかった相手が退場になります。このため、相手を全員退場にするか、それとも相手陣内にあるフラッグを奪った方が勝ちとなります。
実は、これ以外にも厳しいルールがあり、簡単に書くと次の様なルールがあります。
チーム編成 | 競技者7名、補欠2名、監督1名(監督は選手と兼任可の場合有り) |
回数・時間 | 合計3セット、1セットは3分、2セット取得で勝利 |
雪玉数 | 直径6.5〜7cmの雪球90個、試合開始前作成、試合中に雪玉を加工・作成すると退場 |
ヘルメット | 緑色を使用してはならない(審判用) |
退場 | チームメイト、および自身の雪玉が、ノーバウンドで当った場合も退場 |
その他 | フォワードはバックラインより後ろに下がれない |
敵陣には同時に3名しか侵入できない | |
雪玉はバックライン後方のシェルターの後ろに置く |
結構細かいルールですが、これが雪合戦の「国際ルール」となります。詳しくは、後述してある「昭和新山国際雪合戦公式ホームページ」内のルールブックを参照して下さい。
この「国際ルール」ですが、昭和63年(1988年)に、北海道の壮瞥町(そうべつちょう)で考案され、それを「一般社団法人 日本雪合戦連盟」が公式ルールとして定め、その後、国際ルールとして採用されたそうです。
また、試合で使う「雪玉」ですが、手で丸めて作ると試合に間に合わないために、図の様な「雪玉製造機」で作成します。
この「雪玉製造機」は、前述の「日本雪合戦連盟」が発明したそうですが、購入する場合、何と「7万円」以上もします。高い!!
そして、日本国内においては、「ほっとゆだ北日本雪合戦大会」以外、次の様な雪合戦大会が開催されております。
・小出国際雪合戦(新潟県魚沼市)
・浅間高原雪合戦大会(群馬県吾妻郡)
・兵庫県雪合戦大会(兵庫県香美町)
・島根県雪合戦大会(島根県浜田市)
・雪合戦ひろしま交流大会in芸北(広島県北広島町)
また、海外においては、次の様な国と地域で開催されております。
・欧州選手権(フィンランド)
・The Yukigassen Canada National Championship(カナダ/ジャスパー)
・Yukigassen Anchorage(アメリカ/アラスカ)
そして、これらの大会の優勝チームや推薦チームが、前述の北海道壮瞥町に集い、行われるのが「昭和新山国際雪合戦」となります。
「北海道壮瞥町」と言うと何処にあるの? となると思います。私も「何処だ?」と思いましたが、簡単に説明すると「昭和新山」の山麓になります。
「昭和新山」? と言う方も居ると思いますが、元々は「有珠(うす)山」の山麓だった場所です。 「有珠山」? と言う方のために説明すると、「洞爺湖」のすぐそばになります。
この「昭和新山国際雪合戦」ですが、第1回目の大会は、平成元年(1989年)に開催され、来年も開催されると26回目の開催となります。
ちなみに、今年(第25回)の大会においては、一般、およびレディース部門とも、どちらも北海道のチームが優勝しましたが、レディース部門においては、2位と3位が島根県のチームです。
我が岩手県のチームも、昔は結構健闘したようで、第11回大会と第14回大会で優勝、そして第19回大会まで、何度か上位に食い込んでいたようですが・・・その後は、北海道チームの独占です。何とか、頑張って欲しいと思います。
それと、この大会においては、「番付表」も発表されており、今年の大会は、当然「横綱」は北海道勢ですが、何と、和賀町出身の「東部レイダース」と言うチームが「関脇」です。
凄いですね!!
後は、同じ和賀町の「西部レイダース」も、前頭5番目と、結構 上位に食い込んでいます。
今年の大会は、番付表によると、一般の部だけで、128チームもの参加があったようです。このため、大会は2日間に渡り開催され、1日目は予選リーグ、準決勝リーグから開始され、2日目に決勝トーナメントが行われたみたいです。
今年は、海外からの参加はなかったようですが、「国際大会」と言う名前が付くだけあって、思いのほか、大規模な大会みたいです。
それと、「雪合戦」と言うと、当然 冬季しか行えないスポーツだと、私も含めて考えますが、何と、現在は、夏に砂浜で行う「ビーチ雪合戦」とか、山で行う「パーク雪合戦」なるスポーツも存在するようです。
夏に砂浜で雪合戦 ?! 山でも雪合戦 ?! と思う方も沢山いると思います。砂を固めて投げるのか ? 当ったら、痛いだろう ?
この場合、「雪玉」は、当然「雪」はありませんから、「お手玉」を大きくしたような「雪合戦練習用ボール」なるものを使って行うみたいです。
練習用ボールの中身は、ポリエチレンと発泡ポリスチレンとなっており、重さは「37g」程度のようです。
卵の「Mサイズ」が、大体「50g」程度ですから、それよりも、少し軽い感じと思ってもらえれば、何となく解ると思います。
雪合戦が、1年中行えると言うのも、何か変な感じがしますが、スポーツとして考えれば、夏でも「グラススキー」がある訳ですから、そう考えると納得してしまいます。
それと、ちなみにですが、試合で着用するヘルメットも、ちゃんと専用のヘルメットが販売されておりますし、練習用の専用シェルターやシェルターカバーまで販売中です。
値段は、練習用ボールが10個で5,000円前後、専用ヘルメットが、10,000円前後、シェルターが2,000円前後、カバーが5,000円前後、冬で、雪が降る地方なら、タダで遊べる雪合戦ですが、何でも「スポーツ」になってしまうと、それなりの費用が掛かってしまうようです。
参考までに、2,000円のシェルターは「段ボール」です。(笑)
最後に、「ほっとゆだ北日本雪合戦大会」の要項と、「昭和新山国際雪合戦」の情報を説明して、今回のブログを終わりとさせて頂きます。
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この情報は、開催時期以外は、今年の情報(終了済)を掲載します。
開催日時(予定) | 平成26年1月下旬の土曜・日曜 / 8:00に受付終了、 | |
1日目:予選リーグ / 2日目:準決勝リーグと決勝トーナメント | ||
会場 | 西和賀町立湯田小学校(旧湯本小学校)グラウンド・特設コート | |
競技規則 | 日本雪合戦連盟の競技規則、岩手県雪合戦連盟の本大会特別規則 | |
競技種目 | (1)一般の部:監督1名、選手9名(補欠2名含む)で構成されたチーム | |
(2)ミックスの部:競技開始時に女性3名以上 | ||
(3)レディースの部:一般の部と同様とするが選手全員が女性 | ||
参加資格 | 中学生以上の健康で健全な方で性別、国籍を問わない(未成年は親の同意が必要) | |
帯同審判 | チームには、最低一人の審判がいて指定の試合の審判をすること | |
競技方法 | 予選リーグで選抜されたチームとシードチームで準決勝リーグを行い、 準決勝リーグの上位チームで決勝トーナメントを行う。 | |
組合せ抽選(予定) | 大会開催1週間前 /午後1時30分からIBC岩手放送本社3階Dホール | |
シード | 一般の部、ミックスの部とも前年及び過去の成績により事務局が選抜してシード | |
表 彰 | 一般の部、ミックスの部とも3位まで表彰 | |
参加料金 | 1チーム 10,000円(ルールブック1冊込み) | |
チーム必修規則講習会1名受講料込み/受講者は本大会有効のチーム帯同審判員資格を付与 | ||
申込み締切 | 平成26年1月上旬 | |
国際雪合戦推薦 | 本大会の結果を参考に「昭和新山国際雪合戦」への参加推薦 | |
宿泊施設 | 各自直接、西和賀町観光協会または施設に申し込んで下さい | |
西和賀町観光協会(TEL:0197-81-1135) | ||
銀河リゾート予約センター(TEL:019-695-3939) | ||
湯田温泉峡旅館組合 | ||
問合せ先 | 大会事務局(IBC岩手放送事業部内 岩手県雪合戦連盟事務局) | |
〒020-8566岩手県盛岡市志家町6-1 | ||
TEL:019-623-3137 [平日9:30〜17:30] / E-MAIL:jigyo@ibc.co.jp | ||
会場アクセス | 車:浦和IC〜北上JCT(東北自動車道)約6時間〜湯田IC(秋田自動車道)約20分 | |
JR:東京駅〜北上駅(東北新幹線)3時間 / 北上駅〜ほっとゆだ駅(北上線)約1時間 |
■「昭和新山国際雪合戦」情報
この大会に関しては、さすがに国際大会だけのことはあり、既に来年の開催要項が決定済です。
開催日時(予定) | 平成26年2月22(土)/ 7:45〜17:30 : 受付、監督会議、開会式、予選リーグ | |
平成26年2月23(日)/ 8:30〜17:30 : 準決勝リーグ、決勝トーナメント、表彰式 | ||
会場 | 道の駅そうべつ情報館(URL: http://www.town.sobetsu.lg.jp/kanko/index.html) | |
〒052-0101 北海道有珠郡壮瞥町字滝之町384番1 | ||
TEL 0142-66-4200 FAX 0142-66-2800 | ||
競技規則 | 2013/2014 昭和新山国際雪合戦競技規則 | |
競技種目 | (1)一般の部:監督1名、選手9名(補欠2名含む)で構成されたチーム | |
(2)レディースの部:一般の部と同様とするが選手全員が女性 |
ご精読、ありがとうございました。
以上
【画像・情報提供先】
・公益財団法人岩手県観光協会(http://www.iwatetabi.jp/)
・西和賀町ホームページ(http://www.town.nishiwaga.lg.jp/index.cfm/1,html)
・北日本雪合戦大会事務局(http://www.ibc.co.jp/event/2013_yuki/)
・昭和新山国際雪合戦公式ホームページ(http://www.yukigassen.jp/)
・小平SLGC(http://www5.ocn.ne.jp/~slg/index.htm)
・北海道雪合戦連盟 道央ブロック(http://www.yukigassen-sapporo.jp/)
・アシックス(http://www.asics.co.jp/)
・ GoogleMap(https://maps.google.co.jp/)
・協同組合横手やきそば暖簾会(http://www.yokotekamakura.com/yokoteyakisoba/index.html)
【株式会社 エム・システム】 本 社 :〒124-0023 東京都葛飾区東新小岩8-5-5 5F TEL : 03-5671-2360 / FAX : 03-5671-2361 盛岡事業所 :〒020-0022 岩手県盛岡市大通3-2-8 3F TEL : 019-656-1530 / FAX : 019-656-1531 E-mail : info@msystm.co.jp URL : http://msystm.co.jp/ ブログ : http://d.hatena.ne.jp/msystem/ Facebook : http://www.facebook.com/msysteminc